第3回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査 約半数が3...

第3回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査  約半数が3年以内の転職を考え、3割が既に転職サイトに登録!

法人会員向けASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本 太一、以下リスモン)は、第3回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査結果を発表いたしました。



[調査結果]

(1)約半数が3年以内の退職を意識

新卒入社1~3年目の男女600名に「当面3年間に対する仕事・会社に対する勤続意欲」を調査したところ、「3年後も勤務し続けていると思う(以下、3年後も勤続)」(回答率53.0%)が「3年後は勤務し続けていないと思う(以下、3年以内に退職)」(同47.0%)を上回る結果となりました。前回調査と比較すると、「3年後も勤続」は4.0ポイント増加しているものの、依然として半数が3年以内の退職を意識していることが明らかとなりました。


男女別では、男性においては「3年後も勤続」(同61.3%)の方が多い結果に対して、女性においては「3年以内に退職」(同55.3%)の方が多い結果となりました。

入社年次別では、全ての年次において「3年後も勤続」(同53.0%)が過半数となりました。

勤務先の売上規模別において「3年後も勤続」と回答した割合は、「10億円未満」(同49.8%)、「10億円以上100億円未満」(同55.3%)、「100億円以上」(同57.7%)と、勤務先の規模が大きくなるにつれて勤続意欲が高まる結果となりました。(図表A)


図表A 勤続意欲


▼図表A 勤続意欲

https://www.atpress.ne.jp/releases/204175/img_204175_1.png


さらに、「当面1年間の仕事・会社に対する勤続意欲」を調査したところ、全体の約3割が「1年後は勤務し続けていないと思う(以下、1年以内に退職)」(回答率29.0%)という結果でした。男女別、入社年次別、勤務先の規模別にみても全ての層で「1年以内に退職」と回答する割合が高く、男性の4人に1人、女性の3人に1人は、1年以内の退職を考えていることが明らかとなりました。(図表B)


▼図表B 1年後の勤続意欲

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若手社員の転職活動状況に関して、転職サイトへの登録状況を調査したところ、約3割の若手社員が転職サイトに登録していることがわかりました。また、1年以内の退職を考えている若手社員の35.6%が転職サイトに登録しており、全体(回答率29.3%)よりも登録率が高いものの、6割以上が「転職サイトに登録していない」と回答していることを考慮すると、大半は転職に向けた具体的な行動を起こしていない様子がうかがえます。(図表C)


▼図表C 転職サイト登録状況

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(2)勤続意欲に「給与」は欠かせない!

「3年後も勤続」と選択した理由を尋ねたところ、1位「福利厚生が充実しているから」(回答率32.7%)、2位「勤務時間や休日が自分に合っているから」(同30.5%)、3位「給料が良いから」(同28.0%)という結果とでした。男女別では、男性において「給料が良いから」(同34.8%)、女性において「女性が働きやすいから」(同16.4%)という回答が異性に比べて高い結果となりました。(図表D)

一方、「3年以内に退職」と選択した理由を尋ねたところ、1位「給料が低いから」(回答率46.1%)が前回調査に続いて圧倒的に高い回答率となり、次いで2位「仕事にやりがいを感じないから」(同29.4%)、3位「最初から転職するつもりだから」(同20.6%)と続きました。「給料」は勤め続けたい理由、勤め続けたくない理由どちらにおいても上位を占めており、勤続意欲に強く影響を与えることがわかります。

勤務先の規模別に勤め続けたくない理由を集計したところ、売上規模の小さい会社に勤めている若手社員ほど、給料に不満を持っているおり、売上規模の大きい会社に勤めている若手社員ほど、「最初から転職するつもりだから」や「自身の成長が見込めないから」などの回答率が高くなっています。(図表E)


▼図表D 勤め続けたい理由

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▼図表E 勤め続けたくない理由

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(3)入社時の期待感が現状と近しいか・・・勤続意欲に影響

現在の勤務先を就職先として選択した際の選択理由を調査したところ、1位「福利厚生が充実しているから」(回答率32.5%)、2位「勤務時間や休日が自分に合っているから」(同23.7%)、3位「給料が良いから」(同20.8%)という結果となりました。

男女別において、男性では「給料が良いから」(同25.7%)、女性では「女性が働きやすいから」(同16.3%)という意見が、異性に比べて高い回答率でした。入社理由の上位項目と(2)における勤め続けたい理由の上位3項目は一致しているため、入社時の期待が現状において満たされていることが勤続意欲の向上に繋がっているものと考えらます。(図表F)

また、「入社理由」と「勤続意欲」の関連性について集計したところ、入社理由が「結婚相手を見つけるため」においては「3年以内に退職」の回答率が73.3%あり、さらにそのうち「1年以内に退職」の回答率が81.8%と勤続意欲が著しく低くなっていることが明らかとなりました。(図表G)


▼図表F 入社理由

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▼図表G 入社理由毎の勤続意欲

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また、勤務先に対する「ブラック企業意識」と「勤続意欲」の関連性について集計したところ、「3年以内に退職」と回答した割合は、「勤務先はホワイト企業だと思う」(回答率39.1%)に比べ、「勤務先はブラック企業だと思う」(同67.1%)の方が圧倒的に高く、勤務先に対するブラック企業意識が勤続意欲に大きく影響していることが浮き彫りとなりました。(図表H)


▼図表H 勤続意欲とブラック企業意識の相関

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[総評]

厚生労働省によれば、新卒社員の1割以上が入社後1年以内に、3割以上が入社後3年以内に最初の会社を辞めているといいます。本調査は、若手社員の仕事のモチベーションや勤続意欲、転職に対する考えを明らかにすべく、入社1年目~3年目の若手新卒社員を対象に、仕事や会社についての考えを調査したものです。

本調査結果により、新卒若手社員のおよそ2人に1人は3年以内、3人に1人は1年以内の退職を考えており、さらに3人に1人は転職に向けた具体的な行動を起こしていることが明らかになりまた。


(2)、(3)の結果をみると、給料の良さ、低さが勤続理由の上位となっており、平均年収未満の若手社員の勤続意欲は低い傾向にあるなど、「給料」が勤続意欲に強く影響していることがうかがえます。また、(3)のブラック企業意識の結果からは、勤務先をホワイト企業と認識している若手社員に比べ、勤務先をブラック企業と認識している若手社員は、圧倒的に退職意欲が高い結果となっています。

これらの結果から、若手社員の不満は、給与の低さや勤務先がブラック企業であることに対して強く表れているといえるでしょう。

さらに、(2)の結果から、入社理由と勤続理由の上位が一致していることがわかり、入社時に思い描いていた会社や仕事のイメージと現実のギャップの有無も勤続意欲に影響を及ぼす要因と考えられます。


若手社員は、自社の将来を担う重要な経営資源です。新卒採用を行う会社は、通年採用や趣向を凝らしたユニークな採用を行うなど、他社と差別化して優秀な人材の確保に励んでいます。しかしながら、採用した人材の大半がすぐに離職しては意味がないため、会社側は、他社に見劣りしない報酬を提示し、働きやすい職場環境を整えた上で、入社前のイメージと現実のギャップによる離職を招かないように等身大の姿を伝え、興味を持ってもらう努力が必要といえます。

中途採用市場の拡大により、転職を重ねながらキャリアを構築するビジネスパーソンが増加する中、会社としても「終身雇用」を前提とした組織構築は、もはや時代遅れの経営といえるでしょう。「この会社で長く勤めたい」と思われるだけでなく、優秀な人材に「この会社に転職したい」と思われる魅力ある会社にしていくことが、経営者に求められていると考えます。


※ 本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。

https://www.riskmonster.co.jp/rm-research/


[実施概要]

・調査名称 :第3回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査

・調査方法 :インターネット調査

・調査エリア:全国

・期間   :2019年12月9日(月)~12月12日(木)

・調査対象者:新卒入社1~3年目の男女個人

・有効回収数:600サンプル



■リスモン調べとは

リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しております。

今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでまいります。

掲載サイトはこちら https://www.riskmonster.co.jp/rm-research/



■リスモンの概要(東京証券取引所第二部上場 証券コード:3768)

2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要にサービス分野を拡大し、各事業部門・子会社(与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービス)ごとに取り扱うサービスについて包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。

リスモングループ法人会員数は、2019年9月末時点で12,509(内、与信管理サービス等6,377、ビジネスポータルサイト等3,216、その他2,916)となっております。


ホームページ: https://www.riskmonster.co.jp/

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