中国でキノロン系経口合成抗菌薬の輸入医薬品承認を取得

中国でキノロン系経口合成抗菌薬の輸入医薬品承認を取得

富士フイルム株式会社 (社長:助野 健児) は、このたび、キノロン系経口合成抗菌薬「T-3811」 (一般名:メシル酸ガレノキサシン水和物) について、中国の国家薬品監督管理局(NMPA)より、肺炎などの呼吸器感染症を主な適応症として輸入医薬品承認を取得(*1)したことをお知らせします。


◆詳細はWebページをご覧ください。

https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1450.html?link=atp


「T-3811」は、富士フイルム富山化学が創製したキノロン系合成抗菌薬で、多剤耐性肺炎球菌などの耐性菌に対しても抗菌活性を有しています。また、経口での吸収性および体内組織への移行性が高く、1日1回投与で治療効果を発揮します。すでに日本では、2007年10月より「ジェニナック(R)錠200mg」として販売(*2)されています。

富士フイルムは、今回の輸入医薬品承認の取得により、中国で「T-3811」の販売を開始します。今後、富士フイルム富山化学の国内工場で製造した「T-3811」を中国へ輸出し、同剤の中国での販売提携先である、現地有力製薬会社の深圳万楽薬業有限公司を通じて販売を行う予定です。尚、販売開始時期は、2020年度を計画しています。

中国の医薬品市場は、米国に次ぐ世界第2位まで拡大しており、今後も年率3~6%(*3)で成長が見込まれています。また、NMPAが医薬品規制調和国際会議(ICH)に加盟するなど、急速に国際化を進めており、海外の新薬を導入する動きも加速しています。現在、世界的に増加する薬剤耐性菌の問題に関し、中国においても高い薬効が期待できる新薬を求めるニーズがますます高まっています。


 富士フイルムは、化合物の合成力・設計力やナノ分散技術などの高度な技術を活用し、アンメットメディカルニーズが高い「がん」「中枢神経疾患」「感染症」領域における新薬の開発、必要な薬物を必要な部位に必要なタイミングに送達するドラッグ・デリバリー・システムの技術開発などに取り組んでいます。今後も、革新的かつ高付加価値の医薬品を開発・提供することで、社会課題の解決に貢献していきます。


*1 富士フイルムの100%子会社である富士フイルム富山化学が取得。

*2 富士フイルム富山化学とアステラス製薬株式会社(社長 CEO:安川健司 以下 アステラス製薬)が、国内における販売および共同開発に関するライセンス基本契約を2006年3月に締結。富士フイルム富山化学が製造を行い、アステラス製薬が物流・販売を行うとともに大正製薬株式会社(社長:上原茂)と共同で販促活動を実施。

*3 当社調べ。


富士フイルムニュースリリース一覧

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