プレミアムフライデー導入から2年、導入は全体の9.8%、その...

プレミアムフライデー導入から2年、導入は全体の9.8%、そのうち1.6%は中止に 勤務先で導入も、活用していない人が41.6% 個人消費も働き方も「変わらない」が過半数を超える 一方で、サービス業界に向けた「プレミアムウェンズデー」や、 柔軟に働き方を選択できる「セブンデイズサンデー」導入を求める声も

 総合旅行プラットフォーム「エアトリ」(https://www.airtrip.jp/)を運営する株式会社エアトリ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:吉村 英毅、以下エアトリ)は、10代~70代の男女781名を対象に「プレミアムフライデー」に関する調査を実施しました。

 

 2017年2月に導入された「プレミアムフライデー」も、導入から2年が経過しました。昨年、導入から1年後の調査結果※では、「勤め先でプレミアムフライデーが導入されている」と回答した人は10.6%で、うち2.7%は曜日や退社時間などが「異なる条件での導入」という結果でした。引き続き「働き方改革」が叫ばれる中、世間のプレミアムフライデーに対する取り組みや意識に変化はあったのでしょうか。実際の声を集めました。

※「プレミアムフライデー」に関する調査(2017年1月):https://www.atpress.ne.jp/news/120357

※「プレミアムフライデー導入から1年」に関する調査(2018年1月):https://www.atpress.ne.jp/news/146904

 

■調査結果概要

調査1:(企業に勤めている人)勤め先で「プレミアムフライデー」は導入されましたか?

 90.3%の人が「導入されていない」と回答しました。また、1年前に実施した調査との比較では、「導入された」(6.9%  ⇒ 5.5%)と、導入する企業は増えておらず、「導入されたが中止となった」(1.0%  ⇒ 1.6%)と、導入後に廃止する企業が増加していることが分かりました。

調査2:プレミアムフライデーの今後の継続について教えてください。

 「継続予定」と回答したのは91.3%でした。一方で、「条件を変更し継続予定」が4.3%、「導入を検討中」が2.2%、「中止予定」が2.2%でした。

調査3:プレミアムフライデーを一緒に過ごす相手について教えてください。(導入前後調査)

 勤務先でプレミアムフライデーが導入された人に対し、実際に「誰と一緒に過ごしたか?」を聞いたところ、「一人」が60.9%で1位となり、導入前調査で1位だった「パートナー」は17.4%、3位だった「友人」は10.9%にとどまりました。一方で、導入前調査では回答が無かった「会社関係の人」が10.9%で3位と、理想と現実のギャップが見える結果となりました。

調査4:プレミアムフライデーの過ごし方について教えてください。(導入前後調査)

 1位は「自宅でゆっくり」(45.7%)、2位は「買い物」(41.3%)、3位は「外食」(34.8%)でした。導入前調査で最多回答だった「旅行」は8.7%でした。また、勤務先でプレミアムフライデーが導入されているにもかかわらず、制度を活用せずに「仕事」と回答した人も41.3%にのぼりました。

調査5:「プレミアムフライデー」導入以降の出費の変化を教えてください。

 勤務先でプレミアムフライデーが導入された人に対し、導入前後の出費について聞いたところ、過半数が「変わらない」と回答しました。一方、「増えた」が30.9%、「減った」が7.3%と、消費への一定の効果が見て取れる結果になりました。

調査6:「プレミアムフライデー」が導入されて働き方は変わりましたか?また、今後も継続すべきだと思いますか?

 勤務先でプレミアムフライデーが導入された人に対し、「働き方が変わった」かを聞いたところ、最も多かったのは「変わらない」(72.7%)でした。一方で、「良い方に変わった」と答えた人が16.4%、「悪い方に変わった」が10.9%と、賛否が分かれました。「今後も継続すべきか」の質問に対しても、「継続すべき・条件を変えて継続すべき」が19.9%、「止めるべき」が16.3%と、意見が割れています。

 

■調査結果

調査1:(企業に勤めている人)勤め先で「プレミアムフライデー」は導入されましたか?

 企業に勤めている人に対し、「勤め先のプレミアムフライデー導入」について聞いたところ、90.3%の人が「導入されていない」と回答しました。また、1年前に実施した調査との比較では、「導入された」(6.9%  ⇒ 5.5%)と、導入する企業は増えておらず、「導入されたが中止となった」(1.0%  ⇒ 1.6%)と、導入後に廃止する企業が増加していることが分かりました。

※左図 2018年1月調査、右図 2019年3月調査  

調査2:プレミアムフライデーの今後の継続について教えてください。

 勤務先でプレミアムフライデーが導入されている人に対し、「今後の継続」について聞いたところ、「継続予定」と回答したのは91.3%でした。一方で、「条件を変更し継続予定」が4.3%、「導入を検討中」が2.2%、「中止予定」が2.2%でした。

※左図 2018年1月調査、右図 2019年3月調査  

調査3:プレミアムフライデーを一緒に過ごす相手について教えてください。(導入前後調査)

 プレミアムフライデー導入前の2017年1月に実施した調査では、「プレミアムフライデーが導入されたら誰と過ごしたいですか?」という問いに対し、1位は「パートナー」(50.1%)、続いて「一人」(48.1%)、「友人」(45.6%)という結果でした。

 今回、勤務先でプレミアムフライデーが導入された人に対し、実際に「誰と一緒に過ごしたか?」を聞いたところ、「一人」が60.9%で1位となり、導入前調査で1位だった「パートナー」は17.4%、3位だった「友人」は10.9%にとどまりました。

  一方で、導入前調査では回答が無かった「会社関係の人」が10.9%で3位と、導入する企業が限定的なために、パートナーや友人とは時間を合わせることができず、実際には時間を合わせやすい「会社関係の人」とプレミアムフライデーを過ごしていることが推察され、理想と現実のギャップが見える結果となりました。  

調査4:プレミアムフライデーの過ごし方について教えてください。(導入前後調査)

 プレミアムフライデー導入前の2017年1月に実施した調査では、「プレミアムフライデーが導入されたら何をして過ごしたいですか?」という問いに対し、1位は「旅行」(70.9%)、続いて「自宅でゆっくり」(46.4%)、「買い物」(36.0%)となりました。

 今回、勤務先でプレミアムフライデーが導入された人に対し、「何をして過ごしたか?」を聞いたところ、1位は「自宅でゆっくり」(45.7%)、2位は「買い物」(41.3%)、3位は「外食」(34.8%)でした。導入前調査で最多回答だった「旅行」は8.7%でした。また、勤務先でプレミアムフライデーが導入されているにもかかわらず、制度を活用せずに「仕事」と回答した人も41.3%にのぼりました。  

調査5:「プレミアムフライデー」導入以降の出費の変化を教えてください。

 勤務先でプレミアムフライデーが導入された人に対し、導入前後の出費について聞いたところ、過半数が「変わらない」と回答しました。一方、「増えた」が30.9%、「減った」が7.3%と、消費への一定の効果が見て取れる結果になりました。  

調査6:「プレミアムフライデー」が導入されて働き方は変わりましたか?また、今後も継続すべきだと思いますか?

 勤務先でプレミアムフライデーが導入された人に対し、「働き方が変わった」かを聞いたところ、最も多かったのは「変わらない」(72.7%)でした。一方で、「良い方に変わった」と答えた人が16.4%、「悪い方に変わった」が10.9%と、賛否が分かれました。「今後も継続すべきか」の質問に対しても、「継続すべき・条件を変えて継続すべき」が19.9%、「止めるべき」が16.3%と、意見が割れています。

「継続すべき・条件を変えて継続すべき」と回答した人の意見

・金曜日である意味は無いが、働く時間が減るのは良いこと。一律金曜日ではなく、プライムデーという形で業種や業態により自由に設定できるようにし、制度の恩恵を皆が受けられるようにして欲しい(50代女性)

・月末且つ週末は、事務処理の締め日で忙しい人も多いのでは?どうしてこの日にしているかは謎だが、早く帰る日を作るのは賛成(50代女性)

・病院や免許更新などの役所手続きに活用できている。今までは休暇を取る必要があった(40代女性)

・サービス業界用に「プレミアムウェンズデー」の導入を求む。業種により導入できない企業も考慮すべき(60代男性)

 

「どちらでもよい」と回答した人の意見

・GWの10連休もそうだが、非正規雇用だったりサービス業に従事する人間にとっては恩恵が薄く、現実に即していないように感じる(50代男性)

・日本人は働きすぎである。「セブンデイズサンデー」とし、根本から働き方を変えるべき(30代男性)

・「プレミアムフライデー」という制度があったことを、このアンケートで思い出した(30代男性)

・あんまり意味がない。憂鬱な月曜日を休める「メンタルヘルスマンデー」の方が嬉しい(40代女性)

・プレミアムフライデーという言葉が、“ブラックジョーク”のように扱われてしまっている現状を憂う(50代男性)

 

「止めるべき」と回答した人の意見

・世の中に認知されておらず、企業自体が既読スルー状態(60代女性)

・契約社員には関係ない(50代男性)

・政府が法的且つ強制的に進めない限り、日本のビジネス環境での浸透は無理(60代男性)

・パートや契約社員は収入が減るだけ。定時までの給料が出るなら大賛成(40代女性)

・金曜日に早く帰った分、土曜日に出勤している人がいるので意味がない(40代女性)

・導入している企業は、もともと有給もしっかり取れるような大手ホワイトが多いと思う。サービス業などには全く関係ない制度だし、ますます仕事が増える。不公平極まりない(40代女性)

・フレキシブルな時間の使い方を推奨すべき。祝日を増やす発想と変わらない(40代男性)

・一部トップ企業や、中央官公庁だけのセレモニー。実情とかけ離れた机上の企画(70代男性)

・祝日のようにある程度の強制力が無いと効果が出ない。ある意味GW10連休の方が効果的では(40代女性)


■調査概要

調査タイトル           :「プレミアムフライデー」に関するアンケート調査

調査対象                 :10代~70代の男女781名

調査期間                 :2019年3月19日~3月21日

調査方法                 :インターネット調査

調査主体                 :株式会社エアトリ

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