ユビキタスAIコーポレーション、組込み機器にクラウドベースの...

ユビキタスAIコーポレーション、 組込み機器にクラウドベースの音声サービス  Amazon Alexaを搭載するためのソフトウェア開発キット 「Ubiquitous Voice Service Connect」を9月に販売開始

~第1弾としてオン・セミコンダクターの オーディオ処理LSI(LC82345xシリーズ)に対応~

株式会社ユビキタスAIコーポレーション(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:長谷川 聡、以下「ユビキタスAIコーポレーション」)は、MCU(マイコン)向けに音声入力インターフェースとスピーカーから構成される音声ハードウェア(Audio Front End)と連携し、簡単かつ省リソースでAmazon Alexaとの通信を可能にして、クラウドベースの音声サービス機能の搭載を実現※1する、「Ubiquitous Voice Service Connect (以下「本製品」)」の販売を2019年9月より開始することを発表します。


本製品は、オン・セミコンダクターのArm(R) Cortex(R)-M3をベースとしたオーディオ処理LSI(LC82345xシリーズ)と株式会社村田製作所(以下「村田製作所」)のWi-Fi+Bluetooth対応モジュールType1MWを組み合わせたリファレンスデザインに採用され、2019年9月からオン・セミコンダクターより提供開始される予定です。


グローバルにおける宅内設置をベースとしたスマートスピーカーの普及状況は、2018年に1億台、2020年には約2.5億台に達すると予測されています※2。今後は、AV機器、ヘッドホンなどのヒアラブル機器、生活家電、住宅設備機器など、あらゆる機器に音声サービス機能が搭載されていくと考えられます。これにより、音楽ストリーミング配信サービスや翻訳サービスなどを始め、音声ユーザーインターフェースを利用した新しいサービスも飛躍的に増加していくと考えられます。


一方で、あらゆる機器にAlexaを搭載するにはハードウェアの制約による多くの課題があります。

ユビキタスAIコーポレーションが開発した本製品は、ハードウェアの制約による課題を解決する、小さいコードサイズと高いパフォーマンスを実現しました。本製品は、Alexaへのアクセスに必要とされるAVS※3 が搭載されたClientに必要な機能を全て提供し、Audio Front Endと組み合わせてあらゆる機器へのAlexa搭載を実現※1します。



■Ubiquitous Voice Service Connectの特長

・Arm(R) Cortex(R)-M3クラスの省リソース環境への実装が可能

AVS が搭載されたClientに必要なネットワーク通信からAVS APIへのアクセス機能をコードサイズ150KB未満、使用メモリ500KB程度(Amazon Music再生時)で実現。


・Alexaに接続するAVS に搭載されたClientに必要な機能をトータルでサポート

Audio Front Endを組み合わせれば、すぐに製品へのAlexa搭載が可能。


本製品の最初の採用事例となる、オン・セミコンダクター製オーディオ処理LSI(LC82345xシリーズ)と村田製作所のWi-Fi+Bluetooth対応モジュールType1MWによるリファレンスデザインは、オン・セミコンダクターより販売される予定です。小型、低消費電力であるArm (R) Cortex(R)-M3をベースとして実装されており、既存のソリューションではサイズ、電力消費により実現が難しかった、身の回りのあらゆる機器へのAlexa搭載を可能※1とし、音声サービスの提供をいち早く実現するためのソリューションとなります。


リファレンスデザイン イメージ


<リファレンスデザインの構成イメージと音声サービス機能の利用例>

ユビキタスAIコーポレーションは今後、各チップベンダーとの連携によってUbiquitous Voice Service Connectを搭載した組込みハードウェア向けのリファレンスデザインを拡充するとともに、本製品の各機器メーカー・半導体メーカーへの拡販を実施してまいります。

また、本製品とユビキタスAIコーポレーションが提供するセキュリティ製品を組み合わせることで、さらに付加価値の高いソリューションを展開していく予定です。



<オン・セミコンダクター デジタルソリューション・ビジネスユニット ジェネラルマネージャ 坂東 淳史氏のコメント>

小型、低消費電力、高集積を特長とするオン・セミコンダクターのオーディオ処理LSI(LC82345xシリーズ)は、高い処理能力を実現するArm(R) Cortex(R)-M3デュアルコア、32ビットDSPに加え、大容量SRAMを内蔵しており、大規模プログラムの実装が可能です。このたび本LSIをベースに、ユビキタスAIコーポレーション様、村田製作所様との共同開発によって、Arm(R) Cortex(R)-M3クラスの省リソース環境においてAVS のClientに必要な機能をトータルでサポートできるリファレンスデザインを開発できましたことを大変嬉しく思います。

今後、スマートスピーカーだけではなく、スマートホーム分野でもますます拡大するAVSのClient機能を持つ組込み製品に対し、省電力、省リソース、低BOMコストで貢献できることに大きな期待をしております。



<株式会社村田製作所 モジュール事業本部IoTモジュール商品部 部長 佐々木 昭氏のコメント>

ユビキタスAIコーポレーション様の「Ubiquitous Voice Service Connect」の販売開始を心より歓迎いたします。近年、スマートスピーカーは、急激に普及しはじめており、スマートホームや車、オフィスへと幅広く使用されることが期待されています。

村田製作所のWi-Fi、Bluetoothコンボモジュールと、オン・セミコンダクター様のオーディオ処理LSI(LC82345xシリーズ)を組み合わせることで、小型、低消費電力、高集積を実現し、さらにユビキタスAIコーポレーション様のソフトウェアとトータルで提供、サポートすることでAlexa機能搭載製品の市場拡大が加速されると確信しています。今後も村田製作所は、オン・セミコンダクター様やユビキタスAIコーポレーション様と連携し、ソリューションサービスによって、よりスピーディなお客様の製品開発に貢献してまいります。



<株式会社ユビキタスAIコーポレーション 代表取締役社長 長谷川 聡のコメント>

スマートスピーカーや、スマートホームの普及は、北米を中心としたグローバル市場が、日本市場に先行して進んでいるように思います。しかし、今後この流れは、日本を含め世界的規模で、より力強いものになっていくでしょう。Amazonが提供するAlexaの機能は、この市場において注目すべき重要な技術と考えています。このような環境の中で、当社の「小さく」「軽く」「速い」ソフトウェアを実現する技術力を基に、Arm(R) Cortex(R)-M3クラスのマイコンでAVSを動作させるための製品を実現※1できたことを非常に嬉しく思います。また、「Ubiquitous Voice Service Connect」の発売と同時に、オン・セミコンダクター様、村田製作所様との共同開発によるリファレンスデザインが、Alexa連携機能を持ったデバイス開発を加速する製品※1として提供開始されることを喜ばしく思います。



なお、ユビキタスAIコーポレーションは、2019年4月10日(水)から12日(金)に開催される「IoT/M2M展」(会場:東京ビッグサイト/公式サイト: https://www.japan-it-spring.jp/ja-jp/about/iot.html )のArmパビリオンブース(小間番号:22-43)と村田製作所ブース(小間番号:18-34)にて、リファレンスデザインを使用した音声操作によるデモ展示を行う予定です。


※1 本製品はソフトウェア開発キットであり、本製品を利用したハードウェアの製品化にはAmazonが実施する製品対応テストへの申請が必要です。


※2 出典:Voicebot.ai「Smart Speakers to Reach 100 Million Installed Base Worldwide in 2018, Google to Catch Amazon by 2022」

https://voicebot.ai/2018/07/10/smart-speakers-to-reach-100-million-installed-base-worldwide-in-2018-google-to-catch-amazon-by-2022/


※3 Amazonが提供するAVS(Alexa Voice Service)の使用により、ハードウェアメーカーの製品開発者は、Alexaに直接対応する製品を開発することが可能となり、Alexaとつながったあらゆるデバイスを音声による高い利便性のもと、制御できるようになります。AVSは、API、ハードウェア開発キット、ソフトウェア開発キット、ドキュメントなどのリソースで構成され、開発者はAlexa対応の自社製品を迅速かつ簡単に開発できるようになります。ハードウェアメーカーは、自社製品に音声という新しいインテリジェントなインターフェースを組み込むことができ、お客様は、Alexa独自の機能やスマートホーム端末での音声操作、様々なスキルを利用できるようなります。



■株式会社ユビキタスAIコーポレーション(証券コード:3858)について

ユビキタスAIコーポレーションは、組込み機器向けを中心としたソフトウェアの開発・ライセンス、および海外製ソフトウェアの輸入販売を行う企業です。ユビキタス社会に必要とされる、ネットワーク関連(ホームネットワーク関連・暗号技術を含む)、データベース、システムの高速起動技術、各種テストツールなど、多数のソフトウェアとサービスを提供しています。他と差別化された製品群で、ユビキタス社会の要請に応えます。


本社所在地: 東京都新宿区西新宿1-21-1 明宝ビル6F

URL    : https://www.ubiquitous-ai.com/



■投資家の皆様へ

本プレスリリースは、ユビキタスAIコーポレーションの定性的な業務進捗をお知らせするためのものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。当社業績・経営指標の進捗・予想に関しては、取引所開示情報である、決算短信などをご参照ください。



■本製品に関するお問い合わせ先

株式会社ユビキタスAIコーポレーション コネクティビティ&セキュリティ事業部

TEL  : 03-5908-3451

E-Mail: sales@ubiquitous-ai.com



※ Arm、CortexはEU及び/あるいはその他の国におけるArm Limited(またはその子会社)の登録商標です。その他、本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。

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