業界動向が浮き彫りに!「業種別出店・退店ランキング」化粧品の...

業界動向が浮き彫りに!「業種別出店・退店ランキング」 化粧品のあのブランドが出店ランキングに!

~全国SC・百貨店4,900施設、23万ショップの 出店・退店データベースから見るショップトレンド~

株式会社リゾーム(本社:岡山県岡山市、代表取締役:中山 博光、以下 当社)のシンクタンク“SCトレンド研究所”は、当社製品の全国商業施設(以下 SC)・ショップ・ブランド出退店データベース「SC GATE」を活用し、2018年7月~9月期の集計結果による業種別出店・退店ランキングを調査しました。



【ランキング詳細はコチラ!】

https://sc-trend.jp/category/quarterly-ranking/

【リゾームWebサイト】

https://www.rhizome-e.com/



全国SC・百貨店約4,900施設23万ショップの出退店データベース「SC GATE」調べ



2018年7月~9月四半期SC出退店ランキング/9つの大業種、(1)飲食、(2)食品、(3)ファッション、(4)ファッション雑貨、(5)生活雑貨、(6)インテリア・寝具・家電、(7)スポーツ・ホビー、(8)サービス、(9)アミューズメントごとにランキングを集計



◆【ファッション雑貨】化粧品を扱うブランドの出店が目立つランキングに!


今回の出店ランキングでは化粧品を扱うブランドが8ブランドランクイン。これら8ブランドの中で、特に11位にランクインした百貨店発の化粧品のショップブランド“フルーツギャザリング”に注目。

百貨店が得意とする高級ブランドから日常使い商品までの幅広い品揃えとともに、百貨店のウリであるカウンセリング販売を残しながらセルフ販売を行う「セミセルフ」方式を導入することで、働く女性などに使いやすい売り場を実現し、客層の幅を広げようと展開。

百貨店がその得意な領域を専門店化して、ショッピングセンターに出店させるという方法は、前年との比較で他の業種も含め急増。今後の動向にも注目したい。


化粧品を扱うブランドの出店が目立つランキングに


他業種トピックス

◆【飲食】  :『同業種同士のコラボが生んだ急成長』

◆【サービス】:『12ヶ月でショッピングセンターに33店出店したブランドとは?』

◆【生活雑貨】:『ライフスタイル雑貨の明暗を分けた2つの背景』 など



【SC GATEとは】

全国のSC・百貨店4,900施設、23万ショップ・ブランドの情報や出退店データベースを活用できるWEBサービス!「さがす」「くらべる」「見極める」が思いのまま。



◆◆『あの大ヒット商品のショップがランクイン!』◆◆

- ファッション雑貨大業種四半期SC出退店ランキング -【2018年4月~6月期】より


【詳細は下記ページでご覧いただけます】

https://sc-trend.jp/2018/11/21/quarterly-ranking-fashion_goods-201809/


2018年7月~9月期のファッション雑貨大業種のSC出退店ランキングを報告します。

この出退店ランキングは、この期間中にショッピングセンターに出店もしくはショッピングセンターから退店したブランドについて、出店数と退店数から差引出店数と差引退店数を算出し、その上位から20位までのブランドを表示したものです。ランキング方法や詳細については本文最後をご覧ください。


■化粧品を扱うブランドの出店が目立つ

18年7月~9月期のファッション雑貨大業種のSC出店ランキングは図表1のとおりとなりました。

出店ランキングの1位は、差引出店数5店で“Cath Kidston”と“kate spade NEW YORK”の2ブランドがランクインしました。いずれもバッグなどを扱う海外発のブランドとなっています。

3位以降に目を移すと、この四半期の出店ランキングでは化粧品を扱うブランドが8ブランドランクインしています。これら8ブランドの中で、特に11位にランクインした“フルーツギャザリング”は、ブランド誕生の背景という点で注目しておく必要があります。

“フルーツギャザリング”を運営するのはエフ・ジー・ジェイ株式会社(東京都港区)ですが、同ブランドのスタートは、エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社(大阪市北区)の子会社、株式会社阪急阪神百貨店(大阪市北区)による、13年2月のエキュート品川での出店となっています。百貨店の化粧品売場が得意とする高級ブランドに、日常使いの商品を加えることで品揃えの幅を広げるとともに、また、セミセルフ販売を採用することで、働く女性などに使いやすい売り場を実現することで、客層の幅を広げようとしたものです。

百貨店がスタートさせた化粧品のブランドには、“フルーツギャザリング”以外にも、“ISETAN MiRROR”(伊勢丹)、“TAKASHIMAYA COSMETICS million doors”(高島屋)などがあります。こうした、百貨店がその得意な領域を専門店化して、ショッピングセンターに出店させるという方法は、18年9月3日に発刊した「ショッピングセンター 出店・退店動向レポート 2018」(レポートの紹介は https://sc-trend.jp/report2018/ )の本編でも、前年との比較で他の業種も含め急増していると報告されています。


図表1 ファッション雑貨_大業種の出店ランキング



一方、差引退店数の上位ブランドをリストアップした結果は図表2のとおりとなりました。

ランキングの1位には靴下小業種の“Pinky Bell”が差引退店数21店でランクインしました。

また、2位も同じ靴下小業種の“リセコレクション”(差引退店数11店)がランクインしています。これら2ブランドは辻商株式会社(奈良県磯城郡田原本町)が運営しているブランドでしたが、同社は18年8月に大阪地裁へ破産を申請したことから、それに伴う退店となります。同社の持ち株会社の株式会社TSBホールディングス(奈良県磯城郡田原本町)、卸売事業を手掛ける株式会社スタジオ・ポアック(大阪市天王寺区)も、それぞれ破産、民事再生の申請を行っています。

退店ランキングの3位は、前四半期の報告(記事はこちら)で1位(差引退店数9店)だったアクセサリー小業種の“claire's”(差引退店数10店)となりました。同ブランドはイオン株式会社(千葉県千葉市)の子会社、クレアーズ日本株式会社(東京都中央区)が、米国クレアーズ社(Claire's Stores Inc.)とのライセンス契約に基づいて運営しているものです。18年3月頃に、その米国クレアーズ社が連邦破産法適用を申請したとの報道がありましたが、クレアーズ日本は「米国クレアーズ社と資本関係がない独立した法人であり、通常通りの営業、事業をおこなう」と発表しています。

4位は差引退店数7店の“STONE MARKET”と“LAURA ASHLEY GIFTS & ACCESSORIES”となりました。

“STONE MARKET”は、天然石アクセサリー販売と名物社長のセレブ生活で一世を風靡していましたが、近年は業績低迷からリストラを余儀なくされているとの報道もあり、店舗整理が行われている可能性があります。


図表2 ファッション雑貨_大業種の退店ランキング



また、“LAURA ASHLEY GIFTS & ACCESSORIES”は、ファッション業種での報告(記事はこちら)にもある、イオングループ傘下企業の戦略的統廃合により、ローラ アシュレイ ジャパン株式会社(東京都渋谷区)の全店舗閉店によるものです。


※本稿はSC GATEの2018年9月末時点データを用いて作成しています



【出退店ランキングとは】

ある四半期間中にSCに出店もしくはSCから退店したブランドについて、出店数と退店数から差引出店数を算出し、その上位から20ブランドを表示したものです。また、当四半期の直前の四半期についても、この差引出店数を算出し、前四半期からの推移を以下の4つの記号を使って表現しています。


出退店ランキングとは


なお、当四半期の差引出店数が同数の場合、前四半期に出店・退店がなくこの四半期にランクインしたブランド、また、前四半期よりも当四半期の差引出店数の増加が大きなブランドを優先して、上位20ブランドとしています。



【集計対象SC】

◇ 2018年6月末日までにSC GATEに登録されている

◇ SC面積が1,500m2以上である

◇ 2016年7月~2018年6月末日の最大テナント数が10テナント未満ではない

◇ SCタイプが「駅ビル」「地下街」「駅周辺・市街地」「郊外」「超大型施設」

「アウトレット」「空港」に分類されている


※1:「SC GATE」は、約4,900商業施設における出退店情報を搭載している業界最大級のデータベースです。搭載されているショップ数は約23万件にのぼり、ファッション・サービス・飲食などをはじめとした大業種は12業種、小業種は325業種に分類。商業施設は施設タイプ、開業年度、商圏人口、駐車場台数などで検索可能となっており、SCやショップブランドを探すことや比べることのできる業界唯一のデータベースです。



【株式会社リゾームについて】

会社名  : 株式会社リゾーム

      ≪本社≫

      〒701-0165 岡山県岡山市北区大内田675 テレポート岡山5F

      ≪東京オフィス≫

      〒104-0042 東京都中央区入船1丁目5-11 弘報ビル4F

      ≪大阪オフィス≫

      〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島5-14-10 新大阪トヨタビル7F

代表者  : 代表取締役 中山 博光

資本金  : 5,265万円

Webサイト: http://www.rhizome-e.com/


【SCトレンド研究所について】

全国のSC・ショップの活性化を目的にしたシンクタンク!

SC・百貨店におけるショップ出退店の統計的な分析・研究を始め、様々なデータやトレンドなどビジネスに活かせる情報を提供します。これからの活動にご注目ください。

Webサイト: https://sc-trend.jp/

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