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2010年菊池寛賞受賞NHKスペシャル「無縁社会」が単行本化!  文藝春秋、『無縁社会 ― “無縁死”三万二千人の衝撃』を発売

~年間三万二千人もの“孤独死”が表す、現代日本の問題点~

株式会社文藝春秋(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:平尾 隆弘)は、2010年1月に放送されて大反響を呼び、その後の「消えた高齢者」問題を予言したともいえるNHKスペシャル『無縁社会 ― “無縁死”三万二千人の衝撃』を書籍化し、11月13日より発売を開始いたしました。

『無縁社会プロジェクト』表紙
『無縁社会プロジェクト』表紙

身元不明として官報に「行旅死亡人」と告知された男の意外な人生、家族に引き取り拒否された遺体の行方、孤独死の現場を整理する「特殊清掃業者」など、急増する無縁死の周辺で起きている衝撃の事実を丹念に取材。家族や地域の絆が崩壊しつつある現代社会へ警鐘を鳴らします。

<URL> http://bunshun.jp/pick-up/muen


■本書の内容■
『無縁社会 ― “無縁死”三万二千人の衝撃』は、NHKスペシャルで今年の一月に放送された同名の番組を書籍化したものです。地縁、社縁、血縁が崩壊し、「ひとりぼっち」が急増している現代日本の現状を赤裸々に描き、そのショッキングな内容から放送直後から大きな反響を呼びました。また、今年の夏の「消えた高齢者」問題を予言した内容であることも話題に拍車をかけ、本年度の菊池寛賞を受賞しました。本書は、現場で取材したディレクターたちが当時の取材メモをもとに、新たに書き下ろしたものです。

無縁死とは、身寄りのない孤独死のこと。亡くなった時に、引き取り手がなかった遺体は地方自治体で火葬、埋葬されるのですが、その総数が年間、三万二千人にもなります。これは年間の自殺者数とほぼ同じです。その中には、まったく身元が分からず、「行旅死亡人」として官報に掲載された人から、身内の人がいても、さまざまな事情で「引き取り拒否」をされた人まで含まれます。無縁死したさまざまなケースを辿り、なぜ、孤独に死なざるをえなかったのか、それぞれの人生の軌跡を追いました。

そこから浮かび上がってくるのは、離婚、病気、倒産など、ちょっとしたことで家族や会社、地域とのつながりを失い、孤独死に追いこまれてしまう現代社会の状況です。単身世帯が急増しているいま、死亡時のサポートをするNPOには、会社を定年退職した人や、いわゆる「おひとりさま」からの問い合わせが殺到しています。孤独死、無縁死を身近な問題として考えている人が急増している ― そんな状況もリポートしています。

「明日は我が身」という言葉がありますが、本書を読むと、無縁死というのが決して特異なケースではなく、誰にでも起こりうる問題であることがよく分かります。また、身元不明の遺体を取材していくと、そこに思いも寄らぬ人間ドラマが隠されていたことがわかる。まさに、読みごたえのあるノンフィクション作品です。


<書籍概要>
NHK「無縁社会プロジェクト」取材班 編著
発売   : 2010年11月13日
定価   : 1,400円(税込)
体裁   : 四六判上製カバー装
総頁   : 272頁
ISBNコード: 978-4-16-373380-7
URL    : http://bunshun.jp/pick-up/muen


【会社概要】
社名  : 株式会社文藝春秋
資本金 : 1億4,400万円
代表者 : 代表取締役社長 平尾 隆弘
業務内容: 雑誌・書籍の刊行
所在地 : 〒102-8008 東京都千代田区紀尾井町3-23
電話  : 03-3265-1211
ファクス: 03-3264-5306
URL   : http://www.bunshun.co.jp

カテゴリ:
商品
ジャンル:
福祉
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