学童保育職員の33.7%が 『子どもが勝手に帰っちゃう問題』でヒヤリハットを経験 — 退室時の安全管理に関する調査を公表

    コドモンの新機能「予定前退室アラート表示」で職員の安全管理業務の軽減を支援

    サービス
    2025年11月18日 11:03

    学童保育を利用する児童の多くが、秋から冬にかけて薄暮の時間帯に帰宅します。学童施設においては、児童ごと・曜日ごとに帰宅時間が異なり、また一人帰りをするケースもあり、児童が予定していた時間通りに退室することは、安全管理上とても重要です。
    保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON(コドモン)」を提供する株式会社コドモン(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:小池義則)は、2025年10月27日(月)~11月5日(水)にかけて、コドモンを利用中の学童施設を対象に、児童の退室時の安全管理に関する調査を実施いたしました。その結果と児童の安全を見守る新機能についてお伝えします。

    ・調査対象:コドモンを利用する全国の学童保育施設
    ・調査方法:メール案内、WEB回答方式
    ・調査期間:2025年10月27日(月)~11月5日(水)
    ・回答数:104件
    ・調査会社:株式会社コドモン

    ■学童保育職員の33.7%が児童の退室時にヒヤリハットを経験

    今回の調査では、過去に児童の退室時にヒヤリハットを経験した学童保育職員は33.7%にのぼりました。(「ない」と回答した職員は62.5%、「把握していない・わからない」は3.8%)この結果から、児童の退室に関して危険を感じた職員が一定数存在し、退室時の安全管理に課題があることがわかります。

    【具体的なヒヤリハット事例】(抜粋)

    調査では、児童の退室時に以下のような具体的なヒヤリハットの声が寄せられています。
    ●保護者または児童が帰宅することを告げずに帰ってしまうことがある
    ●他の対応をしていると職員が(児童の退室に)気づかないことがある。
    ●保護者の迎えなしで一人で退出・帰宅する子どもが打刻をせずに学童を退室
    ●途中で友だちと話して遅くなってしまい、自宅に戻る時間になっても帰らず、少しの間所在が分からなくなってしまった。
    ●欠席連絡はなく、児童が保護者が帰宅するように言ったと思いこみ、勝手に帰宅した。
    これらの事例から、退室時に職員の目の届かないところで児童が予定時刻よりも前に帰宅してしまったり、居場所が分からなくなってしまうなど、児童の退室時の安全管理の難しさがうかがえます。

    ■「児童が単独で学童を離れて所在が一時不明になったことがある」は15.4%

    アンケートでは、児童が単独で学童施設を離れ、一時的に所在が不明となった経験があると回答した施設は15.4%でした。(「ない」と答えた施設は81.7%、「把握していない・わからない」は2.9%)所在が不明になった理由は児童ごとにさまざまで、事前の予測が難しいこともわかりました。

    【児童が単独で学童を離れた具体的な理由】(抜粋)

    児童が単独で学童を離れた理由については、以下のような具体的な回答が寄せられています。
    ●小学校に忘れ物をして、職員に言わずに小学校まで戻って忘れ物を取りに行ってしまった。
    ●児童どうしのトラブルで飛び出して外へ行ってしまった。
    ●児童本人が、帰りたかったために帰宅時間を勝手に変更してしまった。
    ●保護者が「学童は休み」と言っていたと児童が勘違いして、学童に確認せずに帰宅していた。
    これらの事例から、児童の行動にはさまざまなパターンがあり、細やかな注意が必要であることが分かります。

    ■児童が一時的に不明な場合の対応は86.5%が「該当児童の保護者への連絡」を実施

    児童の所在が確認できない場合の対応方法は「該当児童の保護者への連絡」が86.5%と最も高く、次いで「帰宅時刻の打刻や記録の有無の確認」が65.4%、「学童スタッフ間の連絡」が62.5%、「小学校への連絡」が51%、「学童施設周辺での捜索」が44.2%という結果でした。

    また、児童の所在が一時的に不明な場合の対応の頻度については、「月に4回以上」が5.8%、「月に2~3回程度」が5.8%、「月に1回程度」が3.8%と、月に一度以上発生するという回答が15.4%という結果となりました。
    これらの対応は児童の安全確保に欠かせない一方で、一時的に職員が持ち場を離れて対応にあたる必要があり、その間は他の児童の見守りが手薄になることが懸念されます。

    ■35.6%が「不明児童の対応で他の児童の見守りが手薄になる」と回答

    実際に、不明児童の対応を行うことで他の児童の見守りが手薄になることがあるかどうかを尋ねたところ、35.6%の施設が「ある」と回答しました。一方、50%は「ない」とし、「把握していない・わからない」は14.4%でした。
    この結果から、不明児童の対応に職員の人的リソースを割くことにより、実際に一部の施設では他の児童への十分な見守りが難しくなることが明らかになりました。

    今回のアンケート調査により、学童施設では児童が予定時刻前に退室したり、打刻漏れにより所在が一時的に不明になる実態があることが明らかになりました。
    児童一人ひとりの所在確認は、安全確保に直結する重要な課題です。少人数の職員で多くの児童を見守る学童保育の現場においては、児童の見守りの軽減やヒヤリハットを防ぐ仕組みづくりが求められています。

    ■児童の退室時の危険を減らすために-新機能「予定前退室アラート表示」

    コドモンではこうした背景を踏まえ、2025年11月より学童施設向けICT「コドモン」に、新機能「予定前退室アラート表示」を追加いたしました。この機能は、退室予定時刻より前に打刻がされた場合、通知音とともにアラートでお知らせするものです。
    本機能により、児童が誤った時刻に打刻してしまうことを防ぎ、予定外の早期帰宅のリスクを軽減することが可能となりました。
    詳細はこちらをご覧ください▶  https://www.codmon.com/info/functions/8372/

    また、既にコドモンを利用している学童施設に新機能への関心を伺ったところ、「興味がある」が43.3%と、多くの施設から期待の声をいただいています。

    コドモンは今後も、保育・教育施設向けICTサービスの提供企業として、児童の安全確保と職員の業務負担軽減に貢献できるよう、機能のアップデートや新たなサービス開発に努めてまいります。

    ■株式会社コドモンについて

    株式会社コドモンは、「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」というミッションを掲げ、業界シェアNo.1(※)の保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON(コドモン)」 を提供しています。園児/児童情報と連動した成長記録や指導案のスマートな記録、登降園管理、保護者とのコミュニケーション支援機能などを通して、先生方の業務負担を省力化します。これにより、子ども施設で働く職員と保護者の方々が、子どもたちと向き合うゆとりをもち、より質の高い保育ができる環境づくりを支援しています。
    また、ICTによる支援だけでなく、保育施設向けECサービス「コドモンストア」、全てのこども施設職員が利用可能な優待プログラム「せんせいプライム」、保育施設向けオンライン研修プラットフォーム「コドモンカレッジ」も展開しています。これらの多角的な取り組みを通じて、「子どもの育ちや学びを社会全体で支えられる世の中へ」というビジョンの実現を目指します。
    ※「SaaS型業務支援システムの導入園調査 2024」 株式会社東京商工リサーチ(2025年1月)

    【会社概要】

    ◆社名:株式会社コドモン
    ◆所在地:東京都品川区西五反田八丁目4番13号 五反田JPビルディング10階
    ◆資本金:6,825万円
    ◆代表者:代表取締役CEO 小池 義則
    ◆設立:2018年11月
    ◆事業内容:保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」の運営、写真販売サービスの運営、決済代行サービス、採用支援・園児募集支援事業「ホイシル」、保育施設向けECサイト「コドモンストア」の運営、オンライン研修事業「コドモンカレッジ」、こども施設職員への福利厚生サービス「せんせいプライム」の運営等。
    サービスサイト:https://www.codmon.com/  
    コーポレートサイト:https://www.codmon.co.jp/

    【お問い合わせ・ご質問等】

    株式会社コドモン 広報担当 
    TEL :080-7303-6026 / 080-4466-6738  
    MAIL :press@codmon.co.jp

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