東京芸術祭2018 今秋 開催 ラインアップを発表 3年目を...

東京芸術祭2018 今秋 開催 ラインアップを発表  3年目を迎える豊島区 池袋エリアの舞台芸術フェスティバル  宮城 聰総合ディレクターと「プランニングチーム」体制が始動  国内外、多様な2018年度ラインアップを発表

 東京芸術祭組織委員会(委員長:福地 茂雄)は、2018年9月1日(土)から12月9日(日)の100日間、豊島区 池袋エリアを中心に東京芸術祭を開催いたします。

 2016年より始動した東京芸術祭は2018年で3年目を迎え、今年から総合ディレクター・宮城 聰(演出家/SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督)と「プランニングチーム」メンバーによる協働体制の1年目が始動します。総合ディレクターによる直轄事業の実施など、より充実したプログラムを、展開して参ります。



《総合ディレクター・宮城 聰 コメント》

 社会が、「自分たちが既得権層によって割を食っている」と不遇感を持っている多数と、その多数から見た既得権層の2つに分断されてしまった時、その社会は忌まわしい悲劇に呑み込まれる。これが我々が歴史から学んだことです。しかし今また人類がこの愚行を繰り返そうとしているとき、舞台芸術人として、微力ながらこの分断を縫合することを東京芸術祭を通じてできないだろうかと考えました。

 いま東京で劇場に通うことが趣味という人は、劇場に行かない多数の人から見れば、余裕のある、恵まれた人と映っていることでしょう。そしてその状況に気づかず作品をつくっている舞台人もまた、「既得権層」の側に属しているとみなされているわけです。この危機に対して、まず第一に、劇場を『開く』アクションをこの東京芸術祭を通じて起こしていきたいと思っています。そのシンボリックな事業として池袋西口公園での野外公演を行い、安価でハイクオリティな作品に触れてもらえる機会を創ります。

 その一方、『極める』として、世界の最高峰や最先端が東京に集まってくる、と実感してもらえる作品の上演も充実させていきます。

 3つ目ですが、2020年に向けて東京一極集中がいっそう加速するという恐れを日本中が感じています。それに対して、東京だけではなく日本全体が活性化する契機とすべく、東京と地域が『つながる』プログラムを行っていきます。

 この『開く』『極める』『つながる』の3つの柱でこれからの東京芸術祭を進める所存です。



《東京芸術祭とは》

 東京の多彩で奥深い芸術文化を通して世界とつながることを目指した、都市型総合芸術祭です。東京の芸術文化の魅力を分かり易く見せると同時に東京における芸術文化の創造力を高めることを目指しています。中長期的には社会課題の解決や人づくり、都市づくり、そしてグローバル化への対応を視野にいれて取り組んでいきます。



《開催概要》

名称  :東京芸術祭2018(英称:Tokyo Festival 2018)

会期  :2018(平成30)年9月1日(土)~12月9日(日)計100日間

会場  :東京芸術劇場、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)、

     南池袋公園ほか

参加事業:フェスティバル/トーキョー18、芸劇オータムセレクション、

     としま国際アート・カルチャー都市発信プログラム、

     APAF-アジア舞台芸術人材育成部門

主催  :東京芸術祭組織委員会

     【アーツカウンシル東京・東京芸術劇場

      (公益財団法人東京都歴史文化財団)、豊島区、

      公益財団法人としま未来文化財団、

      フェスティバル/トーキョー実行委員会】



● 東京芸術祭 直轄事業 ●

2018年10月18日(木)~11月4日(日) 予定

ディレクター 横山 義志


 イタリアを代表する演出家コルセッティが池袋でオーディションを開催し、全出演者を自分の目で選んで作る『野外劇 三文オペラ』を池袋西口公園で上演。フランスの演出家ジャンヌトーによる『ガラスの動物園』は、悪夢のようになつかしい家族の物語をはかない美しさの舞台美術で上演した大ヒット作。同じくフランスのステレオプティク『ダーク・サーカス』は、あぶないサーカス団がブラックユーモアたっぷりに描かれる、ファミリー向け超ローテク・ライブアートパフォーマンス。このほか、宮城総合ディレクターが選んだ『開く』『極める』『つながる』を実践する国内外のアーティストによる計6作品を紹介。いずれも低価格で参加できるプログラムとなる。



● フェスティバル/トーキョー18 ●

2018年10月13日(土)~11月18日(日) 予定

ディレクター 長島 確/共同ディレクター 河合 千佳


 同時代の舞台作品の魅力を多角的に紹介し、舞台芸術の新たな可能性を追求する国際舞台芸術祭。昨年に引き続き、オープニング・プログラムとして、タイ人振付家・ダンサーのピチェ・クランチェンによる祝祭的な野外ダンス公演を南池袋公園で上演する。また、3年間にわたるF/Tとマレビトの会とのプロジェクトの集大成として、『福島を上演する』の実施が決定している。今年で5回目となるアジアシリーズや、3回目となるまちなかパフォーマンスシリーズも引き続き行われる。新ディレクターによるプログラムとして、シンポジウムなどの開催にも力を入れる。



● 芸劇オータムセレクション ●

2018年9月1日(土)~11月25日(日) 予定

ディレクター 内藤 美奈子(東京芸術劇場 制作担当課長)


 東京芸術劇場の主催事業の中でも国際色豊かで、新たな表現の扉を開く4演目が東京芸術祭に参加。東京芸術劇場の芸術監督でもある野田 秀樹が演出・出演する『贋作 桜の森の満開の下』、コンテンポラリー・サーカスのパフォーマーであるカミーユ・ボワテルの新作など、国内外のアーティストによる注目の作品が集結。また池袋西口公園ではBack to Back Theatre『small metal objects』を上演する。



● としま国際アート・カルチャー都市発信プログラム ●

2018年9月1日(土)~12月9日(日)

ディレクター

 根本 晴美(あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)制作統括 チーフプロデューサー)

 杉田 隼人(公益財団法人としま未来文化財団 みらい文化課 プランセクション事業企画担当)


 2019年「東アジア文化都市」国内都市に決定した豊島区は、区が誇る芸術・文化の魅力を世界に向けて発信し、まち全体が舞台の、誰もが主役になれる劇場都市「国際アート・カルチャー都市」を目指している。今年は、街を舞台に繰り広げる野外パフォーマンス『大田楽 いけぶくろ絵巻』のほか、ダンス、演劇、伝統芸能の6つのプログラムを展開する。



● APAF-アジア舞台芸術人材育成部門 ●

2018年10月15日(月)~11月12日(月)

ディレクター 多田 淳之介


 共通するテーマのもと数名の演出家を中心としたグループがそれぞれ小作品を制作・発表する国際共同制作ワークショップ、国際共同クリエーション公演として前年度のワークショップで制作された小作品のフルサイズ化、未来の舞台芸術界を担う新しい才能を発掘・育成するためのプログラム「アートキャンプ」を実施。若手アーティストの可能性を開拓するとともに、国境を越えたネットワークをはぐくむプラットフォームを目指す。




● 公式Webサイト http://tokyo-festival.jp


《作品・アーティスト・上演日程など、詳細はこちら》

http://tokyo-festival.jp/news/1453/

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