世界初！円柱に取り付け可能な曲面ビジョンを共同開発

篠田プラズマ株式会社(本社：兵庫県神戸市、代表取締役会長兼社長：篠田 傳、以下、篠田プラズマ)および、富士通フロンテック株式会社(本社：東京都稲城市、代表取締役社長：海老原 光博、以下、富士通フロンテック)は、プラズマチューブアレイ(以下、PTA)技術を採用した、自発光式としては世界で初めて建物の円柱(円筒形の柱)に取り付け可能な曲面ビジョンの共同開発契約を締結し開発を進めてまいりました。
この開発により、近年、デジタルサイネージ(注1)として普及している平面ディスプレイでは不可能な、曲面への設置を実現し、ポスターなど印刷物では表現できなかった動画や画面の切り替え表示を自由に行うことができます。
両社は、この共同開発によって得たノウハウを活用し、2010年度下期の製品化を目指します。

柱巻きイメージ図

デジタルサイネージは、複合商業施設、公共施設などにおいて、一度に多くの人々へ情報や映像を発信するツールとして注目されています。表示媒体として、従来からLCD・PDP・LED(注2)など平面ディスプレイが利用されていますが、昨今の大画面化により設置エリアが限られ、特に円柱に貼り付けられたポスターなど印刷物の替わりとなるデジタルサイネージ化は、平面ディスプレイでは困難でした。
両社は、この課題を解決する為、富士通フロンテックの情報・映像装置の開発力と、篠田プラズマのPTA技術を活かし、円柱に設置可能な曲面ビジョンを開発しました。
これにより、曲面へのデジタルサイネージ化が可能となり、駅・空港などの交通施設や複合商業施設などへの用途の拡大が期待されます。


今回の共同開発における技術の特長は、以下の通りです。

1.薄型・軽量・曲面を活かしたPTA「シプラ(注3)」の採用
篠田プラズマが開発したPTAは、プラズマディスプレイと同じ発光原理を用いた、直径1mmのガラスチューブと樹脂フィルムを用いる全く新しいコンセプトのフィルム型デバイスです。大画面でありながら、薄く、軽く、曲がるという特長を持っており、縦2m横1mの画面サイズをPTAモジュール2枚で構成しています。

2.曲面への設置を実現する薄型一体設計
表示部や制御部、電源部をコンパクトに一体化することで、直径1mの円柱への取り付けと厚さ50mmの薄型化を実現しました。

これにより設置環境デザインを損なうこと無く、見る人にインパクトを与えることができます。また、従来の同サイズの平面ディスプレイと比較して消費電力、質量共に2分の1以下を実現し、設置工事コストやランニングコストの大幅な低減が見込まれます。


この円柱に取り付け可能な曲面ビジョンは、下記開催の展示会にて実際に御覧頂けます。

・富士通フォーラム2010 https://forum.fujitsu.com/2010/tokyo/
・会期：2010年5月13日(木)～14日(金)10時～18時
・会場：東京国際フォーラム　(最寄り駅：JR有楽町)

【想定される市場】
・複合商業施設：インフォメーション、企業のデジタルサイネージ
・交通施設　　：駅・空港での運行情報、
　　　　　　　　鉄道・航空会社のディスプレイ
・展示施設　　：ショールーム、美術館、水族館の展示物紹介など

【関連Webサイト】
・篠田プラズマ　　　： http://www.shi-pla.jp/
・富士通フロンテック： http://www.frontech.fujitsu.com/

【注釈】
(注1)デジタルサイネージ：Digital Signage(電子看板)、ポスターなど印刷物のように取り替える手間を省き、自発光型のディスプレイを用いて、動画や静止画など各種映像情報を切り替え表示する仕組みです。

(注2)
LCD(Liquid Crystal Display)：液晶を利用したディスプレイ
LED(Light Emitting Diode)　：発光ダイオードによるディスプレイ
PDP(Plasma Display Panel)　：蛍光体層をガラス面に施し、プラズマ放電にて表示するパネル

(注3)シプラ(SHiPLA)：篠田プラズマの独自技術で開発、製造されているPTAのブランド名です。

【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


≪お客様お問合わせ先≫
篠田プラズマ株式会社
担当　　　　　　： 営業部　山本、若月
電話　　　　　　： 078-302-1728
お問合せフォーム： http://www.shi-pla.jp/contact/

富士通フロンテック株式会社
表示システム事業部
お問合せフォーム： http://www.frontech.fujitsu.com/contact/