生活協同組合ひろしま(本部:廿日市市、理事長:宗本干城、以下「生協ひろしま」)は株式会社テレビ新広島(本社:広島市南区、代表取締役社長:箕輪幸人、以下「TSS」)と2025年10月、日本で初めてとなる「生協と地方テレビ局による防災協定」を締結いたしました。両者はこれまでに「はじめてばこ」事業で10年以上にわたり協働し、県内約11万世帯のご家庭へ「幸せの瞬間」を届けてきました。この協業関係を基盤として、今後は「地域の安全と安心を守る」という新たなテーマのもと、両者の強みを活かした防災・減災事業を推進してまいります。

協定締結の背景
生協ひろしまは550台を超える配送トラックや7店舗を持ち、日々組合員と地域の接点を持ち、地域課題の解決に向けた取り組みを行っています。一方、TSSは今年10月1日に開局50周年を機に「防災」を更なる重点テーマに掲げ、全社を挙げて地域貢献型の放送局としての進化を目指すことが決まり、「地域に近い生活インフラを持つ生協」と「地域に信頼される情報インフラを持つ放送局」が連携することで、災害時にも強固に機能する新しい防災ネットワークを築くことを目的に、県民の安全に資する防災協定の締結に至りました。
今後の取り組みについて
1. 放送における協業
•緊急時におけるお互いの情報網を生かした連携
災害時にテレビ新広島と生協ひろしまで連携し、地域ごとの被災状況を即時に集約。TSSのニュース番組と連携し、現地からの確実な情報発信を可能にします。
•生協ひろしまキャラクター「コッピー記者」の誕生
生協ひろしまの配送職員や会員を“地域特派員=コッピー記者”として位置づけ、被災地の写真や映像を提供。報道機能を強化します。
•平時からの備え
TSSのニュースや情報番組にて生協ひろしまと連携し日常から地域情報を発信。発災時を想定した連携の習慣づくりを進めます。
•発信におけるノウハウを伝える研修
長年に渡り番組制作に携わってきた報道記者、ディレクター、アナウンサーが生協ひろしまにて「効果的な発信」「ナレーション技術」をお伝えします。
2. 防災商品・サービスの共同開発
・口コミ活用型商品開発
生協ひろしま会員の声や、TSS視聴者コミュニティ「TV-FANBASE」の意見を反映し、実生活に即した防災サービスを共同開発します。
3. 防災イベントの連携
•番組制作ノウハウを生かした防災イベント
防災士タレントや天気予報士、TSSアナウンサーを起用し、子どもから高齢者まで分かりやすく楽しく学べる防災イベントを開催。
•地域活性化との融合
広島県内23市町で「防災×まちおこし」イベントを展開し、地元住民の参加と交流を促進。地域防災力の底上げを図ります。
4.今後の展望
生協ひろしまとTSSは、本協定を皮切りに、災害時に強い「地域防災プラットフォーム」を広島から全国へと発信していきます。10年前に広島から始まった「はじめてばこ」事業が全国22エリアへ広がったように、今回の取り組みもまた「広島発のモデル」として日本各地へ波及していくことを目指します。私たちは、広島の未来を見据え、これからも地域と共に歩んでまいります。
