大容量4K映像を高効率に圧縮できるビデオフォーマットXAVC...

大容量4K映像を高効率に圧縮できるビデオフォーマット XAVC QFHD Long 422 200Mbps対応コーデックチップを開発 ~本チップ搭載の4Kレコーダーも2019年度内の市場導入を目指し開発中~

ソニーは、2018年にBS4K実用放送の開始に向けて、放送事業者様の4K映像運用をサポートするため、4K映像を高効率かつ高画質で圧縮できるビデオフォーマットXAVC-L422 QFHD※1 200(正式名称:XAVC QFHD Long422 200Mbps)に対応したコーデックチップを開発しました。

本コーデックチップは、4K映像の高画質を維持しながら、200Mbpsという従来比約1/3※2の低ビットレート化を実現します。また普及が進むHDR映像でも十分に性能を発揮できるよう、10bit / 4:2:2サンプリングにも対応します。

4K映像制作現場では、放送設備において搬入・送出される映像ファイルのデータサイズが大容量であることが課題です。従来の4Kコンテンツの場合、HD放送で標準的に使用されているデータサイズと比較すると約12倍※3となるため、搬入用メディアや送出用サーバーのストレージの大容量化が必要となります。また、ファイルを転送する際に時間がかかることや、高速なネットワークが必要となるなど、従来のHD設備に比べると放送設備が大掛かりとなり、コストアップに繋がります。

そのため、BS 4K実用放送にむけて4K放送設備を導入されるユーザー様においては、送出用フォーマットとしてXAVC-L422  QFHD 200の採用検討を進められています。

ソニーは、本コーデックチップを搭載した4K制作機器として、XAVC-L422 QFHD 200エンコーダー装置および単体送出機を先行して開発しており、それら機器は2018年12月以降順次開始されるBS 4K実用放送に向けて、民放キー局系BS5社様に採用される予定です。

また、本コーデックチップを搭載した4K レコーダーも2019年度内の市場導入を目指し開発中です。

XAVC-L422 QFHD 200フォーマットに対応し、搬入や送出用途では低レートのLong GOP圧縮を、制作用途では従来のIntra Frame圧縮の XAVC QFHD Intra 600Mbpsを選べ、用途に合わせたフォーマットの運用が可能となります。SxSメモリーカードからの直接再生や、2TBの内蔵ストレージ、USB外部ストレージメディアにも対応するほか、簡易コントロールパネルの装着により、制御用PCを繋がなくても、機器単体での操作も可能です。

さらに、従来のVTRと同様の操作性、運用性を実現するRS-422プロトコルに対応予定で、スタジオや中継車での収録、プロダクションでの編集、そして送出まで様々な用途で使用いただけます。

ソニーは、システムカメラやスイッチャー、ライブサーバーなどスポーツ中継をはじめとする4Kライブ制作で幅広くお使いいただける機器やシステムを拡充し、放送業界に求められる高画質な4Kコンテンツ制作を効率的に行える環境整備を推進してきました。

本コーデックチップ及び搭載機器の開発を通じて、4Kコンテンツの普及促進や放送設備の効率化

に一層の貢献をしていきます。

※1: QFHD: 3840x2160 解像度のこと。

※2: 4K放送の標準フォーマットXAVC QFHD Intra 600Mbpsとの比較において。

※3: HDで標準的に使用されているフォーマットであるXDCAM MPEG HD422  50Mbpsと、4K放送の標準フォーマットXAVC QFHD  Intra 600Mbpsにおいて、ファイルサイズを比較した場合。

 

▼お知らせはこちら

 http://www.sony.jp/professional/News/info/pb20171115_2.html

【本件に関するお問い合わせ】

 ソニービジネスソリューション株式会社 業務用商品購入相談窓口

 フリーダイヤル 0120-580-730

 受付時間 9:00~18:00(土・日・祝日、および弊社休業日は除く)

【プロフェッショナル/業務用製品情報】 http://sony.jp/pro/

【ソニービジネスソリューション】 http://www.sonybsc.com/


カテゴリ:
技術・開発
ジャンル:
AV 技術・テクノロジー
取材依頼・商品に対するお問い合わせはこちら

プレスリリース配信企業に直接連絡できます。

  • 会社情報