運動器機能のチェックがもっと身近に出来る！「ロコモ度テスト用ツール」レンタルスタート！

2017.11.09 14:30

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医療・福祉・健康分野の機器、材料を開発・製造・販売するアルケア株式会社(本社：東京都墨田区、代表取締役社長：鈴木輝重)は、ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ(※1))の段階を判断するための「ロコモ度テスト用ツール」のレンタルサービスを2017年11月13日(月)に開始いたします。

「ロコモ度テスト用ツール」は、「立ち上がりテストボックス」と「2(ツー)ステップテストシート」の2商品がセットになっており、日本整形外科学会が策定したロコモの臨床判断基準「ロコモ度(※2)」を簡単・正確に知ることができるツールです。薬局や行政、住民参加型イベントなどを運営される団体などにご利用いただきたいと考えております。

立ち上がりテストボックスと2ステップテストシート

※1 ロコモティブシンドローム(ロコモ)：2007年　日本整形外科学会が提唱。運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態のことで、進行すると要支援・要介護となるリスクが高まる。

※2 ロコモ度：2015年に日本整形外科学会が策定したロコモの進行状況をみる臨床判断値。「ロコモ度1(移動機能の低下が始まっている段階)」、「ロコモ度2(移動機能の低下が進行している段階)」と判定する。

■健康維持へのポイントは2つ！運動器機能の課題に気付くこと。その為に気付く場を作ること。

超高齢社会(※3)を迎えた我が国において、健康寿命の延伸や医療費削減は大きな課題になっています。

要支援・要介護等となる原因の第1位は「運動器の障害」です(※4)。日本整形外科学会はこの状況を是正すべく、“ロコモ”という疾患概念を提唱し、2013年には移動機能を確認するための指標として「ロコモ度テスト」が策定され、ロコモ予防の重要性が高まって来ています。

また、ロコモは高齢者だけの問題ではありません。筋力は20歳代をピークに徐々に低下を示すとされています。「まだ若いから大丈夫」、「今はとくに問題ない」、そう思っていても移動機能の低下は自覚なく進んでいることがあります。自らの運動器機能の課題に気付き、早期からロコモ予防に努めることが、歳を重ねても健康でいられる大切なポイントとなります。

しかしながら、一方で自分の運動器機能について気付く機会が少ないのも事実です。移動機能を簡単にチェックし、変化を追うことができる「ロコモ度テスト」ですが、まだ広く認知されているとはいえません。

ロコモ度テストは受診者自らが「体験する」運動器機能チェックであり、自分の移動機能について、より改善を意識づけるきっかけとなりえます。また、健康イベントなどで、楽しく盛り上がりながら測定することができます。アルケアはロコモ度テストがより身近になり、「気付き」の場が広がることを目指し、「ロコモ度テスト用ツール」のレンタルサービスをご用意しました。

※3 WHO(世界保健機関)の定義では、高齢化率(総人口のうち65歳以上の高齢者が占める割合)が7％を超えると「高齢化社会」、14％を超えると「高齢社会」、21％を超えると「超高齢社会」とされている。

※4 平成25年　国民生活基礎調査(厚生労働省)の報告より。

■レンタルのポイント　～簡単！すぐ！手軽に行える「ロコモ度テスト」～

1. 届いてすぐに使える！

(1) 組み立て不要：「立ち上がりテストボックス」は組み立て済みで届きます。

(2) 測定マニュアル付き：測定のポイントなどを記載した「測定マニュアル」が付いています。

(3) 専用結果記入用紙付き：ロコモ度テストのフィードバックに役立つ「専用結果記入用紙(100枚)」が付いています。その場で結果を記録して、参加者に渡すことができます。

専用結果記入用紙

2. 予算や用途に合わせたセットが選択できる！

イベントの時間や目的に合わせた二種類のセットをご用意しています。

(1) エッセンシャルセット

　　ロコモ度の判定に最低限必要なセット(30,000円)

　　立ち上がりテストボックス(20,40cm)、2ステップテストシート、専用結果記入用紙(100枚)

(2) フルセット

　　より詳細に運動機能の確認が可能なセット(50,000円)

　　立ち上がりテストボックス(10,20,30,40cm)、2ステップテストシート、専用結果記入用紙(100枚)

エッセンシャルセットとフルセット

■薬局の地域活動や行政の介護予防活動に！幅広いフィールドに活用可能な「ロコモ度テスト」

地域住民が身近で気軽に専門的な支援・相談が受けられる健康支援の拠点としては、従来から病院や診療所がありますが、最近では「薬局」も注目されています。例えば『日本再興戦略(※4)』では予防・健康管理の推進に関する新たな仕組みづくりとして、『薬局を地域に密着した健康情報の拠点として、一般用医薬品等の適正な使用に関する助言や健康に関する相談、情報提供を行う等、セルフメディケーション(※5)の推進のために薬局・薬剤師の活用を促進する。』と「薬局」の更なる活性化を促しています。

具体的な活動としては、「健康サポート薬局(※6)」の健康サポート機能、そして「かかりつけ薬剤師(※7)」の地域活動などが例に挙げられ、地域において住民の疾患予防や健康増進に貢献する役割が求められています。

そうした活動の中で従来から薬局が得意とする「服薬」「栄養」に加え、要介護等の主要因である「運動器」についても対応が可能になることで、これまで以上に薬局が地域の健康支援に貢献する可能性が広がります。

「ロコモ度テスト」は学会により策定された判定方法であり、簡単で比較的導入しやすいことから、その活動の一助を担えるものと期待しています。

アルケアは今後も薬局をはじめ、地域の身近な場所での「運動機能の維持・向上」を目指した試みをサポートしていきます。

佐賀県の薬局のロコモ予防の取り組み