秘密分散の連鎖によりデータ漏洩防止を容易に管理できるシステム...

秘密分散の連鎖によりデータ漏洩防止を 容易に管理できるシステムを開発 ~セキュリティを強化しながら自由度の高い業務環境を実現~

技術創出ベンチャーの株式会社TRIART(本社:福岡県飯塚市、以下 TRIART)とトヨタ自動車九州株式会社(本社:福岡県宮若市、以下 トヨタ九州)は、「秘密分散連鎖技術」を応用して機密データの漏洩を容易に防ぐ管理システムを開発し、運用を開始しました。


これまで社内のデータを管理するサーバやパソコンは、機密データの取り扱いに関して多重のセキュリティ対策を講じる必要があり、担当者にもデータの持ち出しを管理するうえで複雑なオペレーションが求められてきました。そこでTRIARTとトヨタ九州は、こうしたセキュリティ対策をより強固にしながらオペレーションの簡略化を実現。機密データの漏洩防止管理を容易にするシステムを共同開発し、FLEXTHY(フレキシー)と名付けて2017年6月からトヨタ九州の工場内で運用を開始しました。


FLEXTHYは、万一、機密データが漏洩しても他者が解読できないように、その機密データを秘密分散措置。利用者はFLEXTHYで管理しているパソコンに限って通常の操作で機密データを利用できますが、その他のパソコンでは利用できなくなります。また、FLEXTHYはパソコン本体のUSBデバイス制御、ネットワーク接続制御、特定の操作に対してユーザの他操作をロックして警告する機能などを有するほか、機密データのコピー・移動時に利用履歴を共有することで、この履歴からデータが漏洩した際に判別できるようにシステム化。この結果、企業は外部侵入や内部関係者による情報の不正漏洩に過敏になることなく、気軽に機密データを取り扱えるようにしました。


年度中にブロックチェーンを活用した機密情報の流通管理により、高性能データ管理サーバを配置せずとも安全な機密データ管理を展開する予定です。



TRIARTは九州工業大学発の技術創出ベンチャーで、産学連携により世界に類のない技術開発に取り組む研究戦略型の企業を目指してきました。特に強固なセキュリティが求められるスマートフォン向け遠隔医療用システムの展開やそれを支えるネットワークインフラ技術等の開発に実績を持ち、「セキュリティに強いスマートフォン向けソリューション開発」は国内外に数多く導入されています。他方、トヨタ九州は「地域社会の発展・取引先との共存共栄」を基本理念の一つに掲げ、九州の持つ力を再認識して活かす地域連携活動を進めており、地元ITベンチャー企業との協業を通じて九州全体の競争力向上に貢献する取り組みを強化しています。



※秘密分散:暗号情報を分散することで、分散された1つの情報だけでは復号不可能な状態を実現する技術


システム利用イメージ

システム利用イメージ



■会社概要

社名  :株式会社TRIART

本社  :福岡県飯塚市川津 680番地41CIRD

代表者 :今津 研太郎

事業内容:新しい技術研究開発とサービスの実現


社名  :トヨタ自動車九州株式会社

本社  :福岡県宮若市上有木1番地

代表者 :金子 達也

生産品目:[レクサス車]

     HS250h, CT200h, RX350/RX450h/RX200t,

     NX200t/NX300h/NX200, ES300h/ES350/ES250/ES200

     [トヨタ車]

     SAI

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