インフォ・クリエイツ、ウェブバリアフリー品質を保証する「技術者認定制度」を発表

報道関係者各位
プレスリリース　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2003年11月19日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　株式会社インフォ・クリエイツ

　　　　　　　　　　　　インフォ・クリエイツ、
　　　 ウェブサイトの品質を検証し、ウェブバリアフリーを保証する
　　　　　　　　　　 「技術者認定制度」を発表
　　　　　　　　 http://www.infocreate.co.jp/bf/

株式会社インフォ・クリエイツ（本社：東京都港区、代表取締役社長：加藤
均）では、ウェブコンテンツのバリアフリーを確認し、管理する「ウェブ品質
管理ソリューション」を発表すると共に、ウェブ品質を保証する技術者の「技
術者認定制度」を策定、認定技術者を育成するパートナー企業の募集を開始し
ました。

現在、ウェブサイトは、情報を提供する必須のメディアに成長しました。
しかし、W3CのWAIが定めるWCAG1.0の基本的な基準を満たしていないウェブコ
ンテンツが、音声対応ブラウザー等を利用する高齢者や視覚障害者に大きな負
担となっています。ホームページの品質を視覚で検査するのは非常に難しく、
日々更新される情報量も多いため、品質を管理しながらの運用は大変な負担
であり、問題を改善できておりません。

インフォ・クリエイツ　バリアフリー研究所が、2001年から2003年にかけて任
意の18都道府県のホームページを独自に調査した結果(※1)では、ページは147
％に増加、問題を含むページ数は161％増加と悪化しています。発見された不
具合件数は241％と、ページの増加以上に悪化しています。
不具合内容も単純な画像の代替テキストから、表示情報を変化させるスクリプ
トなどの新しい機能が使われ品質への対応が置き去りにされている姿が浮き彫
りとなっています。

ウェブサイトの品質に関しては、財団法人日本規格協会の「情報技術分野共通
及びソフトウェア製品のアクセシビリティ向上に関する標準化調査研究WG2委
員会（ウェブ・アクセシビリティ指針作成部会）」にて、JIS（日本工業規格）
として、ウェブコンテンツのアクセシビリティガイドライン策定が行われ、
10月24日より素案の公開レビューが始まりました。インフォ・クリエイツでも、
日本国政府IT戦略会議のガイドラインが出された2000年よりウェブバリアフ
リー化の活動を開始、2001年度よりJIS策定メンバーとして参画してきました。

その経緯から、W3CのWAIが定めるWCAG1.0の国際基準に加えて、JISの制定によ
り品質基準も明確になる環境が整います。当社は品質管理の運用を具体的に支
援する「ウェブバリアフリー品質保証プログラム(※2)」を開発するとともに、
当プログラムを利用してウェブサイトの品質管理を支える技術者の育成を目指
します。あわせて、この活動に賛同するパートナー企業・団体を募り、パート
ナーと協業して、技術研修の内容を充実、日々進化するウェブ技術に対応した
保証技術者を育成していく考えです。

今後は、他のハードウェア製品と同じ様に、ウェブコンテンツも品質保証書が
付いて取引されることが一般的な商慣習となって、社会全体のウェブ品質が高
まり、誰もが安心してインターネットを利用できるようになってほしいと期待
しています。

当社の「ウェブバリアフリー品質保証技術者の認定制度」の考えにご賛同の表
明をいただいた、現時点でのパートナー企業・団体名（順不同・敬称略）

　・エヌエスアンドアイ・システムサービス株式会社
　・株式会社エクサ
　・財団法人ソーシャルサービス協会
　・日本オフィス・システム株式会社
　・ネットシステム・ドット・コム株式会社
　・日本情報通信株式会社
　・リコーシステム開発株式会社
　・フジテレビフューチャーネット
　・十六コンピュータ・サービス株式会社


(※1)調査は、実際に公開されているホームページからHTMLファイルを入手、
バリアフリーチェック・プログラムにより6項目の品質チェックを行いました。
2001年には48都道府県全てを調査、その後2003年8月から9月に任意の18都道府
県を同じ方法で調査し、比較しています。
その他、市町村や社会インフラの役割を持つ企業団体の450を超えるホーム
ページも同じ方法で調査しています。日々更新されるウェブコンテンツなので、
調査時点の評価ですが、調査した総ページの約60％に何らかの品質問題が発見
され、問題個所の数は5百万を超えています。これらの問題個所はプログラム
で検出した数であり、視覚での検証は行っていません。

(※2)「ウェブバリアフリー品質保証プログラム」は、ウェブコンテンツの品
質検査を行い、問題が発見されなかった場合のみ、コンテンツ・ソース内に暗
号コードの「品質保証印」を記録します。そして記録した「品質保証印」の運
用により品質管理の運用業務が大幅に軽減されます。「品質保証印」は、必要
に応じてホームページ上に保証印画像を表示させる機能もあるため、コンテン
ツのバリアフリーを視覚確認できると共に、ウェブサイトを利用する方々には、
コンテンツの品質表示として訴求することができます。
また、HTML内に記録する暗号コードは、検査したHTMLから計算されたハッシュ
関数で作られます。適時再計算させることで現在配信中のコンテンツが品質
検査時点のコンテンツか、または改訂されたかを確認できますので、品質検査
作業の保証書としても利用できます。


[本件に関するお問い合わせ先]―――――――――――――――――――――

「ウェブバリアフリー品質管理ソリューション」についてのご質問・ご連絡は
下記番号までお問い合わせください。

株式会社インフォ・クリエイツ　担当：Webビジネス営業部
電話番号：03-5770-6036
URL： http://www.infocreate.co.jp/bf/
所在地：東京都港区北青山3丁目5番12号　青山クリスタルビル4階

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