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メキシコから大阪市の天王寺動物園へ、カバを輸送しました!

阪急阪神エクスプレスは、メキシコから大阪へ4歳雄のカバ1頭の輸送を手掛けました。


カバは絶滅危惧種に指定されている偶蹄類で、今回輸送された1頭は希少動物保全の為の国際的な動物交換プログラムに基づき、メキシコシティー近郊プエブラの動物園アフリカンサファリから大阪市の天王寺動物園へ寄贈されたものです。


カバの体重は1.5トン、輸送用の檻も大きく、貨物専用機での輸送。経由地であるロサンゼルス空港の濃霧の影響で当初予定便に搭載できないアクシデントにも関わらず、1日遅れのスケジュールでバックアップでき、メキシコシティー空港を3月14日の19:00(現地時間)に出発、ロサンゼルス空港で積替えて3月16日の10:55(日本時間)に成田空港に到着しました。

当日中に横浜の農水省動物検疫所に転送され、15日間の係留検疫の後、4月1日に輸入通関、同日夜に天王寺動物園に無事搬入されました。

 

一般公開日はまだ決まっていませんが、天王寺動物園では5月中旬ごろから、公開に向けて、カバのトレーニングが開始されます。


【輸送にかける思い】


動物輸送チーム

小高 毅  

(現 阪急阪神エクスプレス ロジスティクス事業部 ロジスティクス事業推進課 課長)


今回は、メキシコのアフリカンサファリでの引取りから全ての行程を手配しました。

3月初旬のメキシコ出張で現地側と綿密に輸送計画を打合せ、3月13日に予定のフライトが飛び立つのを待つばかりでしたが、搭載1時間前に、経由地のロサンゼルス空港濃霧の為フライトキャンセルとなり、一気に状況が変わってしまいました。バックアップフライトの確保はもとより、日本側での輸入手順も全てリセットしなければなりませんし、なにより輸送時間の長期化に対するカバくんの健康状態確保が心配でした。

日本、メキシコ、アメリカの関係者間で緊急テレビ会議を断続的に開催し、スケジュールの再調整に追われました。一旦、メキシコ発翌朝のフライトを確保したのですが、ロサンゼルスでの接続時間(滞在時間)が長過ぎることから、USDA(アメリカ合衆国農務省)の転送許可が下りないことが分かり、最終的に、メキシコ発翌日19:00発の同じフライト、ロザンゼルス発はサンフランシスコを経由するフライトのスペースを確保、何とか1日遅れのスケジュールでリカバー、並行して適切な追加ケアも手配出来、カバくんの健康状態も維持することができました。

日本側での検疫、通関も滞りなく完了し、無事に長旅を終えて天王寺動物園の獣舎に搬入されたときは、安堵感でいっぱいでした。緊急事態にも、国や会社の壁を超えて、まさに連携の力で乗り切ることができましたこと、関係の皆様には心より感謝申し上げます。

動物輸送の手配は、発地国や経由国の法規制を踏まえた最適ルートの構築、ワシントン条約や検疫など必要書類の準備に煩雑を極めますが、種の保存に向けてのプロジェクトを輸送面でサポートすることは、とても重要なミッションであり、やりがいを感じています。

阪急阪神エクスプレスは、これからも輸送を通じて世界の動物繁殖プロジェクトを支援し、生物多様性の保全に協力して参ります。



<本件に関するお問い合わせ先>

株式会社阪急阪神エクスプレス 総務人事部 広報課

〒105-0004 東京都港区新橋 3-3-9

TEL:03-6745-1450/FAX:03-6745-1459

HP:http://www.hh-express.com/jp/


リリース http://www.hankyu-hanshin.co.jp/file_sys/news/5027.pdf


発行元:阪急阪神ホールディングス

    大阪市北区芝田1-16-1


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