日本初、コンクリートに“風景・顔写真”も転写可能  ビル壁面に写真や図柄を転写する技術『フォトクリート』を開発  

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    2009年9月29日 14:15
    コンクリート下地処理の株式会社アクア(本社:神奈川県川崎市、社長:新庄 謙)は、コンクリート外壁に写真や図柄を転写する技術『フォトクリート』を、大手PCコンクリートメーカーおよび印刷会社の協力を得て開発した。 ビルディングの外壁の意匠といえば、タイル、ガラス、パネル、吹き付け塗装等がほとんどだが、近年、従来の外壁仕上げ材に飽き足らない設計技術者の間で、目新しい素材を求める声が大きくなっている。『フォトクリート』は、その声に応えられる技法の1つになりうる。 同技法は、写真や、パターン化した図柄の連続模様を、自在に外壁に彫り上げることが可能で、マンションのエントランス内壁等の意匠にも適用できる。モノトーンでのカラー化もでき、意匠視点の付加価値技法として注目できよう。 従来から、同種の試みは様々な技法で行われてきた。例えば、サンドブラスト技法、ステンシル技法、そして、コンクリート表面凝結遅延剤技法等である。前者の2技法は、緻密な転写(再現)性能や作業性に難をともなう。 一方、後者の遅延剤による技法は、作業性も良く、理想的な技法だが、在来のコンクリート表面凝結遅延剤では、型枠又はシートへの接着性能とエッジング性能との2点で難があり、本格的な実用化には至っていなかった。 ■オーダーメイドの写真や図柄をコンクリート外壁に転写 今回の開発でアクアは、耐水性があり、対アルカリ可溶性である凝結遅延剤を採用した結果、コンクリート外壁への写真等図柄の転写技術を実用化した。この凝結遅延剤は、そのままでも接着力がよいため、特別な加工なしでフィルム又はシート上にインキとして印刷ができ、エッジングの性能も、幅1~2mm前後の転写が可能という。 『フォトクリート』の製作手順は以下のとおり。 1.デジタル処理の原画に基づきスクリーン原版を作成。 2.凝結遅延剤で、フィルム上にスクリーン印刷を施工。 3.フィルムを型枠に張付ける。 4.コンクリートを打設、脱型後遅延剤で脆弱になった部分を洗い流す。 『フォトクリート』は、要望に応じて、オーダーメイドの写真や図柄を最大3m×7mのサイズまで1枚板で製作でき、分割すれば外壁全体が写真というものも可能で、下記画像のような、顔写真も転写できる。また、コンクリート自体に無機顔料を混練りし、モノトーン着色もでき、外壁全体に「繰り返し図柄」のデザインを施すことも可能である。 アクアでは、『フォトクリート』を『設計の自由度が増す、オーダーメイドの外壁意匠』というキャッチフレーズで売り込むとともに、『フォトクリート』の技術を外壁意匠の新しい分野として育てるため、建築設計事務所、ゼネコン、そしてデベロッパー等の設計担当者に協力を呼びかける予定。 ※『フォトクリート』は、現在特許申請中。 ■会社概要 名称  : 株式会社アクア 本社住所: 神奈川県川崎市多摩区三田2-4-4 リパブリック101 設立  : 平成4年5月 資本金 : 1,000万円 従業員数: 15名 代表者 : 新庄 謙 TEL   : 044-931-5344 URL   : http://www.k4.dion.ne.jp/~aqua.s/ ※販売:株式会社アーク(TEL : 03-5356-9000)  企画:株式会社アクア(TEL : 044-931-5344) ※協力:ミナト建材株式会社、吾妻工業株式会社

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