「オリンピック・パラリンピックと人権・東京都シンポジウム」開...

「オリンピック・パラリンピックと人権・ 東京都シンポジウム」開催報告

「オリンピック・パラリンピックと人権・東京都シンポジウム」(東京都主催)が2月1日に東京都庁で開催され、都民、大会関係者など約500名が参加しました。

このシンポジウムは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機に、人権が尊重され、誰もが幸せを実感できる都市、誰もがいきいき生活・活躍できるダイバーシティの実現された都市・東京を目指し、「オリンピック・パラリンピックと人権」に焦点を当て、ロンドン・リオ大会の関係者やパラリンピアンを迎えて開催されました。

冒頭、小池 百合子 東京都知事があいさつ。知事は、オリンピック憲章の『オリンピズムの根本原則』と、東京2020大会の『持続可能性に配慮した運営計画』を紹介し、これらの中で、オリンピックはいかなる種類の差別も受けることなく、人権に配慮した大会であるとされている点に触れ、「東京2020大会に向けて、障害のあるなしや、人種、肌の色、性別、LGBTなど、人権をしっかりと守り、必要な対策を講じていきたい」、「多様性が尊重され、温かく、優しさにあふれる都市が、私の目指すダイバーシティが実現した東京の新しい姿。これこそがオリンピック憲章の求める理念の実現に他ならない」と述べた。さらに、リオ大会でのパラリンピックに大変感動したとして、「この感動を、皆さんとともに東京2020大会のために共有し、パラリンピックを盛り上げていきたい」、「東京の街に、誰にもやさしいユニバーサルデザインを広げ、社会全体で心のバリアフリーも取り除いていきましょう」と呼びかけました。
最後に知事は、世界の皆さまへとして、「Athletes and everyone around the world, Tokyo is a city that accepts diversity. Please come to Tokyo in 2020. We are looking forward to seeing you. Thank you.」と英語でメッセージを発信しました。

その後、出演者による講演が行われ、駐日英国大使館首席公使のデイヴィッド・エリス 氏はロンドンがパラリンピックを成功させるまでの取組、駐日ブラジル連邦共和国大使館首席公使のサルキス J.B. サルキス 氏はリオ大会のハード・ソフト両面のバリアフリーへの取組、公益財団法人日本財団パラリンピックサポートセンターのマセソン 美季 氏は真の共生社会の姿などについて語りました。障害への理解促進の取組や教育プログラム、ロンドン大会時のパラリンピック啓発映像などが紹介され、「困っている人に声をかけるといった一人ひとりの行動の変化が大切」といったメッセージなどが伝えられました。

さらに、講演者3名に加え、ファシリテーターに公益財団法人人権教育啓発推進センター 理事長の横田 洋三 氏を招き、「多様性を認め合える東京の姿―2020年、そしてその先へ―」をテーマとしたパネルディスカッションも行われ、社会におけるバリアとは何か、価値ある人権レガシーの構築に向けた取組などが話し合われ、多くの参加者が気付きを得る機会となりました。

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