三井化学 台湾プラスチックス社との電解液JVの設備増強 ― 中国での環境自動車向けモビリティ事業を強化 ―

    企業動向
    2016年12月21日 14:30

     三井化学株式会社(代表取締役社長:淡輪 敏)は、台湾プラスチックス社(所在地:台北市、董事長:林 健男、以下 FPC)との折半出資の合弁会社 台塑三井精密化学有限公司(以下 FMAC)でのリチウムイオン電池向け電解液の設備能力を増強することといたしました。


     リチウムイオン電池はノートブックパソコン、スマートフォン、タブレット端末の普及に伴い、市場が拡大してきましたが、今後は環境への負荷が小さいプラグインハイブリッド車や電気自動車の普及が見込まれており、中国を中心に今後とも大きな市場拡大が期待されています。
     当社はFPCとともに、需要拡大が見込まれる中国市場のニーズに対応するべく、長年培った電解液に関する技術と知見を活かし、FMACに高品質な電解液の生産設備を建設し、2016年7月に営業運転を開始いたしました。今回のFMAC増強は、更なる市場拡大に備え、生産・供給体制の拡充を図るものです。FMAC及び設備増強計画の概要は以下のとおりです。


    <FMAC、設備増強計画の概要>
    1.社名    :台塑三井精密化学有限公司
             Formosa Mitsui Advanced Chemicals Co., Ltd.
    2.設立時期  :2013年8月
    3.資本金   :8.2百万USドル
    4.出資比率  :三井化学 50%、台湾プラスチックス(FPC) 50%
    5.所在地   :本社、工場:中国FPC寧波コンビナート内
    6.事業内容  :中国における電解液の製造・販売・研究
    7.設備増強計画:<生産能力>
             現状 1,500トン/年(2016年7月営業運転開始)
             増強後 5,000トン/年
             <スケジュール>
             2016年12月着工
             2017年11月営業運転開始


     また、リチウムイオン電池向け電解液は日本国内においても車載用を中心に市場拡大が見込まれており、三井化学は、2016年10月に名古屋工場に5,000トン/年の生産設備を設置し、2017年4月に営業運転を開始する予定です。
     当社はモビリティ分野を成長を牽引するターゲット領域と位置づけており、リチウムイオン電池向け電解液はモビリティ分野の中で積極的に開発を進めている事業の一つです。当社は、中国及び日本での生産・供給体制の拡充を通じて、電解液事業を一層強化していきます。


    ご参考<台湾プラスチックス社の会社概要>
    1.社名  :台湾塑膠工業股イ分(※)有限公司
           FORMOSA PLASTICS CORPORATION
    2.設立時期:1954年11月
    3.資本金 :19.3億USドル
    4.所在地 :201 Tung Hwa N. Road Taipei, Taiwan
    5.事業内容:石油化学製品、および化学品の製造、販売
    6.従業員数:6,024人(2015年)

    ※ 正しくは「にんべん」に「分」

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