耳の不自由な方も映画本来のダイナミズムを体感できる 　チネチッタ、バリアフリー上映実施　 ～サウンドシステム「LIVE ZOUND」日本語字幕付き上映～

JR川崎駅前の商業施設ラ チッタデッラ内のシネマコンプレックス「チネチッタ」では、この度、新たに導入した独自のサウンドシステム「LIVE ZOUND(ライヴ ザウンド)」を活用して、耳の不自由な方でも、その映画本来の迫力や、シーン毎の躍動と静寂との対比を、体で感じることができるスペシャルな上映会を試験的に実施いたします。 チネチッタが、全12スクリーンの中で最大の劇場チネ8(532席)に、今年9月に導入したサウンドシステム「LIVE ZOUND」は、チネチッタのグループ会社で、同じく「ラ チッタデッラ」内にある老舗のライブホール「クラブチッタ」の監修によるもので、観客に届ける最上質の音を探求し続けてきた音のプロフェッショナル「クラブチッタ」ならではと言える、他の映画館とは一線を画した超ハイクオリティな音体験を可能にしました。 「LIVE ZOUND」がもたらす音の最大の特徴は、全身を包み込む弩級の重低音から、雪の舞音も逃さない広音域の質の高さにあり、その“音”は耳に優しく届くだけではなく、劇場内の空気を時に激しく、時に微細に振動させ、それが会場全体の微かな揺れ、あるいは音圧として観客の体にも感じられることにあります。 通常、耳の不自由な方が映画を観賞するには、スクリーンに日本語字幕を投影する日本語字幕ガイド(※1)が必要になります。しかし日本語字幕が伝えることができるのは、あくまで音を言葉で表現した内容であって、その強弱までは伝わらないので、本来音の演出によってもたらされるはずの観客の感情の起伏は起こりづらかったと思われます。しかし、チネチッタの「LIVE ZOUND」では、音を微細な振動や圧として体で感じていただくことが可能なので、映画本来のダイナミズムをよりリアルに楽しんでいただけるはずです。 そこで、チネチッタでは、「LIVE ZOUND」が、耳の不自由な方のより充実した映画体験を可能にすることへの期待を込めて、まずは試験的に、今年特に大ヒットし話題となった日本映画3作品の上映を、耳の不自由な人にも楽しんでいただくことを目的に「日本語字幕付きLIVE ZOUND」上映として実施することに致しました。 是非、沢山の方々に体験いただき、そして、様々なご意見をいただきたいと思います。 ※1　日本語字幕ガイド：聴覚障害者向けに、映画作品の「音」が伝えている情報を文字にして表示するもの ≪実施概要≫ 【タイトル】 日本語字幕付きLIVE ZOUND(ライヴ ザウンド)上映 http://cinecitta.co.jp/livezound/ 【上映作品／日時】 ●『聲の形』 10月29日(土)、10月30日(日)、11月1日(火)～11月4日(金)＝11:30 http://cinecitta.co.jp/news/detail/753.html ●『聲の形』 10月31日(月)＝11:25 ●『聲の形』 11月5日(土)～11月11日(金)＝上映時間は10月31日(月)決定予定 ●『シン・ゴジラ』 11月12日(土)～11月18日(金)＝上映時間は11月7日(月)決定予定 http://cinecitta.co.jp/news/detail/733.html ●『君の名は。』 11月19日(土)～11月25日(金)＝上映時間は11月14日(月)決定予定 http://cinecitta.co.jp/movies/detail/05146.html 【入場料】 通常料金 一般＝1,800円／大学生＝1,500円／3才～高校生＝1,000円／60歳以上＝1,100円 障害者手帳をお持ちの方＝1,000円(付き添いの方1名様まで＝1,000円) 【LIVE ZOUND(ライヴ ザウンド)】 ライヴプロデュース集団クラブチッタと映画館チネチッタが手掛ける最新鋭のハイエンド音響装置。 音の職人が映画一作、一作を、最適な音でその魅力を最大限に引き出す。 全身を包む弩級の重低音から雪の舞音も逃さない広音域の心地よい快感が 観客を新たな音世界へと誘い込む。 このLIVE ZOUNDは、もはや映画の音を耳で聞くのではなく、身体で体感する、シネマサウンドシステムです。 【クラブチッタ(CLUB CITTA’)】 チッタ・グループにおいてライヴ／コンサートをプロデュースする音楽プロ集団。日本初の大型ライヴホールの先駆けとしても全国的に知られ、多数の国内外のアーティストが公演を行なっている、最新の音響システムとそのオペレーションは日本最高レベルと評価が高い。自主企画の公演はクラブチッタの会場にとどまらず、全国的な規模で多数実施し、全ての公演の制作をクラブチッタのスタッフが行っている。