MontaVista Linux Consumer Electronics Editionが、IBM 405LP PowerPCサポート

報道関係者各位
プレスリリース                      2003年8月6日
               モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社

MontaVista Linux Consumer Electronics Editionが、
IBM 405LP PowerPC低消費電力プロセッサをサポート

~飛躍的な省電力を実現~


米国カリフォルニア州サニーベール、2003年8月5日(現地時間)発-
革新的な組込みソリューションを展開するMontaVista Software Inc.(以下、
モンタビスタ)は、本日MontaVista(R) Linux(R) Consumer Electronics
Edition 3.0がIBM(R) PowerPC(R) 405LP組込みプロセッサをサポートするこ
とを発表しました。IBM PowerPC 405LPは、先進のPDAや携帯電話などコンスー
マ機器向けに開発されたものです。

今年の初め、両社はIBM PowerPC 405LP組込みプロセッサとMontaVista Linux
Consumer Electronics Edition (CEE)の組み合わせが、プロセッサの消費電力
を最大50%にまで削減することを発表しました。これは、スマートフォンやPDA
といった幅広い製品において、全体でおよそ20%の省電力の実現を意味し、バッ
テリ寿命の延長とバッテリのサイズやコストの削減を同時に可能にするもので
す。

IBM マイクロエレクトロニクスのPowerPC/エマージング・プロダクト担当ディ
レクタ、Lisa Su氏は次のように述べています。「IBMは、お客様からの要求に
応えて、モンタビスタと共同でバッテリ駆動型のアプリケーション向けに消費
電力を最小限に抑えるためのベスト・ソリューションを提供します。ダイナミッ
クな電圧と周波数の拡張に対応するPowerPC 405LPプロセッサの効率性に優れた
アーキテクチャにより、当社はこうした機器向けに、最も優れたパワー対性能
比を実現します。」

MontaVista Linux Consumer Electronics Editionは、Linuxを拡張し、ダイナ
ミックな電力管理、コンスーマ機器にフォーカスした豊富なネットワーク機能、
さらに、コンスーマ機器で要求されるレベルの信頼性を実現します。CEEは、
プリエンプティブルMontaVista Linuxカーネル、リアルタイムスケジューリン
グやターゲット上での小さなフットプリント、また、フラッシュベースのジャー
ナリングファイルシステムなどの機能を装備しています。さらに、J2ME認定の
IBMの WebSphere(R) Micro Environment、Trolltech(R)のQtopia(R)や
Qt(R)/Embeddedなどのグラフィック製品、そして、MontaVista Graphicsなど
の高い信頼性を誇るミドルウェア群を統合しています。IBMとモンタビスタは、
消費電力への対応が重要なファクターとなる組込みアプリケーションの要求を
想定して開発されたDMP (Dynamic Power Management:ダイナミック・パワー
マネジメント)と呼ばれる技術を利用して、省電力テクノロジに改良を重ねて
きました。

モンタビスタのビジネス開発担当副社長、ジュディス・ウィートリー(Davis
Wheatley)は次のように述べています。「携帯電話、PDA、ハンドヘルド・コン
ピュータなど電力に関わる部分が懸案となっている組込みアプリケーションの
開発者に、当社とIBMの共同開発は、大きなサポートとなるでしょう。
MontaVista Linux Consumer Electronics Editionを活用することで、コンスー
マ・エレクトロニクスOEMは、IBMのパワフルで高度に統合されたシステム・オ
ン・チップを利用しながら消費電力を大幅に削減することができるようになり
ます。」

従来の電力管理は、コンピュータシステムを使用していない時にスリープやサ
スペンドといった静的なモードにすることで、消費電力を削減する点にフォー
カスしていました。これに対して、DPM技術は、システム稼動時にも、ユーザ
が特別に操作を加えることなく自動的に節電できるように設計されています。
例えば、MPEG4のビデオクリップのフレーム間の短い時間の合間に、電圧を一
定の比率で減らし、次のフレームを処理するために時間通りに再度上昇させま
す。こうして、ビデオのすべてのフレーム間でエネルギーを節約します。


IBM PowerPC 405LPについて
IBM PowerPC 405LP組込みプロセッサは、携帯電話、PDA、ハンドヘルド・コン
ピュータなど、消費電力に敏感な広範囲の組込みアプリケーション向けに、高
性能かつ超低消費電力を実現する32ビットRISCプロセッサです。IBMのカスタム・
チップ製造技術を活用すれば、他のアプリケーションにデバイスを適応させる
ために、PowerPC 405LPに付加的な機能を追加することもできます。IBMの新た
な低消費電力プロセッサは、カスタマの新製品の設計に必要なコストと時間を
削減し、あらゆるタイプのネットワーク家電実現の扉を開くものです。

MontaVista Linux Consumer Electronics Editionについて
MontaVista Linux Consumer Electronics Edition 3.0 (CEE)は、携帯電話、
デジタルテレビ、セットトップボックス、テレマティックスなどのコンスーマ・
エレクトロニクス・アプリケーション向けに特化して設計された業界初のLinux
OSとクロス開発環境です。CEEは、Linuxを拡張し、ダイナミックな電力管理、
コンスーマにフォーカスした豊富なネットワーク機能、コンスーマ機器で要求
される信頼性に対応します。CEEは、IBM PowerPC 405LPのようなコンスーマ
機器に特化したCPUをターゲットとしています。CEEは、主要なモバイル機器、
家電、車載システムのバーティカルマーケットにおけるソフトウエアパートナ
から提供される豊富なソリューションの根幹となっています。CEE 3.0は、低
消費電力、メモリサイズ制限、および起動/再起動時間の短縮が要求される、
極めて制約の厳しいモバイル機器の条件にも対応するようチューニングされて
います。また、ファイルシステムの強化、パフォーマンス、システムタイミン
グ、およびメモリサイズを計測する新たなツールを統合しています。また、ス
トリーミングメディアの最適化と共にカーネルとアプリケーションのXIP
(eXecute In Place)をサポートしています。
モンタビスタは、さらにMontaVista Linux Consumer Electronics Edition で
先進のコンスーマ・エレクトロニクス製品の開発者をサポートする、以下の幅
広い補完製品群を提供します。

・IBM WebSphere Studio Device Developer 5.0 for CEE- 組込みJava(TM)
 アプリケーション構築のための多用途で堅牢な開発および製品展開用の
 ソリューション
・Qtopia for CEE - スマートフォンやPDAアプリケーション開発用にすぐに
利用できる完全なフレームワーク
・Qt(R)/Embedded for CEE - GUI開発用のポピュラーなQt/Embedded API
・MontaVista Graphics for CEE - X Windowベースのネットワークに対応
したグラフィックスシステム

リリース
IBM PowerPC 405LP対応MontaVista Linux Consumer Electronics Edition は、
モンタビスタより既にリリースされています。MontaVista Linux Consumer
Electronics Editionは、モンタビスタからプロダクトサブスクリプション契約
により入手可能です。モンタビスタのプロダクトサブスクリプションは、顧客
にMontaVista Linuxカーネル、ユーティリティ、開発ツール、ソフトウェア・
アップデート、アプリケーション・パッケージ、MontaVista Zone(お客様向け
ポータルサイト)へのアクセス権、包括的な技術サポートとLinuxハンズオンの
Linuxトレーニングコースを提供します。
405LPプロセッサは、IBM PowerPC インターネット・アプライアンス・プラット
フォーム・ファミリの一部で、IBMマイクロエレクトロニクスより出荷されてい
ます。

IBM Microelectronicsについて
IBM マイクロエレクトロニクスは、IBMが世界最大のITサプライヤーとして果た
す役割に大きく貢献しています。最新の半導体やASIC、配線の技術、製品、
サービスを開発、製造、販売しています。その優れた統合ソリューションは、
世界的に有名な数々のエレクトロニクス製品に採用されています。
IBMは、チップ産業の革新者として認識されています。アルミニウムに代わるよ
り電源効率の良い銅配線、より速いシリコン・オン・インシュレーター(SOI)と
シリコン・ゲルマニウム・トランジスター、およびチップ・ワイヤー間で改善
されたLow-k(低誘電体層間絶縁膜)などの先進の製品技術分野で常にトップ
クラスを維持しています。これらおよび他の技術革新は、10年連続第1の米国
特許ホルダーとしてIBMの立場に寄与しています。IBMのマイクロエレクトロニ
クスに関する詳細は、以下をご参照下さい。
http://www.ibm.com/chips.

モンタビスタソフトウエアについて
MontaVista Software, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サニーベール)は、
インテリジェントな接続機器や関連するインフラストラクチャ向けのシステム
ソフトウェア市場をリードするグローバル・サプライヤーです。モンタビスタ
はGNU/Linuxベースのオープン・ソース・ソフトウェア・ソリューションを提
供することで組込みソリューションの革新を推し進めます。リアルタイム オ
ペレーティング・システムの先駆者ジェームス・レディ(James Ready)によっ
て 1999年に設立され、MontaVista Linux製品シリーズとして通信インフラから
コンスーマ機器分野を対象としたアプリケーション向けに求められる幅広い開
発者のニーズに対応します。MontaVista LinuxはProfessional、 Consumer
Electronics、Carrier Gradeの複数のエディションと、パワフルなJava開発環
境やグラフィックス開発機能を提供するアドオン製品も提供しています。

モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社は、MontaVista Software Inc.
の100%日本法人として2000年7月に設立され、日本市場に対して組込みLinux、
およびそれに関わるあらゆるサービスを提供しています。

米カリフォルニア州サニーベールに本社を置くMontaVista Softwareは、Alloy
Ventures, US Venture Partners、RRE Ventures、WR Hambrecht+Co.、IBM、
Intel Capital、Sony、Panasonic、Toshiba America、およびYamaha
Corporationなどの主要投資企業より出資を受けた株式非公開企業です。
MontaVista Softwareの詳細情報は、同社のWebサイト(www.mvista.com (英語)、
www.montavista.co.jp (日本語))をご参照ください。

Linux は Linus Torvalds の登録商標です。
MontaVista は MontaVista Software, Inc. の登録商標です。
JavaとJavaベースの商標は、米国およびその他の国においてSun Microsystems, Inc.
の商標または、登録商標です。
IBM、PowerPC 、およびWebSphereは、International Business Machines
Corporationの商標または登録商標です。
その他のすべての名称は、各社の商標、登録商標、またはサービス マークです。

【問い合わせ先】
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社
マーケティング部:安田 佳世子
TEL: 03-5469-8840  FAX: 03-5469-8801
Email: kayoko_yasuda@montavista.co.jp

カテゴリ:
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