リバーベッド、統合管理ソリューション Riverbed SteelCentralの機能拡張を発表

~Microsoft AzureやAmazon Web Services(AWS)など クラウド環境のアプリケーションモニタリングを強化、 Microsoft Skype for Businessなどの ユニファイド・コミュニケーション(UC)のモニタリング機能などを改善~

アプリケーション・パフォーマンス・マネジメントのリーディングカンパニーであるリバーベッドテクノロジー株式会社(東京都渋谷区、以下、リバーベッド)は本日、Riverbed SteelCentralの新バージョンを発表しました。これにより、トラブルシューティング機能の大幅な強化やクラウドのモニタリング機能向上、および使いやすさと拡張性が改善します。いずれもSteelCentralプラットフォームの統合促進という共通のテーマに沿ったアップデートです。
・強力なモニタリング機能をクラウド(Microsoft Azure、AWS)に対応
・PaaS(Platform-as-a-Service)環境やコンテナ環境に対応
・大規模な仮想ネットワークのパフォーマンスモニタリング
・Skype for Businessの新たなサポートによるユニファイドコミュニケーション(UC)のモニタリング強化、および次世代の診断/トラブルシューティング機能

リバーベッドのSteelCentral事業部シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるマイク・サージェント(Mike Sargent)は以下のように述べています。「新しいSteelCentralではクラウドのパフォーマンスモニタリング機能が大幅に強化され、業務執行のスピードアップと生産性の向上を図る新機能も追加されています。最近はデジタルサービスやクラウドサービスを導入する企業が増加していますが、SteelCentralなら企業変革の成功に欠かせない詳細な可視化を実現できます。SteelCentralはエンドユーザエクスペリエンスやアプリケーション、ネットワーク、インフラストラクチャのパフォーマンスを包括的に可視化できる唯一の統合型パフォーマンス管理ソリューションです。デジタルエンタープライズでは、アプリケーションパフォーマンスのコマンドセンターとして機能します」

クラウド、PaaS、コンテナの高度な可視化:アジリティ向上に取り組むIT部門は、アプリケーションの利用状況に合わせて、アプリケーションの迅速な配信や拡張/縮小を実現するため、クラウドサービスや関連技術の導入を進めています(PaaS、コンテナ、マイクロサービスなど)。リバーベッドが今回リリースした新しいSteelCentralでは、各技術を活用するアプリケーションのモニタリング機能を自動的に拡張できます。また、ITの運用チームと開発チームは、アプリケーションの動作をリアルタイムに視覚化することにより、既存の問題解決に加えて、パフォーマンスの安定化を図って問題の発生を未然に防ぐこともできます。今回のSteelCentral AppInternalsリリースではMicrosoft Azureのクラウドサービスで動作するアプリケーションを対象とした画期的なモニタリング機能が追加されたほか、Amazon Web Servicesをご利用のお客様の利便性を考えAWS Marketplaceでの販売にも対応しています。

新しいSteelCentralでは、PaaS環境やコンテナ環境に導入されたアプリケーションについても効率的なモニタリングが可能です。PaaS環境とコンテナ環境はピーク時とオフピークで規模が動的に変化するため、サーバ間の相互作用をトレースする従来のパフォーマンス管理ツールではアプリケーションの動作を的確に掴むことができませんでした。しかし、今回のリリースから導入されたApplication Performance Graphでは、基盤のインフラストラクチャに左右されずにアプリケーション・モジュール間の相互作用がリアルタイムで視覚化されます。これにより、弾力性の高い環境で不透明化している依存関係やホットスポットが明らかになり、ビジネスに甚大な影響を及ぼしている問題を特定、修正できるようになります。

新機能のApplication Performance Graphは、多層的で複雑なアプリケーションが動作している拡張/縮小が繰り返される環境において、特に効果的に活用できます。たとえば年末商戦期のeコマースサイトは、トラフィックの増加に合わせて基盤のインフラストラクチャを拡張する必要があります。このような状況の一時的なアプリケーション・トポロジは把握が困難で、アプリケーションやサービスの相関関係も予測不能になります。しかし、アプリケーションの動作状況を正確に把握してホットスポットを特定し、パフォーマンスを改善してビジネスの生産性を高めるためには、基盤のインフラストラクチャに左右されずにアプリケーション・モジュール間の相互作用を監視できなければなりません。従来のアプリケーションパフォーマンス管理ツールは、サーバのトポロジにアプリケーションのパフォーマンスビューを重ね合わせるだけですが、SteelCentralではアプリケーション・モジュール間の相互作用を追跡し、リアルタイムでグラフを作成できます。

【SteelCentral導入前の可視化:極めて複雑】
サーバの相互作用からアプリケーションのトランザクションを追跡する典型的なアプリケーションマップ。特に弾力性の高い環境ではアプリケーションレイヤの依存関係が見えにくくなる。
https://www.atpress.ne.jp/releases/102497/img_102497_2.jpg

【SteelCentralによる可視化:複雑さを解消】
新たに導入されたSteelCentral Application Performance Graphは、アプリケーションモジュール間の論理的な関係をリアルタイムでマッピング。わかりやすいグラフでアプリケーションの動作を分析可能。
https://www.atpress.ne.jp/releases/102497/img_102497_3.jpg

National Instrumentsのウェブ・システムズ・マネージャー、エリック・マクロ―(Eric McCraw)氏は次のように述べています。「業界最高レベルの当社のハードウェア/ソフトウェア統合型プラットフォームは、医療や自動車、家電、素粒子物理学など、様々な分野のお客様の生産性向上とイノベーション加速を支援する強力なソリューションです。Riverbed SteelCentralの可視化機能の強化は、当社ni.comを構成する多くのアプリケーションやプラットフォームの開発、管理の効率化につながると考えています。アプリケーションの問題を以前より迅速に解決できるようになり、それによって新製品の市場投入に要する時間も短縮されると思います」

Enterprise Management Associatesのアプリケーション管理担当調査ディレクター、ジュリー・クレイグ(Julie Craig)氏は次のように述べています。「現代の多層的なアプリケーションは、データセンターやクラウドに構築される多様なネットワーク、環境に大規模に配信されています。企業のIT部門の6割はアプリケーションインフラストラクチャの要素別の専門チームに分かれていますが、彼らは機能横断的なコラボレーションを通じてスムーズな運用を確保しています。そのような複雑なコラボレーションを効率的に実施するには、共同で分析、診断ができる共通のプラットフォームを導入し、チーム間の隔たりを埋める必要があるでしょう。ユーザーエクスペリエンスやアプリケーション、ネットワーク、インフラストラクチャのパフォーマンスを総合的に分析できるRiverbed SteelCentralならそれが可能です」

大規模仮想ネットワークにおけるパフォーマンスのモニタリング:最近は仮想サーバのコスト削減効果やプロビジョニング、導入の容易さが広く認識され、導入を進めるIT部門が増加していますが、データセンターの仮想化には可視化不能な盲点が生まれる欠点もあります。リバーベッドは今回のSteelCentralのリリースで、仮想サーバのトラフィックのモニタリング機能を大幅に強化しました。パケットキャプチャ・データの統合方法が刷新され、高性能仮想ネットワークのモニタリングとトラブルシューティングが飛躍的に効率化されています。

ユニファイドコミュニケーション(UC)のモニタリング機能強化:ユニファイド・コミュニケーション(UC)のアプリケーションを導入する企業が最近目立ちますが、複数のソリューションにまたがって発生するネットワークパフォーマンスの低下、デバイスのエラー、ユーザのミスの原因究明は時間を要し、二度手間の作業も生じます。SteelCentralのマルチベンダー/マルチテナント対応ダッシュボードでは、各種UCソリューションのパフォーマンスを総合的に可視化することが可能で、今回のリリースではCiscoやAvayaのUCトラフィックと連携するMicrosoft Skype for Businessが新たにサポート対象に加わりました。ネットワークエンジニアなら利用や導入の状況に加えて通話のパフォーマンスも把握できるほか、発生頻度の高いパフォーマンス問題については一般的な言語やワークフローで解決を図ることができます。つまり、各種ツールの使い方やベンダーごとに異なる用語を覚える必要が無く、生産性の向上が直ちに実現します。
また、ネットワーク、他のアプリケーション、インフラストラクチャのパフォーマンス分析と合わせてユニファイド・コミュニケーションの全体的なパフォーマンス分析もSteelCentral Portalで確認できるようになり、IT部門が総合的なパフォーマンスを一元的に把握できるよう進化しています。

次世代の診断/トラブルシューティング機能:企業の業績を左右する要因として、最近はアプリケーションパフォーマンスが大きなウエイトを占めるようになりました。このため、クラウドと自社環境のいずれでアプリケーションを運用している場合でも、アプリケーションインフラストラクチャの能動的なモニタリングとトラブルシューティングが業務管理の重要な柱と認識されるようになっています。新バージョンのSteelCentralでは、ネットワークやアプリケーションのトラブルシューティング機能が大幅に改善されています。

今回はSteelCentral NetProfilerのインタフェースも刷新され、使い勝手や効率が改善されました。Preferred Interfaces Screen とNetwork Hotspots dashboardには、利用頻度の高い上位のインタフェースとユーザ応答時間が最も長いインタフェースが表示されます。この情報を活用すれば、ネットワーク管理者は全体的なパフォーマンスの改善に向けて対応が必要な領域を迅速に把握し、問題が起こる前に調整することができます。

米国医療組織Trinity Healthの東部地区担当エンタープライズネットワークサービス・マネージャー、クリス・クリフォード(Chris Clifford)氏は次のように述べています。「ネットワーク担当チームは『SteelCentralのおかげで上司に叱責を受ける回数が減った』と冗談を飛ばしていますが、ネットワークの遅延で患者さんの治療に影響が出たら冗談では済まされません。SteelCentralの導入以降は、根本原因の究明と問題の解決を短時間で実現できるようになりました」

今回のリリースでは、AppInternals、NetProfiler、Portal、UCExpertなど、Riverbed SteelCentralプラットフォームの主要なソリューションで機能が改善されています。

Riverbed SteelCentralプラットフォームのアップデートはすべて、2016年第2四半期末までにリリースを予定しています。

資料:Riverbed SteelCentral
http://media-cms.riverbed.com/documents/JP_Data_Sheet_SC_Family.pdf

■リバーベッドについて
リバーベッドはアプリケーションパフォーマンスインフラストラクチャ市場を牽引する企業であり、年間収益は10億ドルを上回ります。リバーベッドが提供する最も包括的なプラットフォームをハイブリッドエンタープライズに導入すれば、アプリケーションパフォーマンスの安定化とデータの可用性向上が実現すると同時に、パフォーマンスの問題をすばやく検出して業績に影響が及ぶ前に解決できます。また、社員の生産性の最大化やITを活用して業務のアジリティ(俊敏性)を新たなかたちで確立することも可能で、ハイブリッドエンタープライズはアプリケーションパフォーマンスを武器として競争上の優位を勝ち取ることができます。リバーベッドの製品は、「Fortune 100」の97%、「Forbes Global 100」の98%を含む2万7,000社以上の企業に採用されています。詳細については、 jp.riverbed.com をご覧ください。

本文中に記載のあるリバーベッドならびにリバーベッド製品およびサービスの名称またはロゴは、Riverbed Technology, Inc.の商標です。その他すべての商標は、所有者である各社に帰属します。

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