公開シンポジウム 和歌山県海南市で開催 生き物の機能に関する最先端の研究・施設を紹介

    2017年9月15日 14:00

    近畿大学先端技術総合研究所(和歌山県海南市)は、平成29年(2017年)10月22日(日)、一般の方々を対象に公開シンポジウム「SCIENCE TOUR」を開催します。同研究所で行っている最先端の研究活動をわかりやすくご紹介し、科学技術の楽しさや魅力に触れていただくことを目的としています。昨年は約230人が参加しました。

    【公開シンポジウムの内容】
    ●公開講座 12:30~14:40
    (1)「健康・運動・筋肉~動物栄養学から考える~」
    講師:先端技術総合研究所 高圧力蛋白質研究センター 准教授 白木 琢磨
    (2)「アルギニル化と発生・分化・疾患~あまり知られていないアルギニンの話~」
    講師:先端技術総合研究所 生物工学技術研究センター 講師 黒坂 哲
    ●オープンラボ(研究所見学会) 15:00~17:00
    体験コーナー、実験・体験コーナー、ポスターセッションなど

    【本件の概要】
    ■日  時:平成29年(2017年)10月22日(日) 12:30~17:00(12:00受付開始)
    ■会  場:公開講座…和歌山県看護研修センター(和歌山県海南市南赤坂17)
          オープンラボ…近畿大学先端技術総合研究所(和歌山県海南市南赤坂14-1)
          共に、海南インテリジェントパーク内
    ■対  象:一般の方(年齢制限なし)
    ■定  員:公開講座…先着90人(要事前申込)
          オープンラボ…定員なし(事前申込不要、入場自由)
    ■申込方法:電話、FAX、メールのいずれかで申込む
          TEL(073)483-7887 FAX(073)483-7717
          E-mail:bost-iat@waka.kindai.ac.jp
    ■お問合せ:近畿大学先端技術総合研究所 TEL(073)483-7887

    【公開講座の詳細】
    (1)「健康・運動・筋肉~動物栄養学から考える~」
    講師:先端技術総合研究所 高圧力蛋白質研究センター 准教授 白木 琢磨
    人間は栄養素が欠乏すると健康を害しますが、現代の食生活ではむしろ栄養の過剰摂取による健康被害が問題になっています。栄養学もそれに伴い、研究方法が変わってきました。また、食事に加えて、健康に密接な関係のある「運動」についても、栄養学の分野での研究が進んでいます。今回は、「運動」や「筋肉」をキーワードに、栄養学の視点から、健康に関する研究結果を紹介します。

    (2)「アルギニル化と発生・分化・疾患~あまり知られていないアルギニンの話~」
    講師:先端技術総合研究所 生物工学技術研究センター 講師 黒坂 哲
    生物の体を構成するタンパク質は「翻訳後修飾」という化学反応を経て、様々な機能を発揮します。なかでも、タンパク質を構成する20種類のアミノ酸のひとつである「アルギニン」がタンパク質に付加されることにより生じる「翻訳後修飾」は「アルギニル化」と呼ばれ、生命現象において重要な役割を持つことが近年の研究で明らかになってきました。このアルギニル化がもたらす効果について、研究事例を交えて紹介します。

    【オープンラボの詳細】※先着200人に「多肉植物(ハオルチア・ヘルマー)」をプレゼント
    ・ポスターセッション(若手研究者による公開成果発表会)
    ・体験コーナー
     「藍染めの化学と生物学~天然藍で染色体験~」(対象:中学生以上)
      先端技術総合研究所 植物センター 准教授 堀端 章
    ・実験・体験コーナー
     「動物園と橋渡し研究~目で見るマクロとミクロの世界~」
      ライオンなどの動物骨格標本も展示します。
      先端技術総合研究所 生物工学技術研究センター 准教授 安齋 政幸

    【近畿大学先端技術総合研究所】
    本学の先端技術総合研究所は、平成5年(1993年)に、生物理工学部を中心に本学関連学部・研究所との最先端の生物機能に関する共同研究施設として誕生しました。同研究所は海南インテリジェントパーク(和歌山県海南市)にある「生物工学技術研究センター」、「植物センター」と、生物理工学部(和歌山キャンパス内)にある「高圧力蛋白質研究センター」という3つの研究所から構成されています。遺伝子改変などの優れたバイオテクノロジーを用いて、マンモス等の古代生物のクローン動物や遺伝子組み換え動物の作成など、常に意欲的な研究テーマにチャレンジしています。
    これまでに、文部科学省の「私立大学ハイテク・リサーチ・センター」や「21世紀COEプログラム研究教育拠点」に選定されるなど、研究力の高さが評価されてきました。また、平成22年(2007年)には、生物理工学部遺伝子工学科の4年生が国内最年少のクローンマウスの作製に成功し、「平成20年度文部科学大臣表彰 科学技術賞」を受賞。平成23年(2008年)には、同遺伝子工学科の4年生の女子学生が3つ子のクローンマウス作製に成功し、話題となりました。

    【関連リンク】
    生物理工学部食品安全工学科 准教授 白木 琢磨(シラキ タクマ)
    http://www.kindai.ac.jp/meikan/840-shiraki-takuma.html

    先端技術総合研究所 講師 黒坂 哲(クロサカ サトシ)
    http://www.kindai.ac.jp/meikan/1421-kurosaka-satoshi.html

    生物理工学部生物工学科 准教授 堀端 章(ホリバタ アキラ)
    http://www.kindai.ac.jp/meikan/505-horibata-akira.html

    先端技術総合研究所 准教授 安齋 政幸(アンザイ マサユキ)
    http://www.kindai.ac.jp/meikan/502-anzai-masayuki.html

    前回の公開シンポジウムの様子
    前回の公開シンポジウムの様子

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