茅葺き屋根修復に使う"茅刈り"ワークショップ 学生が挑む「かやぶき古民家保存・再生プロジェクト」

    2018年11月16日 14:00

    近畿大学工学部(広島県東広島市)の准教授 市川 尚紀と同学科の学生ら約50人が、平成30年(2018年)12月9日(日)、東広島市志和町にて、茅葺き(かやぶき)屋根の原料となるススキを刈る「茅刈り(かやがり)」のワークショップを行います。一般の方も参加可能で、収穫した茅は、茅葺き古民家の修繕に使用します。

    【本件のポイント】
    ●学生が茅葺き屋根の原料となるススキ畑作りを実施
    ●刈り入れた茅は東広島市に残る貴重な茅葺き古民家の保存・修繕に使用
    ●学生は地域に貢献すると同時に、職人から日本の伝統工法を実地で学ぶ

    【本件の概要】
    近畿大学工学部建築学科 准教授 市川尚紀は、平成21年度(2009年度)から、地域に残る茅葺き屋根の古民家の保存・再生を目的に、学生と共に「かやぶき古民家保存・再生プロジェクト」に取り組んでいます。平成29年(2017年)には、修繕に必要な茅の確保のため、ススキ畑を作る活動を開始しました。実際に昨年刈り取った茅で、今年5月に豊栄町の古民家の修繕を行いました。
    東広島市は茅葺き屋根の古民家が多く現存する、全国的にも希少な地域ですが、ライフスタイルが変化したことに加え、茅葺き職人や茅の不足により、茅葺き古民家は減少しています。そこで、学生と地域住民が協力してススキ畑(茅場)を作り、職人から伝統的な茅葺きの建築技術を学ぶことで、地域に残る古民家の保存を目指しています。
    今回のワークショップでは、学生が休耕田に生い茂るススキを収穫する「茅刈り」を行います。当日は、広島県内でも数人と言われる貴重な茅葺き職人の指導のもと、一般の方も伝統的な方法での茅刈りを体験できます。

    ■日    時:平成30年(2018年)12月9日(日)10:00~15:00
    ■場    所:広島県東広島市志和町別府(西志和農園向かい)
    ■対    象:一般 1,200円、学生 500円(保険加入費・昼食代含む)
    ■申込・問合せ:12月5日(水)までにメールで申込
            E-mail:ichikawa@hiro.kindai.ac.jp

    【関連リンク】
    工学部建築学科 准教授 市川 尚紀(イチカワ タカノリ)
    https://www.kindai.ac.jp/meikan/1138-ichikawa-takanori.html

    昨年の茅刈りの様子
    昨年の茅刈りの様子

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