11/7(土)公開講座“魚の不思議を学びましょう” ~魚の寄生虫や海産魚の卵や仔魚について解説~ 近畿大学水産研究所

    2015年10月22日 14:00

    近畿大学水産研究所(和歌山県白浜町)は、平成27年(2015年)11月7日(土)那智勝浦町体育文化会館にて、「平成27年度公開講座」を開催します。

    本研究所では、「近大マグロ」だけでなく、マダイやクエ、ブリ等のさまざまな魚類の研究を行っており、魚病や寄生虫をはじめ水質環境の研究にも取り組んでいます。

    本講座では、昨年に引続き当研究所の研究者が魚の寄生虫や海産魚の種苗生産について、お子様から大人まで“魚の不思議”について興味のある方にわかりやすく解説します。

    【本件のポイント】
    ●「近大マグロ」等で知られる本学水産研究所の最新の養殖研究を一般公開し地域に貢献
    ●いろいろな魚種の卵や仔魚の特性と最新の種苗生産技術を紹介
    ●水産業や養殖業で問題となる魚の寄生虫について解説

    【本件の概要】
    ■日  時:平成27年(2015年)11月7日(土)13:30~15:20
    ■会  場:那智勝浦体育文化会館2階「大集会室」
        (和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字天満字木戸浦441-8、JR紀伊天満駅より徒歩約5分)
    ■対  象:一般の方(定員50人、入場無料)
    ■申込方法:当日受付け(事前申込不要)
    ■お問合せ:近畿大学水産研究所浦神実験場 担当:井本 TEL(0735)58-0116

    【講演内容】
    ■13:35~14:20「魚の寄生虫について」
    近畿大学水産研究所白浜実験場 講師 白樫 正 
    日本人にとって重要な食材である魚には様々な寄生虫が存在します。中には人に寄生するものや、養殖場で魚の健康を損ねるものもいます。魚介類の生食文化が発達している日本では古くから安全に魚を食べるため、調理法等に工夫がなされてきました。近年の養殖技術の発展により、寄生虫が少ない魚がつくられるようになったため、食文化も変ってきています。身近なのに知られていない「魚の寄生虫」について紹介します。

    ■14:30~15:15「海産魚の種苗生産について~卵や仔魚の不思議~」
    近畿大学水産研究所白浜実験場 准教授 中田 久 
    現在、水産研究所では、マダイやヒラメ、ブリ、クエ、クロマグロなど、さまざまな魚種の卵や仔魚を用いて、養殖用の種苗(稚魚5cm程度)を安定的に生産するための試験研究に取り組んでいます。本講演では、産まれたばかりの卵の特性や、仔魚の成長にともなう形態変化の不思議を紹介するとともに、近年では種苗の安定生産が可能になってきたクロマグロなどの最新の種苗生産技術について、その概要を説明します。

    【本件の背景】
    近畿大学水産研究所は、平成20年度に文部科学省・グローバルCOEプログラムに採択され、平成25年度末の事後評価で「設定された目標は十分に達成された」との最高評価をいただきました。これらのプログラムでは、事業が終了した後も教育研究活動の拠点として、継続して事業を進めることが推奨されています。本件はその広報活動の一環として昨年に引き続き開催するものです。

    【関連リンク】
    水産研究所 講師 白樫 正
    http://www.kindai.ac.jp/meikan/182-shirakashi-shou.html
    水産研究所 准教授 中田 久
    http://www.kindai.ac.jp/meikan/1333-chuda-hisashi.html

    クエの仔魚
    クエの仔魚

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