病院食でとれたての地元奈良県平群町産ブドウを提供 農学部食品栄養学科×医学部奈良病院「食事満足度向上プログラム」

    2018年7月9日 14:00

    近畿大学農学部(奈良県奈良市)食品栄養学科は、医学部奈良病院(奈良県生駒市)と共同で「食事満足度向上プログラム」を実施しています。その一環として、平成30年(2018年)7月12日(木)、病院食の夕食のデザートとして、奈良県平群(へぐり)町産のブドウ「デラウェア」に学生が手作りしたイラスト入りのメッセージカードを添えて提供します。

    【本件のポイント】
    ●奈良病院と農学部が連携して取り組む「食事満足度向上プログラム」の一環として実施
    ●平群町と近畿大学との包括連携協定により、とれたての地元産ブドウの提供が実現
    ●入院患者様にとって楽しい食事環境を演出する方法を農学部の学生に学んでもらう

    【本件の概要】
    近畿大学農学部食品栄養学科では、医学部奈良病院と連携して平成28年(2016年)4月から、病院食の質の向上を目的に、奈良病院に入院中の患者様を対象とした「食事満足度向上プログラム」を実施しています。
    平成29年(2017年)1月に近畿大学と包括連携協定を締結した奈良県平群町の協力を得て、同年6月に平群町で栽培されたブドウ「デラウェア」を病院食として提供し、農学部食品栄養学科の学生が作成したイラスト入りメッセージカードを添えたところ、大変好評を博しました。今年も平群町の協力のもと、入院患者様に食事を通じて季節感を感じていただけるよう、とれたてのデラウェアを食品栄養学科学生作成のメッセージカードと共に提供します。

    ■日時:平成30年(2018年)7月12日(木) 18:00~(夕食時提供予定)
    ■場所:近畿大学医学部奈良病院
        (奈良県生駒市乙田町1248-1、近鉄生駒線「東山駅」から徒歩約10分)
    ■対象:医学部奈良病院入院患者 約250人(特別な食事制限が必要な患者の方を除く)

    【食事満足度向上プログラムについて】
    本学農学部食品栄養学科と医学部奈良病院栄養部は、「食事満足度向上プログラム」として主に次の4点について病院食の満足度向上に向けた企画を実施しています。

    1.食事に関する嗜好調査実施
    従来は、医学部奈良病院の栄養部で年2~4回実施していた嗜好調査を農学部の学生と共同で実施。調査結果で得られた問題点を学生が分析する。

    2.病棟内デイルーム掲示用に季節を感じられる献立表の作成
    栄養部からの季節感やアピールポイントに関する情報をもとに、学生がイラスト入りで入院患者の献立表を作成する。

    3.奈良県産の農作物や近畿大学産の果物などの提供及びアピールメッセージ作成
    近畿大学農学部や附属農場などで栽培された安全・安心な農産物をはじめ、平群町産の農作物などを積極的に病院食の献立に取り入れる。またメッセージカードを献立に添えることで取り組みの認知度を高める。

    4.小児病棟入院患者対象イベント
    本プログラムで連携する当院職員と農学部の学生が、小児病棟入院患者とそのご家族を対象としたイベントを定期的に開催(夏祭り、ハロウィン、クリスマス等)。また、イベントに合わせた特別な病院食の提供による食事満足度の向上にむけた取り組みを実施。

    【平群町との包括連携協定について】
    平群町と近畿大学は、平成29年(2017年)1月19日に包括連携協定を締結し、農学部農業生産科学科のアグリビジネス実習を平群町内に設置した実習圃場で行うなど、現在は農業・食品関連分野を中心とした連携をしています。今後も、さらなる研究・教育実践の場としての体制の拡充や、平群町の有する豊かな自然環境の有効活用、行政や地方創生を志す学生の実習を通じ、地域の課題を解決し活性化を目指します。

    【平群産デラウェアについて】
    平群町は奈良県内最大のブドウの産地で、中心品種の「デラウェア」は、小粒でほどよい酸味と甘味とのバランスのとれた味わいが特徴のブドウです。平群町では、町独自で設けた認定要件“等級:秀以上、大きさ:2L以上、形状:粒揃い”を満たす“デラウェア”を「平群ブランド」として認定しています。

    昨年配布したメッセージカード
    昨年配布したメッセージカード

    すべての画像