布施商店街の歴史を物語る、河内弁の「のぼり旗」を約80本掲出 総合社会学部村松ゼミ生が、古くて新しい言葉の風景を商店街に創出

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    2024年9月13日 16:00
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    布施商店街連絡会への取材の様子
    布施商店街連絡会への取材の様子

    近畿大学総合社会学部(大阪府東大阪市)総合社会学科 社会・マスメディア系専攻 教授 村松秀ゼミは、大阪でも有数の規模を誇る商店街である、布施商店街連絡会(大阪府東大阪市、会長:加茂守一)と協力し、歴史ある商店街で営まれていたかつての暮らしや出来事・文化について地域住民に聞き取り、そこで語られたシンボリックな言葉を抽出するプロジェクト「布施ガタリ」に取り組んでいます。
    令和6年(2024年)9月20日(金)に、聞き取りから得られた言葉を河内弁で記した「のぼり旗」約80本を制作し、商店街に設置します。

    【本件のポイント】
    ●近畿大学総合社会学部生が、布施商店街の振興のため、地域住民に取材した布施の歴史を言葉として抽出する、地域と連携した「布施ガタリ」プロジェクト
    ●言葉を記した約80本の「のぼり旗」を商店街中に掲げ、「古くて新しい言葉の風景」を創出
    ●学生が商店街の方々から直接学び、プロジェクトを実現させていく実学教育

    【本件の内容】
    近畿大学総合社会学部の村松秀ゼミは、"人々の心を動かし豊かにしていく「コトづくり」プロデュース"を研究テーマとして掲げています。今年度はその一環として、大阪府内でも有数の規模を誇り、約400店舗が連なる布施商店街を「コトづくり」で盛り上げるため、布施の歴史を物語るたくさんの「のぼり旗」をなびかせるプロジェクト「布施ガタリ」に取り組んでいます。
    本プロジェクトは、近畿大学の所在地である東大阪市で、社会の第一線で活躍されている方々に直接指導を仰ぎ学ぶ科目「エリア実践活動」として実施しており、村松秀ゼミの3年生13名が、布施商店街連絡会の協力を得て、企画・取材・制作を進めてきました。
    歴史ある布施の商店街で、ゼミ生が地域住民に取材を進めると、年2回行われている商店街のお祭りは、かつては駅前に砂を敷いて本物の闘牛を行ったり、ブラジリアンサンバを女性たちが踊ったり、雪山を作ってそりすべりをしたり、とても賑やかなものであったことがわかりました。そのような、今は知らない人も多い布施の歴史を、河内弁の文章で「布施ガタリ」として抽出し、それらを記した「のぼり旗」約80本を制作しました。そののぼり旗を、令和6年(2024年)9月20日(金)に、南北に広い商店街全域にずらりと掲げ、街の人々の語り言葉で、布施に「古くて新しい言葉の風景」を生み出します。のぼり旗は12月初旬まで、約2カ月間掲出し、布施の過去から現在、そして未来をつなげていく企画です。
    (参考)「布施ガタリ」プロジェクトWEBサイト
    https://fusegatari.studio.site/
    ※9月20日(金)公開予定

    【実施概要】
    掲出期間:令和6年(2024年)9月20日(金)~12月初旬予定
    設置作業:令和6年(2024年)9月20日(金)10:00~12:00
         ※布施駅前南東側すぐ、だんじり小屋前から北側へ向けて開始予定
    場所  :布施商店街エリア一円(近鉄大阪線・奈良線「布施駅」すぐ)
    参加予定:近畿大学総合社会学部 教授 村松秀およびゼミ生10人
         布施商店街連絡会 会長 加茂守一氏

    【参加学生のコメント】
    総合社会学部総合社会学科 社会・マスメディア系専攻3年 村松ゼミ生 新井茉優さん
    布施商店街の皆様から生の声で語られる数々のエピソードは、当時の布施を色鮮やかに想像させてくれました。
    「布施ガタリ」を通して、どうすれば多くの方々に布施の歴史や営み、息づかいを体感していただけるのかを仲間たちと深く考え、のぼり旗に記す言葉を商店街の皆様への取材から丁寧に抽出し、昭和レトロ感あふれるのぼり旗をデザイン、制作しました。
    ここを訪れる皆様にとって、過去と未来の布施商店街に想いを馳せ、語らう機会となれば幸いです。
    このような機会を与えてくださった布施商店街の皆様に、心から感謝いたします。

    【布施商店街連絡会 会長 加茂守一氏のコメント】
    今回の「布施ガタリ」の取り組み、とても期待しています。
    村松ゼミの学生さんたちは、こちらが当たり前のように思っていた昔の商店街のことを話すと、「えっ?それってどういうことなんですか?」と身を乗り出して聞いてくれました。レトロというのはただ古いのではなく、「新しさ」でもあります。その新しい感覚を街づくりに結び付けていくことには大きな可能性があると、今回のプロジェクトを通じて強く感じています。布施というレトロあふれる商店街が持っている武器を最大限に生かし、若い方々とのコミュニケーションが広がる街づくりを、「布施ガタリ」で進めていくことができたら嬉しく思います。
    たくさんののぼり旗が作る古くて新しい風景を、今から楽しみにしています!

    【関連リンク】
    総合社会学部 総合社会学科 社会・マスメディア系専攻 教授 村松秀(ムラマツシュウ)
    https://www.kindai.ac.jp/meikan/2784-muramatsu-shu.html

    総合社会学部
    https://www.kindai.ac.jp/sociology/

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