日本遺伝カウンセリング学会 市民公開講座「僕・私はチャレンジャー ~ダウン症って、特別?~」「初等・中等教育において「ヒトの遺伝」をどのように導入するか」

    2017年6月19日 15:00

    近畿大学理工学部(大阪府東大阪市)は、平成29年(2017年)6月23日(金)~25日(日)、東大阪キャンパスの11月ホールにて、「第41回 日本遺伝カウンセリング学会学術集会」を開催し、最終日の25日(日)には市民公開講座を開催します。

    【公開講座】
    (1)特別メッセージ「僕・私はチャレンジャー ~ダウン症って、特別?~」
    司会:布留川(ふるがわ)正博氏(同志社大学教授)、姫路まさのり氏(放送作家)、園田葉子氏(大阪音楽大学教授)
    自身がダウン症の方々を中心に、ダウン症を持つ成人がどのように日常を過ごし、どのような考えを持っているかを歌やパフォーマンスを通じて表現したり、映像を通じて紹介します。ドラムの演奏やダンスのステージには36名が出演し、サポーターも15~20名という大人数でのパフォーマンスとなる予定で、締めには和太鼓の披露もあります。豊かな毎日を送っていることを広く理解いただく特別メッセージのセッションです。

    (2)市民公開講座「初等・中等教育において「ヒトの遺伝」をどのように導入するか」
    講師:札幌医科大学教授 櫻井晃洋(さくらいあきひろ)氏、
       東京都立国分寺高等学校教諭 市石博(いちいしひろし)氏 他
    初等・中等教育において「ヒトの遺伝・遺伝学」をどのように授業に取り入れるか、具体的な取り組み事例を紹介し、教育現場での課題を明らかにし、遺伝性疾患など遺伝に関する正しい知識の習得に向けた推進方策を、様々な立場・視点から議論します。本企画は日本遺伝カウンセリング学会と日本人類遺伝学会の両学会が共同で企画したものです。

    【本件の概要】
    ■日  時:平成29年(2017年)6月25日(日)
          特別メッセージ 10:50~12:00(開場 10:40)
          市民公開講座  13:30~16:30(開場 13:00)
    ■場  所:近畿大学東大阪キャンパス 11月ホール
          (大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
    ■対  象:一般の方(申込不要、入場無料)
    ■お問合せ:近畿大学理工学部事務部 TEL(06)4307-3047

    【開催の背景】
    (1)特別メッセージ
    近畿大学大学院総合理工学研究科遺伝カウンセラー養成課程では、ダウン症児・ダウン症者の方々が、生きている‘輝き’をさまざまな形で表現する「よろこびフェスタ」に運営ボランティア活動として毎年参加しています。
    ダウン症の方々が活き活きと生活をしていることを多くの方々に知って頂く機会とし、趣味の音楽活動やダンスを披露します。

    (2)市民公開講座
    近畿大学大学院総合理工学研究科遺伝カウンセラー養成課程では、3年前より小学校での理科教育の中の発展的課題として「遺伝学教育」の出前授業を行っています。現在の初等・中等教育課程では、「ヒトの遺伝」についてほとんど教育が行われておらず、今日、遺伝学や遺伝医療における正しい知識を持つ人は非常に少ない状況です。これを踏まえ、小・中・高校において「ヒトの遺伝」をどのように教育するのか実践例をご紹介するとともに、その導入への課題なども討論します。

    【講師プロフィール】
    日本遺伝カウンセリング学会遺伝教育啓発委員会・日本人類遺伝学会教育推進委員会委員長、
    札幌医科大学 教授 櫻井 晃洋(さくらい あきひろ)氏
    学   位:医学博士
    専門分野 :臨床遺伝学,内分泌学
    研究テーマ:遺伝医学教育,遺伝性内分泌疾患の診療と研究
    著   書:櫻井晃洋「そうなんだ!遺伝子検査と病気の疑問 モヤモヤを解決する33」、
          メディカルトリビューン(平成25年) 他

    東京都立国分寺高等学校 主幹教諭 市石 博(いちいし ひろし)氏
    学   位:学術修士
    専門分野 :環境科学 生物教育
    研究テーマ:生物教育、バイオームの遷移、天然記念物カラスバトの生態
    著   書:市石博他、「つい誰かに教えたくなる人類学63の大疑問」、
          講談社サイエンティフィック(平成27年)東京書籍教科書「生物」「生物基礎」(現行本)
    そ の 他:NHK(Eテレ)高校講座「生物基礎」講師