図書館に置く図書を学生自身が書店で選出 近畿大学中央図書館「学生選書の会」

    2015年11月24日 16:00

    近畿大学中央図書館(大阪府東大阪市)は、学生自身が書店に赴いて近大生に読ませたい図書を探し、それを購入して図書館に展示するという「学生選書の会」を開催しています。この取り組みは今年で17回目となり、平成27年(2015年)12月1日(火)から図書館内の「企画選書コーナー」で、学生が書店で選んできた図書を展示します。

    【本件のポイント】
    ● 学生の読書離れ、図書館離れが叫ばれる中で、読書意欲を深める機会を提供
    ●「実学」の一環として、学生がボランティアで「学生選書の会」の運営に関わる
    ● 中央図書館の蔵書に学生の意見を反映させ、より良い図書館づくりを目指す

    【本件の概要】
    近畿大学中央図書館では、平成18年度(2006年度)から、利用者の増加と図書の充実を図るため「学生選書の会」を実施し、学生が多彩な分野の図書を選び、読書意欲を深める機会を提供しています。「学生選書の会」で紹介される図書は、学生が選んだものとして毎年利用者の関心が高く、学生が中央図書館を利用するきっかけにもなっています。また、選書だけなく、運営面でも学生がボランティアで携わり、参加者募集の広報や選書の実施、展示コーナーのディスプレイ等を行い、建学の精神である「実学教育」にもなっています。

    10月に実施した書店での選書は、ジュンク堂書店難波店、梅田蔦屋書店で行い、27人の学生が参加して402冊の図書を購入しました。12月1日(火)から中央図書館3階「企画選書コーナー」に展示します。

    ■日 時:平成27年(2015年)12月1日(火)~12月25日(金)8:45~22:00
    ■会 場:近畿大学東大阪キャンパス 中央図書館3階「企画選書コーナー」
         (大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬」駅から徒歩約10分)

    【「学生選書の会」スケジュール】
    9月30日(水) 参加者募集開始
    10月9日(金) 選書(ジュンク堂書店難波店)
    10月11日(日) 選書(梅田蔦屋書店)
    11月2日(月) 参加者レビュー作成、企画展示準備開始
    12月1日(火) 展示(約1カ月を予定)選書を選者のレビューとともに展示

    【今回の「学生選書の会」で展示される図書の一例】
    『科学系譜の知』(監修:竹内薫 発行年:2015年 発行元:実業之日本社)
    『中国経済の故郷を歩く』(著者:舩橋晴雄 発行年:2014年 発行元:日経BP社)
    『ねこと国芳』(著者:金子信久 発行年:2012年 発行元:パイインターナショナル)
    『「機動戦士ガンダム」が教えてくれた新世代リーダーシップ』
     (著者:松山淳 発行年:2014年 発行元:SBクリエイティブ)
    『世界のニュースなんてテレビだけでわかるか!ボケ!!:…でも本当は知りたいかも。』
     (著者:さくら剛 発行年:2015年 発行元:いろは出版)
    『のっけごはん100』(編著者:瀬尾幸子 発行年:2011年 発行元:主婦と生活社)
    『Super Mario : how Nintendo conquered America』
     (著者:Jeff Ryan 発行年:2012年 発行元:Portfolio/Penguin)

    【書店での選書に参加した学生のコメント】
    学術関係の書籍をメインに配架しているのが大学図書館の特色ですが、そんな図書館の中でも、学生が研究の合間にホッと息抜きで読める本があればいいなと常々考えていました。そこで私は、「エンターテイメント系&ストーリー性のある書籍」をテーマに選書しました。
    (総合社会学部4年女子学生)

    【近畿大学中央図書館について】
    約150万冊の図書と約14,000種の雑誌を所蔵し、約50,000誌の電子ジャーナルや電子ブックと、データベースなどの最先端サービスを提供する近畿大学における学術情報の拠点です。年間約330日開館(自習室は350日開室)し、入館者数は年間約70万人に及びます。

    学生に対しては、主体的学習支援としてガイダンス・講習会などの多様な利用指導サービス、就職活動や大学生活全般への情報提供を行っています。そのほか、生涯学習支援として卒業生向けサービスの実施、地域住民の方へ一般公開を行うなど、大学の社会的責任をも果たしています。

    梅田蔦屋書店での選書の様子
    梅田蔦屋書店での選書の様子

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