強い光に反応する「反射素材」を用いた山岳登山ウェア販売 レーザー搭載ドローンを使用し、遭難者を探索可能に

    2019年3月20日 16:00

    近畿大学理工学部(大阪府東大阪市)教授 前田佳伸と株式会社丸仁(福井県福井市)は、平成31年(2019年)4月1日(月)に、QRコード付きの再帰性反射材※ をウェアに搭載した山岳登山者用ウェアを販売します。
    ※光が照射された方向に反射光を跳ね返す性質を持った薄くやわらかいウレタン樹脂状の素材

    【本件のポイント】
    ●レーザー搭載ドローンからQRコード付ウェアにレーザーを投射し、山岳遭難者を探索
    ●「オーロラカラーリフレクター」の虹色の反射光によって、より視認性を高める
    ●ドローンを用いた山岳遭難者探索システムの更なる普及を目指す

    【本件の内容】
    近畿大学理工学部電気電子工学科教授 前田佳伸(専攻:光エレクトロニクス)らは、レーザーを搭載した特殊な小型ドローンを使用する山岳遭難者探索システムを昨年7月から開発しています。
    山岳遭難者探索システムとは、QRコード付きの再帰性反射材を着た山岳登山者が遭難した場合、レーザーを照射できる装置を搭載した特殊な小型ドローンからレーザーを照射して、遭難者の位置を探索可能にするものですが、広く普及するためには再帰性反射板をウェアに組み入れることが必要でした。
    この度、近畿大学理工学部教授 前田とウェアを共同開発している丸仁社は、アパレル向けのやわらかい再帰性反射材の開発に特化しており、自社開発した反射材「オーロラカラーリフレクター」は反射光が虹色に光る特徴を持っています。このQRコードはアウトドアにも適用する堅牢度を兼ね備えている一方、強力な光に対し、反射材が強く反応して光る性質を持っています。したがって、遭難者が上記ウェアを着用することで、ドローンからのレーザー光で位置を探索することが可能になるだけでなく、あらかじめ氏名や性別などの個人情報を登録したQRコードを読み取ることで個人の識別も可能になります。実際に、本年2月に近畿大学農学部キャンパスで実証実験したところ本ウェアが虹色に光り、より認識しやすくなることを確認しました。
    今後、本ウェアの製品を活用し、山岳遭難者探索システムの更なる普及を目指します。

    商品名 :ライトセーバー
    発売日 :平成31年(2019年)4月1日(月)
    販売価格:18,000円(税別)(初回生産個数:100着)
    販売先 :ライトフォースストア(楽天店)(https://www.rakuten.co.jp/marujin/
    商品に関するお問合せ:株式会社丸仁 担当:雨森 TEL(0776)36-4212

    【株式会社丸仁概要】
    本社所在地:福井県福井市花堂中2-29-5
    代   表:代表取締役社長 雨森 正次朗
    設   立:1984年(昭和59年)6月
    事業内容 :【反射材事業】
          ・反射素材の製造
          ・反射素材を用いた商品の企画・製造・販売(反射転写マーク及び
           カッティングマークシート,反射糸,反射布,反射テープ,反射糸入り生地,編み生地)
          【転写事業】
          ・マーキング素材の規格,製造,販売(転写マーク,ワッペン,シルクスクリーン,
          特殊マーキング,その他)
          【セキュリティー事業】
          ・反射技術を駆使した偽造防止商品の企画,販売

    【関連リンク】
    理工学部電気電子工学科 教授 前田 佳伸(マエダ ヨシノブ)
    https://www.kindai.ac.jp/meikan/444-maeda-yoshinobu.html

    通常時のウェア(左)と強い光が当たった場合(右)
    通常時のウェア(左)と強い光が当たった場合(右)

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