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【ダイキン】Breakthrough Energy Venturesの新設ファンドに出資し、 カーボンニュートラル実現に向けた取組みを加速

気候変動問題解決のために気候テックスタートアップ企業に投資するVCファンド

ダイキン工業株式会社は、このたび、Breakthrough Energy Ventures(ブレークスルー・エナジー・ベンチャーズ、以下 BEV)が新設するベンチャーキャピタル(VC)ファンドである「Breakthrough Energy Ventures Select Fund I(以下BEV Select Fund I)」に出資しました。
BEVは、米マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏により2015年に設立されたBreakthrough Energy(以下 BE)傘下のVCです。カーボンニュートラル達成に貢献する世界各地のスタートアップ企業に対する投資を行い、スタートアップが持つ環境技術の社会実装からさらなる普及拡大までを目指しています。気候変動問題に対する抜本的な打開策(ブレークスルー)を探索し、技術、経営、マーケット、政策に関する専門知識を独自に組み合わせて用いることで、起業家やスタートアップをサポートすることに尽力しています。
ダイキンは、戦略経営計画「FUSION25」の成長戦略テーマの1つとしてカーボンニュートラルへの挑戦を掲げ、以前から高効率インバータエアコンやヒートポンプ式暖房・給湯機、低GWP冷媒R32等の普及を進めてきました。また、これらの取組みに加え、「2050年のカーボンニュートラル達成」に向け、DAC(大気中のCO2の直接回収)やCCU(CO2の分離回収と有効利用)をはじめとするネガティブエミッション領域やエネルギーマネジメント、創エネ等の電力関連領域における取組みを進めています。こうした取組みを加速させるため、今回のBEVへの投資を通じて気候テックに関するリサーチ体制を拡充しつつ、この分野の最前線を走るスタートアップ企業との連携をさらに強化していきます。
2050年のカーボンニュートラル達成に向け、今後もあらゆる地球環境の維持向上活動を展開するとともに、外部のパートナーと協創しながら、より良い環境社会を実現するための商品開発や技術革新等を引き続き推進していきます。

ダイキン 常務執行役員 テクノロジー・イノベーションセンター長 米田 裕二のコメント

当社にとって、2050年のカーボンニュートラル達成に向け、DACやCCUなどの技術を当社のビジネスにどのように組み込んでいくかがまさに重要課題となっています。これらの領域では、米国や欧州を中心に技術の面でもビジネス面でも先進的な取組みがあり、社会実装や商品化に向けたリアルな課題・情報・知見が当該地域のスタートアップやBEなどに集まっています。当社にとって新しいこれらの領域について、現状把握と課題抽出、技術リサーチを進めると共に、当社の強みであるヒートポンプを組み合わせ、より脱炭素に貢献できると考えています。

BEV マネージング・パートナー カーマイケル・ロバーツ(Carmichael Roberts)氏のコメント

世界の起業家やイノベーターたちは、この数年間で、最も困難な気候変動問題の解決策をあみ出すために、驚くべき進歩を遂げてきました。私たちは、こうした人々が素晴らしい会社をつくる手助けができることを光栄に思い、その画期的な技術が世界にインパクトを与えようとしていることに胸を踊らせています。今回のダイキンによる出資は、事業化に関するノウハウや技術面での専門的知見を用いたイノベーションへの投資活動によって、私たちが共にクリーンエネルギーの未来を構築できることを証明するものです。

Breakthrough Energy Venturesについて

事業説明:Breakthrough Energyが設立した気候テックスタートアップ企業に投資するVCの運営会社。カーボンニュートラル達成に向けて世界をリードする最先端スタートアップを支援するためにこれまでに25億ドル以上の資金を調達し、100社を超える革新的なスタートアップに投資を行っている。

Breakthrough Energy Ventures Select Fund Iについて

核心的な技術ハードルを乗り越え、事業化目前あるいは既に市場で事業展開する気候テックスタートアップを支援するために設立された、レイタ―ステージ投資を行うVCファンド
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