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金管楽器における金属アレルギー対策の新しいかたち! 三和鍍金と日本音楽活動協会がReST-M2の意匠権を出願

2022.12.28 10:00

2022年11月、株式会社三和鍍金(本社:群馬県高崎市、代表取締役:武藤 篤、以下「当社」)は一般財団法人日本音楽活動協会(主たる事務所:東京都中央区、代表理事:原島 祐介)と共同開発いたしました「Resin Surface Treatment on brass Mouthpiece for Metal allergy resistance(以下「ReST-M2」)」の意匠権を出願いたしました。

従来金管楽器のマウスピースにおいて、金属アレルギー対策としてはイオンプレーティング技術を用いるか或いは脱着可能な樹脂製のリム(マウスピースの唇をつける部分の名称)を用いるか、オール樹脂製のマウスピースを使用するかのおよそ3つの選択肢しかありませんでした。今回共同開発したReST-M2は樹脂製の薄い皮膜でリム部分をコーティングすることで、これら選択肢の問題点を解決した新しい選択肢です。

これからも三和鍍金と日本音楽活動協会は金属アレルギーに悩めるすべての音楽活動に励む方々を応援いたします。


ReST-M2加工を施した金属製マウスピース


■ReST-M2の概要

正式名称  :Resin Surface Treatment on brass Mouthpiece

       for Metal allergy resistance

略称    :ReST-M2

内容    :薄膜樹脂コーティングによる金属製マウスピースに対しての

       耐アレルギー加工

料金    :¥8,000(税込)~ ※詳細は下記よりお問い合わせください

納期    :協会到着後20日前後

お問合せ窓口:一般財団法人日本音楽活動協会 植竹( info@andmusic.or.jp )

ご依頼窓口 :上に同じ


ReST-M2ロゴ


■ReST-M2の詳細

ReST-M2は薄い樹脂コートによる耐金属アレルギー技術です。上述した3つの従来の対策の場合、それぞれのメリットは存在するものの、コストや音響において下図の通りデメリットがありました。


従来の対策との比較


イオンプレーティングは薄い皮膜で音響を阻害しない代わりにコストが非常に高く、またツーピースタイプの樹脂製リムは比較的コストを抑えることはできますが、ネジ切りされた樹脂リムのため、金属製一体型のマウスピースと比べて音響に影響を及ぼしてしまいます。オール樹脂製のものもコストに優位性はあるものの、全て樹脂でできているため金属製のマウスピースと比較するとその響きは異なるものとなっていました。

対して、今回意匠権を出願いたしましたReST-M2は以下のような特長があります。


1. 低コスト

従来のいずれの処理と比べても安価で、耐金属アレルギー加工において従来のおよそ50~75%のコストカットが可能です。どなたでも手の届きやすい安心価格でのご提供となっております。


2. 薄膜のコーティング

特殊な工法によって十数ミクロンという非常に薄い樹脂皮膜をつけますので、口あたりが滑らかで音響にほとんど変化をもたらしません。現在、さらに薄い皮膜にするための研究開発をおこなっています。樹脂でリムができているツーピースタイプと違い、全て金属製であるマウスピースの表面に加工するため樹脂リムにありがちな「響かない・音質が違う」という問題が起きません。


3. 普段から使っているマウスピースに施工可能

新しく耐アレルギー加工を施したマウスピースを購入する必要はなく、普段お使いのマウスピースをお預かりした上で工期をいただき処理を施します。使い慣れた吹き心地はそのままの状態で金属アレルギーへの対策をおこなうことができます。



■テスト期間中におけるReST-M2の反響

金属アレルギーへの効果を実証する目的で10人前後の被験者(実際の演奏者や活動者の方々)にテストをおこないましたが、その際の反響の一部を抜粋しご紹介させていただきます。


Y様:トランペット奏者

口当たりは金メッキに近く、やや銀よりは柔らかく当たるように感じます。私はアレルギーで演奏後しばらくすると唇がただれ、演奏不可能な状態になります。演奏が続く期間は次の日まで症状が残り、今後一生思うように演奏できることはないのではないかと諦めかけておりました。(中略)素晴らしいことに、加工後は症状が出なくなりました。音質にできるだけ影響のないようリム・カップのみ、スロート内部は加工するか等、マスキング箇所についても一対一で相談することができ、納期等、また直接加工に関係のない相談にも親身に対応していただけました。料金については、全国の部活動で悩んでいる学生さまのために安価に設定しているとのお話を伺い、私もその活動に賛同しレビューを投稿させていただくこととしました。感謝しております。


M様:音大生・トランペット専攻

口当たりは滑らかでしたが、しっかりとフィットする感覚があります。直接のご相談や実際に試奏をすることもでき、自分に合った加工のかけ方を見つけることができました。また、安値で加工をお願いできる為、特殊管用など複数本の依頼もしやすく大変ありがたかったです。部活などで楽器を演奏している際に、酷い腫れや痒み等あれば、一度試して見ると良いのではないかと思います。


RS様:トロンボーン奏者

スタンダードな銀メッキのものと比べると音がダークでまろやかになる印象です。樹脂のリムの物に比べるとウエイトがある音色をキープできるぶんセクションで鳴らしても音が浮かずアンサンブルしやすいと感じました。口当たりは抜群で金メッキにも近い滑らかな口当たりはとても気に入っています。加工する箇所を相談の上で最低限に抑えられた事も嬉しい点でした。狙い通り、元のマウスピースの音色の延長線にあるアレルギー対策マウスピースができて満足です。


その他にもほとんどの被験者の方にお喜びの声をいただいております。

今後、当社ではより皮膜の厚さを薄くしたり、カラーリングの幅を増やしたりする技術的な研究を、一般財団法人日本音楽活動協会ではサンプル品をご試奏いただけるスペースをご用意したり、ご依頼いただいた際に同じ型番の代替品をレンタル可能にしたりするなど、お客様に対する種々のアフターケアを重視する新しい事業を、互いに綿密な連携の上で計画しています。



■株式会社三和鍍金

株式会社三和鍍金は群馬県高崎市にてカチオン電着塗装、銅ニッケルクロムメッキ、ステンレス電解研磨等の表面処理事業を行う会社です。新しい時代のニーズに合わせ柔軟性とスピード感覚を持ち、悩めるお客様に真摯に向き合います。当社はモノづくりに無くてはならない表面処理を通じ、当社に関わる全ての人々の幸福増進と世の中に貢献できる会社で在りたいと願っています。また、『メッキライブラリ』や「YouTube」で毎月メッキにかかわる様々な情報を発信しています。


創業  : 1950年5月

設立  : 1971年9月

代表者 : 代表取締役 武藤 篤

所在地 : 群馬県高崎市倉賀野町2659

事業内容: カチオン電着塗装、銅ニッケルクロムメッキ、

      ステンレス電解研磨等の各種表面処理事業

Web Site: https://sanwamekki.com

YouTube : https://www.youtube.com/channel/UCpivgUyRAaslswqA-VzumsA



■一般財団法人日本音楽活動協会~andMusic~

andMusicは互いにニーズを満たす音楽教育の現場と音楽家の双方をアテンドし、より質のいい音楽教育を行う事により将来的に音楽業界全体がより良くなる為に貢献していきます。また、アマチュアからプロまで音楽を愛する全ての方がここandMusicで集い、研究発表、情報交換会、交流会などを行い、またandMusic自身でもイベントを企画しミュージシャンや学生さんたちの演奏機会を作り、音楽文化の発展と技術向上を目指します。

演奏のご依頼、アドバイザーとしてのご紹介などはもちろんですが、リサイタルやLIVEを行う際のスタッフの手配、広報活動、場所の確保等、数多くの業務を知識、経験が豊富なandMusicスタッフがサポートします。また近年ミュージシャンによる動画、音楽配信などが盛んに行われており、そのノウハウ指導や機材レンタル、映像制作、録音、スタジオ提供、プロデュースなども行います。


設立   : 2020年6月24日

設立者  : 株式会社ASIANCONSULTING

代表者  : 代表理事 原島 祐介

所在地  : 東京都中央区新川一丁目5番19号

活動内容 : レッスン、演奏者派遣、作詞作曲、演奏会企画、演奏会サポート、

      情報交換会・技術向上交流会

Web Site : http://andmusic.or.jp

YouTube : https://www.youtube.com/@wemusic6250

Twitter : https://twitter.com/andmusic0624

Instagram: https://www.instagram.com/andmusic0624

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