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多様な形態で“朔太郎の世界”を味わう「萩原朔太郎大全2022」  12/9(金)、朔太郎の長女・萩原葉子の同名小説を映像化した 映画「天上の花」が公開  11月、12月 各施設での開催イベントが決定

萩原朔太郎没後80年を記念して全国で同時多発的に開催される「萩原朔太郎大全2022」。各施設では、様々な催しを開催しています。12月9日(金)からは朔太郎の長女・萩原葉子の同名小説「天上の花―三好達治抄―」の映像化作品、映画「天上の花」が全国にて順次公開。その他、11月、12月に開催が決定したイベントや記念図書についてお知らせいたします。



1. 映画「天上の花」(2022年・125分)

萩原朔太郎の長女・萩原葉子の同名小説「天上の花―三好達治抄―」の映像化作品。1966年の発表から56年を経て、没後80年「萩原朔太郎大全2022」記念映画として製作。萩原朔太郎を師と仰いだ詩人、三好達治と朔太郎の美しい妹、慶子との愛憎の物語の行方は…。


公開日    :12月9日より新宿武蔵野館、ユーロスペース、

        池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開

出演     :東出昌大、入山法子、有森也実、吹越満、萩原朔美ほか

監督     :片嶋一貴(「いぬむこいり」2017)

脚本     :五藤さや香、荒井晴彦

プロデューサー:寺脇研、小林三四郎

製作     :「天上の花」製作運動体


映画「天上の花」フライヤー表

映画「天上の花」フライヤー裏

映画「天上の花」メイン画像

映画「天上の花」サブ画像


2. 朔太郎と群馬の詩人を歌う

詩作だけでなくマンドリンをはじめ、音楽も愛した朔太郎。これにちなみ、「文学とフォーク」「ミュージック・ミュージアム」の2つのコンサートを開催します。


内容:(1)文士の作品に曲をつけて歌う「文学とフォーク」

   (2)朔太郎をめぐる“ミュージック・ミュージアム”

日時:(1)11月27日(日)14時

   (2)12月4日(日)15時30分

会場:群馬県立土屋文明記念文学館

出演:(1)世田谷ピンポンズ

   (2)西田直嗣 他

定員:(1)100名

   (2)70名

申込:往復はがきまたは専用サイトより


朔太郎と群馬の詩人を歌う


3. マジック実演付き講演会

「朔太郎、龍之介、ときどきマジック?」

『月に吠える』『青猫』の2つの詩集で口語自由詩を完成させたと目される萩原朔太郎。その詩の原理と趣味であったマジックについて、また、芥川龍之介と田端文士との関係性などを紐解きます。朔太郎が得意としたマジックとは!?


日時:12月11日(日)

会場:田端文士村記念館多目的ホール

講師:劇作家、マジシャンの顔を持つ文学研究者 栗原飛宇馬

定員:50名(応募多数の場合抽選)

申込:往復はがきまたは専用サイトより(11月21日(月)必着)


マジック実演付き講演会


4. 記念図書『萩原朔太郎大全』

朔太郎没後80年の節目の年に刊行する、朔太郎の魅力を余すところなく伝える一冊です。朔太郎の詩やアフォリズム、エッセイも掲載し、朔太郎の文章そのものを楽しむことができるよう編集。第一詩集『月に吠える』初版無削除本をはじめ、300枚を超える図版に加え、『月に吠えらんねえ』で人気の漫画家、清家雪子さんや「月に吠える」楽曲制作のヨルシカ・n-bunaさん、芥川龍之介賞、萩原朔太郎賞受賞の松浦寿輝さんなど、20人を超える豪華顔ぶれによる寄稿で読みごたえ抜群です。


【書誌情報】

朔太郎大全実行委員会 編

A5判・並製・カバー装・288頁

ISBN :978-4-394-19031-8 C0095

価格 :2,640円(税込)

発売日:11月中旬より全国書店にて販売


記念図書『萩原朔太郎大全』


■参加施設・開催内容等

1. 施設・団体名:北海道立文学館

  タイトル  :ふみくらの中の朔太郎

  会期    :10.29~12.25


2. 施設・団体名:井上靖記念館

  タイトル  :井上靖と萩原朔太郎

  会期    :10.1~1.9


3. 施設・団体名:市立小樽文学館

  タイトル  :萩原朔太郎と伊藤整-〈若い詩人〉の憧憬-

  会期    :9.3~11.3


4. 施設・団体名:石川啄木記念館

  タイトル  :石川啄木と萩原朔太郎

  会期    :9.27~1.22


5. 施設・団体名:日本現代詩歌文学館

  タイトル  :萩原朔太郎に捧げる詩歌

  会期    :10.1~10.31


6. 施設・団体名:白鳥省吾記念館

  タイトル  :萩原朔太郎-省吾と同時代の詩人-

  会期    :8.2~1.29


7. 施設・団体名:いわき市立草野心平記念文学館

  タイトル  :萩原朔太郎大全2022-詩の岬-

  会期    :10.8~12.18


8. 施設・団体名:共愛学園前橋国際大学

  タイトル  :朔太郎が紡いだもの

  会期    :10.1~10.31


9. 施設・団体名:群馬県立土屋文明記念文学館

  タイトル  :私の同郷の善き詩人

  会期    :10.8~12.18


10. 施設・団体名:群馬県立図書館

  タイトル  :萩原朔太郎大全2022連動企画 萩原朔太郎展

  会期    :9.30~11.23


11. 施設・団体名:群馬県立歴史博物館

  タイトル  :萩原朔太郎の生きた時代

  会期    :10.8~12.4


12. 施設・団体名:群馬県立近代美術館

  タイトル  :「萩原朔太郎大全2022」連携展示

         詩とイメージ−司修作品を中心に

  会期    :11.1~12.21


13. 施設・団体名:群馬県立文書館

  タイトル  :前橋藩から朔太郎へ~母方八木家と藩士諸家の文書展

  会期    :8.6~12.25


14. 施設・団体名:太田市美術館・図書館

  タイトル  :萩原朔太郎大全2022

  会期    :9.28~10.23


15. 施設・団体名:さいたま文学館

  タイトル  :朔太郎大全inさいたま文学館

  会期    :11.30~12.25


16. 施設・団体名:市川市文学ミュージアム

  タイトル  :月に吠えらんねえ展~ようこそ!

         おもひ まぼろし ことだまの街へ~

  会期    :10.8~12.11


17. 施設・団体名:公益財団法人日本近代文学館

  タイトル  :萩原朔太郎大全(仮)

  会期    :12.3~2.11


18. 施設・団体名:世田谷文学館

  タイトル  :月に吠えよ、萩原朔太郎展

  会期    :10.1~2.5


19. 施設・団体名:竹久夢二美術館

  タイトル  :夢二をとりまく人間関係 交流から生まれた美と言の葉

  会期    :10.1~12.25


20. 施設・団体名:東京都北区立中央図書館

  タイトル  :田端文士とキーン先生~萩原朔太郎~

  会期    :11.1~2.5


21. 施設・団体名:田端文士村記念館

  タイトル  :朔太郎・犀星・龍之介の友情と詩的精神

         ~タバタニサクタロウキタリ~

  会期    :10.1~1.22


22. 施設・団体名:大田区立郷土博物館

  タイトル  :萩原朔太郎と馬込の文士たち

  会期    :9.27~12.11


23. 施設・団体名:公益財団法人大田区文化振興協会

  タイトル  :『馬込文士村空想演劇祭2021』日本のラジオ『ヨビゴエ』

         ~萩原朔太郎詩集「月に吠える」「青猫」より~

  会期    :11.1~11.14オンライン配信


24. 施設・団体名:慶應義塾大学アート・センター、三田文学会

  タイトル  :シンポジウム 萩原朔太郎と詩の未来

  会期    :10.22


25. 施設・団体名:大正大学附属図書館

  タイトル  :萩原朔太郎大全in大正大学 萩原朔太郎~周辺の人々を通して~

  会期    :10.3~12.23


26. 施設・団体名:「天上の花」製作運動体

  タイトル  :映画「天上の花」

  会期    :公式HP参照


27. 施設・団体名:四季派学会

  タイトル  :四季派学会冬季大会

  会期    :11.26


28. 施設・団体名:明治大学理工学研究科総合芸術系

  タイトル  :朔太郎と歩く

  会期    :12.1~12.24


29. 施設・団体名:鎌倉文学館

  タイトル  :朔太郎とカマクラ

  会期    :10.2~12.23


30. 施設・団体名:小田原文学館

  タイトル  :小田原時代前後の白秋とその周辺 没後80年目の回想

  会期    :10.27~11.27


31. 施設・団体名:ドナルド・キーン・センター柏崎

  タイトル  :ドナルド・キーンが語る萩原朔太郎

  会期    :10.1~10.30


32. 施設・団体名:室生犀星記念館

  タイトル  :朔太郎没後80年・犀星没後60年記念

         詩の双生児-君は土、彼は硝子-

  会期    :7.16~11.6


33. 施設・団体名:金沢美術工芸大学

  タイトル  :萩原朔太郎×恩地孝四郎

  会期    :10.3~12.27


34. 施設・団体名:福井県ふるさと文学館

  タイトル  :師・萩原朔太郎と三好達治

  会期    :10.1~1.9


35. 施設・団体名:山梨県立文学館

  タイトル  :萩原朔太郎 芥川龍之介への手紙

  会期    :10.4~11.30


36. 施設・団体名:堀辰雄文学記念館

  タイトル  :萩原朔太郎没後80年 萩原朔太郎と堀辰雄

  会期    :10.14~12.27


37. 施設・団体名:軽井沢高原文庫

  タイトル  :文学のふるさと・軽井沢-朔太郎、犀星、龍之介、辰雄…-

  会期    :10.14~11.30


38. 施設・団体名:焼津小泉八雲記念館

  タイトル  :HOURAI 八雲と朔太郎が見た日本

  会期    :10.8~1.17


39. 施設・団体名:愛知大学豊橋キャンパス

  タイトル  :丸山薫と萩原朔太郎−丸山薫あて、朔太郎書簡の里がえり

  会期    :10.3~12.2


40. 施設・団体名:弱法師

  タイトル  :青き月光のたましひ 詩人・萩原朔太郎。

  会期    :11.8~11.20


41. 施設・団体名:古美術近藤

  タイトル  :青き月光のたましひ 詩人・萩原朔太郎。

  会期    :11.8~11.20


42. 施設・団体名:公益財団法人 吉備路文学館

  タイトル  :吉備路近代文学の7人展-生誕・没後記念

  会期    :11.13~2.26


43. 施設・団体名:永瀬清子展示室

  タイトル  :詩人の系譜-萩原朔太郎から永瀬清子へ

  会期    :12.9~3.26


44. 施設・団体名:中原中也記念館

  タイトル  :萩原朔太郎と中原中也

  会期    :10.26~11.27


45. 施設・団体名:菊池寛記念館

  タイトル  :永遠の漂泊者-萩原朔太郎

  会期    :10.1~11.6


46. 施設・団体名:坂出市万葉会館

  タイトル  :萩原朔太郎と詩友 中河与一 ~狭岑の島を訪ねて~

  会期    :10.1~30の土日祝


47. 施設・団体名:壺井栄文学館

  タイトル  :80年の時を経て小豆島で繋がった4人の作家

  会期    :10.1~1.10


48. 施設・団体名:北原白秋生家・記念館

  タイトル  :白秋と朔太郎の世界~朱欒から朱欒へ~

  会期    :11.1~3.31


49. 施設・団体名:くまもと文学・歴史館

  タイトル  :煩悶と運命-朔太郎と熊本のゆかり-

  会期    :10.14~12.5


50. 施設・団体名:アーツ前橋

  タイトル  :萩原朔太郎大全2022 朔太郎と写真

  会期    :11.19~3.5


51. 施設・団体名:前橋市立図書館

  タイトル  :いつか私は詩人朔太郎に出会う運命にあった

         -前橋市立図書館と渋谷国忠-

  会期    :10.1~1.15


52. 施設・団体名:前橋文学館

  タイトル  :そこに何をみたか

         -萩原朔太郎研究会58年の軌跡 萩原朔太郎歴代研究会長展

  会期    :10.1~1.15



■企画概要

1. 企画名:萩原朔太郎大全2022

2. 会期 :2022年10月1日~2023年1月10日(中心会期)

3. 主催 :朔太郎大全実行委員会

4. 共催 :開催各館、前橋市

5. 後援 :前橋市教育委員会、前橋市文化協会

6. 協力 :公益社団法人日本文藝家協会、全国文学館協議会、

      萩原朔太郎研究会、萩原朔太郎賞の会、東和銀行、

      株式会社新潮社、前橋文学館友の会

7. 協賛 :株式会社ジンズホールディングス・朝日印刷工業株式会社

8. 概要

詩人・萩原朔太郎の没後80年にあたる2022年、朔太郎を介した企画展「萩原朔太郎大全2022」が全国52か所の文学館や美術館、大学等で開催されます。本企画は自筆原稿や写真をはじめ朔太郎に関する資料とその他の知的情報を各館で交換し、共にPRを図り、それぞれ特色ある展覧会を同時多発的に全国各地で開催するというものです。

分野を越えてこれほど多くの施設がそれぞれ独自の角度で同時期に朔太郎を展観する試みは、これまでに例がありません。本企画は全国的なネットワークで朔太郎を「共有する」ことの意義を感得する貴重な機会であり、また「言葉」の新しいあり方を創出するきっかけとなることでしょう。

なお、テーマ・規模・展覧会期は各館の事情に合わせて、上記2の会期に重複する形で開催されます。(例:2022年9月から2022年10月まで、同年11月から2023年2月まで)



■萩原朔太郎(はぎわら さくたろう)

1886(明治19)年11月1日―1942(昭和17)年5月11日。

群馬県前橋市生まれ。詩人。

従兄である萩原栄次から短歌の手ほどきを受け、文学の道に入る。後に詩に転じ、1917(大正6)年に第一詩集『月に吠える』を刊行。口語の緊迫したリズムで、感情の奥底を鮮烈なイメージとして表現し、後の詩壇に大きな影響を与えた。さらに、1923(大正12)年に出版した『青猫』で、口語自由詩の確立者として不動の地位を得る。享年55。


大正13年の萩原朔太郎


※掲載にあたっては、「前橋文学館」を写真提供元として表記してください。

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