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CO2排出量を抑制する効果が期待できる バイオマスプラスチックシートへの高品位な印刷を開発

パッケージや什器などへの積極的な活用で、環境負荷低減に貢献

2021.07.01 09:30

VASUジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:安藤 志郎、以下 VASUジャパン)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、原料にバイオマス成分を60%含み、CO2排出量を抑制する効果が期待できるVASUジャパンのバイオマスプラスチックシート VS-60-1-J1に、凸版印刷が開発した独自の塗工技術で加工することで、高品位な印刷を可能にしました。


印刷済みシートの写真


VS-60-1-J1はコーンスターチを主原料にし、セルロース、炭酸カルシウム、ポリプロピレンを含むコンパウンド素材をシートにしたものです。一般財団法人 化学物質評価研究機構で実施した燃焼ガス分析の結果によると、一般的なポリプロピレンと比べ、燃焼時のCO2排出量が約30%低いことが分かっています。一般的にポリプロピレンへの印刷は、印刷対象物表面へのインクの固着が難しいと言われており、VS-60-1-J1への印刷も例外なく困難とされていましたが、凸版印刷の独自の塗工技術で加工することで、高品位な印刷を可能にしました。


このことにより、様々な商品のパッケージや、小売店で使用される什器などを皮切りに、バイオマスプラスチック素材の、更なる普及が期待されると同時に、CO2排出量削減にも繋がります。2021年7月より提供を開始します。尚、シート販売は明和産業株式会社が代理店として対応いたします。



■商品概要

名称   :VS-60-1-J1

販売開始日:2021年7月1日

販売ルート:明和産業株式会社


シートを使った成型品の例



■背景

近年、日本を含め世界各国で、プラスチック製品に対して、地球環境保護の取り組みが加速しています。例えば地球温暖化の要因の一つされているCO2による温室効果は、プラスチック製品の製造時、廃棄時に発生するCO2の排出量を抑えることで、状況を改善することができると言われています。

その一方で、バイオマスプラスチックの成型品はその見た目が従来の石油プラスチックとは異なり、消費者への訴求性に欠けるとして、市場導入が進んでいない背景があります。

今回の共同開発により、CO2排出量の抑制につながるバイオマスプラスチックシートを使いつつ、消費者に視覚的に訴求することが可能な高品位の印刷を両立させることができました。



■VASUジャパン株式会社について

会社名 :VASUジャパン株式会社

代表者 :代表取締役社長 安藤 志郎

設立  :2019年

所在地 :東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルタワー16階

事業内容:香港に拠点を置くVASU Networks社が開発および製造する

     バイオプラスチック素材の販売

VASUジャパンウェブサイト: https://www.vasu.tokyo



■今後の展開

VASUジャパンと凸版印刷は今回の開発から得た結果を踏まえ、さらに成形が容易で且つ高品位な印刷を可能にする素材の研究に取り組みます。2025年度に関連受注を含め20億円の売り上げを目指します。


*本ニュースリリースに記載された会社名および、商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。

*本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。



■シートに関してのお問い合わせ先

会社名 : 明和産業株式会社

部署  : 第一事業部門/樹脂・難燃剤事業部

電話番号: 03-3240-9207

報道関係者向け
お問い合わせ先

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