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オンラインコンサートは「カメラワーク」が鍵! クラシック音楽・舞台芸術愛好家アンケート調査結果のご報告  - これからの文化・芸術施設を考えるIII -

サントリーホールをはじめ、全国51施設でホール・劇場でのご案内業務や指定管理業務を受託するサントリーパブリシティサービス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:間野 文祥)は、クラシック音楽・舞台芸術愛好家に向けてアンケートを実施しました。


これまで、劇場やコンサートホールなどの「リアルの場」で楽しまれていた音楽芸術活動は、今やオンライン上で行われることも珍しくなくなりました。刻々と変わるコロナ対策状況に応じて、リアルで行う予定だった公演を、急遽オンラインに切り替えた会場も少なくはなかったでしょう。しかし、「オンライン配信」が常態化する中では、どのような見せ方やコンテンツが視聴者から求められているのでしょうか。

サントリーパブリシティサービス株式会社では、クラシック音楽・舞台芸術愛好家に対し、「オンライン配信の視聴者浸透度」「オンライン配信の魅力」についてアンケートを実施しました。結果、多くの視聴者は、リアルと異なるオンライン配信ならではの魅力を求めており、これからのオンライン配信は、オンライン独自の楽しみ方を考察し企画・運営していく必要性が見えてきました。


<調査概要>

・調査目的:クラシック音楽・舞台芸術におけるオンライン鑑賞実態調査

・調査期間:2021年1月29日(金)~2021年1月30日(土)

・調査方法:インターネットリサーチ

・有効回答:1,034名


<調査対象>

全国20代~60代以上の男女、2019年に1回以上、オーケストラ/室内楽/オペラ/バレエ/ミュージカル/演劇のチケットを自身で購入し、公演を鑑賞した方


[年齢]


[性別]


[職業]


[地域]


<アンケート結果>

■「今後視聴したい」の割合が全体の66%。オンライン(ライブ)配信の需要は高まっている。


「有料オンライン配信の視聴経験はありますか。(下図)」という問いに対し、約半数の508名が「ある」と回答。

また、「視聴経験はないが、今後鑑賞したい」と合わせると、視聴希望者は、全体の66%と高い割合を占めました。「おうち時間」を余儀なくされる生活の中でも、多くの方が趣味である音楽・芸術の世界に触れたいと考えており、オンライン配信への期待度が窺えます。

一方「今後視聴しない」層の理由としては、「DVDとの違いが感じられない」などの理由があげられました。

Q. 劇場・コンサートホール・文化施設の有料オンライン(ライブ)配信の公演を視聴されたことはありますか?


Q. オンライン(ライブ)配信の公演の、視聴しやすい時間帯を教えてください。


Q. 有料のオンライン(ライブ)配信の公演を使用したデバイスを教えてください。



■視聴者が希望する「配信時間」と「金額」の平均値は、「71分」「3,085円」。


「適正と思われる配信時間」については、61~90分と回答した層が32%と最も多く、全体の平均値は71分でした。また、「オンライン配信に支払う金額(日本のオーケストラ演奏約90分間の場合)」の全体平均は3,085円でした。

Q. オンライン(ライブ)配信の公演において、適正と思われる配信時間を教えてください。


「配信時間」「金額」を合わせてみると、「60~90分/3,000円」を支持する割合が一番高くなりました。日本のオーケストラのオンライン(ライブ)配信では、リアル公演よりも少し短時間で、比較的安い値段設定が支持されていることがわかりました。


Q. オンライン(ライブ)配信を視聴する場合いくらまでなら払いますか。(日本のオーケストラ演奏約90分間の場合)


■多くの視聴者が求めていることは、「オンラインならではのカメラワーク(至近距離とアングル)」。


では、視聴者はオンライン配信に何を求めているのでしょうか。「有料オンライン配信視聴経験者」に次のような質問をしました。


Q. オンライン(ライブ)配信の公演に対して、求めるもの・望むものはなんですか。


やはり料金に対する期待は高く、「リアルよりも手軽な料金設定」が2位となりました。フリー回答では、『敷居・料金が高いリアル公演よりも気軽に見られる』『オンラインであればチケットが手に入りやすい』という意見も聞かれました。オンライン配信では、リアル公演とは異なる新たな客層を掴むことにも期待できそうです。

また、「オンラインならではのカメラワーク(至近距離やアングル)」が1位を獲得。「高画質での配信(3位)」「臨場感や舞台との一体感(4位)」も上位にあげられました。フリー回答では、『最前列で鑑賞している感覚が味わえる』『リアル公演では見づらい演者の表情などが見られる』という声が多く、リアル公演との差別化を図る上で重要なポイントとなっていることがわかります。

実際、コメント欄や音声アプリを使用して、出演者と視聴者の双方向性のある舞台も出てきています。当社受託施設でも、演出に360度カメラを導入することなども検討されており、今後は、オンラインならではの公演内容をどのように企画していくのかが、オンライン配信成功の鍵となるでしょう。



※サントリーパブリシティサービス株式会社では、地域別、年収別、職業別等、様々な角度からクロス分析を掛けて調査することが可能です。ご希望の分析・調査が必要な場合は、お気軽にお問合せ下さい。



<会社概要>

名称  : サントリーパブリシティサービス株式会社

所在地 : 東京都江東区豊洲3-2-24 豊洲フォレシア16階

代表者 : 代表取締役社長 間野 文祥

事業内容: サントリーホールをはじめ、全国51施設でホール(劇場)案内や

      指定管理業務の受託運営

      施設運営における調査・コンサルティング業務、

      施設スタッフへの研修の企画・運営

      サントリーグループ各社の広報・マーケティング支援業務

URL   : https://www.sps.sgn.ne.jp/

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