報道関係者各位
    プレスリリース
    2019年6月19日 11:45
    有限会社ワーカー

    「猛暑気温35度で運動実験」 わずか648gのリュックが体温・心拍数上昇を抑制。

    暑さ対策の有効性をスポーツ科学で明らかに

    近年、夏の厳しい暑さが問題視され、日常生活からスポーツ運動時の熱中症による死傷災害も増加の一途をたどりその対策が急がれています。スポーツファンリュックDIVISION/有限会社ワーカー(本社:愛知県岡崎市、代表取締役:酒井 勝也)は、中京大学/スポーツ科学部(豊田キャンパス:愛知県豊田市)と共同研究を開始し、スポーツファンリュック「SUMMER RUNNER」の運動時の暑さ対策を目的とする性能評価を行いました。本研究は、2020年東京オリンピック「マラソン競技スタート時間の繰り上げ」研究者の中京大学スポーツ科学部 松本孝朗教授との共同研究として行われました。


    研究状況 中京大学/人工気象室


    実験方法:スポーツファンリュック「SUMMER RUNNER」(以下、スポーツファンリュック)の体温調節への効果を検証として被検者は健康な成人男性10名。室温35℃、湿度50%の暑熱環境の、人工気象室にて、スポーツファンリュックありとなしの2条件にて、歩行運動を行わせ、体温(直腸温、皮膚温)、心拍数を測定した。また、随時、自覚的運動強度、温度感覚、温熱性快適感を申告させた。人工気象室内にて、10分間の座位安静の後にトレッドミル歩行(時速5.5km、登り傾斜2%)を60分間行い、さらに20分間の座位安静を行わせた。スポーツファンリュックは歩行開始直前に装着し、実験終了時までファンを稼働させた。


    実験結果:

    【直腸温】スポーツファンリュック無しでは、直腸温は0.8℃上昇したが、スポーツファンリュックを用いると直腸温上昇が「-0.2℃低く」(31%)抑えられた。


    【心拍数】スポーツファンリュック無しでは、心拍数が38拍増加したが、スポーツファンリュックを用いると心拍数増加が「-11拍低く」(28%)抑えられた。


    【温度感覚】スポーツファンリュック無しでは暑さ感覚は「暑い」だったが、スポーツファンリュックを用いると「やや暖かい」へ改善された。


    【温熱性快適感】スポーツファンリュック無しでは不快感は「不快」だったが、スポーツファンリュックを用いると「少し不快」へ改善された。

    主な実験結果のグラフ

    https://www.atpress.ne.jp/releases/185622/att_185622_1.pdf



    実験結果の解説:運動すると体温(直腸温)が上昇し、一般に約40℃に達すると運動不能となり、40℃を超えると重症の熱中症(熱射病)のリスクの高まり、意識障害も起こり始める。

    スポーツファンリュックを用いることで、運動時の体温・心拍数上昇を抑制し、温度感覚、温熱性快適感も改善された。体温や心拍数を低く保つことは、安全に運動できることにつながり、スポーツファンリュック装着は、夏場の散歩やジョギング時の暑さ対策として有効と思われる結果が明らかになった。


    中京大学大学院体育学研究科運動生理 松本孝朗、加治木政伸

    本研究の内容は第74回日本体力医学会(2019年9月19日~21日、つくば)にて発表、その後、学術雑誌に投稿予定である。

    ■中京大学スポーツ科学部 松本孝朗教授

    https://www.chukyo-u.ac.jp/research_2/news/2018/01/012402.html

    ■「2020年東京オリンピックマラソン競技のスタート時刻1時間半繰り上げに関する要望」

    https://www.med.or.jp/nichiionline/article/008244.html


    ※添付ファイル/スポーツファンリュック効果検証報告

    https://www.atpress.ne.jp/releases/185622/img_185622_2.jpg



    ■スポーツファンリュックの特長

    スポーツファンリュックは、本体は約648g(小型バッテリーセットの場合)でファンを搭載、リュック式で人体にフィットさせることができ運動時にブレが少なく動きやすい。背部から頸部、頭部にかけて空気が循環し、対流や汗の蒸発による熱放散を促進し人体を冷却する仕組み。本体の装着は約5秒、取り外しは約1秒と簡単。最近では地元愛知県岡崎市のふるさと納税返礼品になる。


    □使用範囲は、小学生(120cm以上)から高齢者まで使用でき、日常生活・低強度のスポーツ・アウトドア・屋外作業にも使用可能。

    ※添付ファイル/スポーツファンリュックの冷却構造

    https://www.atpress.ne.jp/releases/185622/img_185622_3.jpg



    ■新商品、SUMMER RUNNER ATHLETE登場

    2019年7月中旬にスポーツファンリュックの新商品となるSUMMER RUNNER ATHLETE(サマーランナー アスリート)が発売予定。

    スポーツファンリュックSUMMER RUNNER ATHLETEは前年度モデルとなるスポーツファンリュック「SUMMER RUNNER」からのグレードアップモデル。SUMMER RUNNER ATHLETEは、ファンの音が約40%軽減され風量も9vから10v(※10v大容量バッテリーセットの場合)にパワーアップする。新機能は風向き調整が可能なウイングを搭載、フード使用時に周囲の音がより拾えるようにフード耳部にメッシュホールを装備。フードの首周辺も動きやすく伸縮する構造に改善される。


    □SUMMER RUNNER ATHLETE

    https://fan.co.jp/summer-runner-athlete/

    ※添付ファイル/【新商品】SUMMER RUNNER ATHLETE

    https://www.atpress.ne.jp/releases/185622/img_185622_4.jpg



    ■今後の展望

    スポーツファンリュックが共同研究によって、人体への有効性を科学で証明できたことは大きな結果であり、来年、真夏に開催される2020年東京オリンピック・パラリンピック時には各国から多数の来場者が訪れ、日本の夏に不慣れな外国人観客や、高齢者への熱中症による死傷災害も懸念されています。この共同研究結果が2020年東京オリンピック・パラリンピック時の熱中症災害の減少へ役立てればと考えています。

    よろしくお願いいたします。



    ■スポーツファンリュック公式サイト

    https://fan.co.jp/



    ■特許取得

    開発   :有限会社ワーカー

    特許取得 :体温上昇抑制手段 特許第6327778号



    ■共同研究で使用したスポーツファンリュック「SUMMER RUNNER」製品概要

    製品名  :スポーツファンリュック 「SUMMER RUNNER」

    発売日  :2018年7月

    価格(税別):小型バッテリーセット 27,800円

    重量   :本体648g(本体270g・ファン213g・小型バッテリー130g・ケーブル35g)



    ■新製品概要

    製品名  : スポーツファンリュック「SUMMER RUNNER ATHLETE」

    発売日  : 2019年7月中旬予定

    価格(税別): 小型バッテリーセット 29,800円

           10v大容量バッテリーセット 35,400円



    ■本体

    SUMMER RUNNER ATHLETE

    寸法   :W340mm×D410mm×H155mm

    重量   :本体374g

    素材   :ポリエステル

    カラー  :5色展開(ブラック&ホワイト・ブルー&グレー・

          グリーン&グレー・チャコール&グレー・チャコール&ピンク)

    サイズ  :フリーサイズ


    ●ファン

    質量   :ファン213g(2個)

    風量   :(約)10v:56リットル/秒・9v:53リットル/

          秒・7v:45リットル/秒・5v:32リットル/秒

          ※10v時は大容量バッテリー使用時

    メーカー :RYOBI製


    ●小型バッテリー

    容量   :6700Ah

    質量   :130g

    サイズ  :H55.6mm W73mm D23mm

    充電時間 :(約)/3.5時間

    稼働時間 :9v:約2.5時間 7v:約4時間 5v:約11時間

    メーカー :RYOBI製


    ●大容量バッテリー:

    容量   :15900Ah

    質量   :300g

    サイズ  :H111mm W73mm D23mm

    充電時間 :(約)/7時間

    稼働時間 :10v:1時間+9v(約5時間)

          9v:約2.5時間 7v:約4時間 5v:約11時間

    メーカー :RYOBI製