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星野リゾート 青森屋 ねぶたの迫力で寝かせない客室 「青森ねぶたの間」完成

2019.04.10 10:00

  青森の文化を満喫できる宿「星野リゾート 青森屋」に、青森ねぶた祭をテーマにした客室「青森ねぶたの間」が完成しました。ねぶたの題材は、東北の地で語り継がれる3人の英雄の伝説です。ねぶた師である竹浪比呂央(たけなみひろお)氏の協力のもと、玄関、主室、寝室など客室全体に設えるねぶたを制作していただきました。眠れないくらいの迫力を感じさせる客室です。

制作背景

青森屋は「のれそれ(*1 青森の方言で目一杯という意味)青森~ひとものがたり~」をコンセプトに、祭りや方言、食などの青森の文化を満喫できる宿を目指しています。今回、食事や温泉だけではなく、客室で過ごす時間も、忘れられないものとなるように、青森の祭りを代表する「青森ねぶた祭」をテーマにしました。

構想から完成まで約1年

2018年4月、青森屋のスタッフから青森ねぶた祭をテーマにした客室を作りたいというアイデアが出たことが始まりです。そこから、ねぶたを設置する場所やねぶたにちなんだ仕掛け、備品などについて議論を重ね、構想を立てました。8月にはねぶた師・竹浪比呂央氏と打ち合わせをし、10月末に題材決定。工事期間約2ヶ月、ねぶた制作約2ヶ月半を経て、完成しました。

特徴1   3人の英雄の伝説を表現したねぶた尽くしの設え

客室のねぶたの全体テーマは「古代東北の歴史」。東北の地で語り継がれる3人の英雄の伝説を題材にしました。

 

<玄関:出迎えねぶた「田村麿(*2)と妙見宮の鬼面」>

征夷大将軍である坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)は、東北の地にいた蝦夷(えみし)との戦いの前に先勝を祈ると、妙見菩薩(みょうけんぼさつ)から、仮面をかぶって戦えと7つの鬼面を授かったといわれています。玄関の扉を開けると、高さ約2mのねぶた絵に表現された田村麻呂の勇ましい表情を見ることができます。 

*2 ねぶた師の表現に従い、田村麻呂ではなく田村麿と表記。


<主室:天境立体ねぶた「東北の雄 阿弖流為(アテルイ)」>

平安時代初期、東北の地を治めていた阿弖流為は、大和朝廷の度重なる侵攻にも屈せず戦い続けたとされています。主室に設える立体ねぶたは、北方の守護神・毘沙門天(びしゃもんてん)のご加護を得て、鬼神を従え、奮闘する勇姿をあらわしています。幅は約3.2メートル、高さは約1.4メートルです。ソファに腰掛け、今にも動き出しそうな迫力あるねぶたを見上げながら、現実を忘れて過ごせます。


<主室:ねぶた障子「津軽海峡 義経飛龍」>

青森県や岩手県の一部では、源義経が奥州平泉の地より生き延び、北を目指したと古くから伝えられてきました。義経が、荒れ狂う津軽海峡を渡ろうとする場面をあらわしています。

特徴2   青森ねぶたの間を楽しんでもらうための仕掛け

(1)跳ねられる廊下「跳人(はねと)ロード」

跳人とは、青森ねぶた祭の踊り手のことです。「ラッセラー!」の掛け声とともに左右2回ずつ跳ねるステップで、祭りを盛り上げます。玄関から主室に続く廊下の床には、跳人の足跡が付いており、それに合わせて進むと、自然とステップを踏むことができるようになっています。客室にある跳人の衣装を身につけ、好きなときにいつでも跳ねられます。

 

(2)ねぶた絵が変わる寝室の天井

寝室の天井にあるねぶた絵は、見る位置によって見えるものが異なります。主室から寝室に向かい、立った状態で天井を見ると、義経の勇壮な顔が見えます。一方で、ベッドに横になり、下から天井を見上げると、義経が竜馬と共に津軽海峡を渡る場面が見えるようになっています。

 

(3)テレビを見るときだけ開ける「TV見っかねぶた」

客室で現実を忘れて過ごせるように、テレビを隠すためのねぶた絵のパネルを設置しました。パネルを両側にスライドすると、テレビが現れます。テレビを見ないときにはねぶた絵の鑑賞ができ、テレビを見るときには開ける楽しみがある仕掛けです。

特徴3 ねぶた師・竹浪比呂央氏によるねぶた制作協力

青森ねぶたの間に設えるねぶたは、ねぶた師である竹浪氏の協力を得て制作しました。竹浪氏は、1989年に初の大型ねぶたを制作して以来、ねぶた大賞はじめ多数の賞を受賞しているねぶた制作者です。2018年の青森ねぶた祭では「最優秀制作者賞」を受賞しました。青森ねぶたの間の作品には、古代東北の3人の英雄を題材に選び、そこに東北の復興という願いや祈りを込めています。

 

青森ねぶた祭をテーマにした客室「青森ねぶたの間」イメージ動画

 動画URL:https://youtu.be/GOP8R7HL8tQ

 「青森ねぶたの間」概要

料金         :1泊2食付 2名1室利用時1名あたり 32,000円~(税・サ込)

客室数      :1室   

定員         :3名   

広さ         :71.5平米  

宿泊開始日:2019年4月17日

予約         :公式ホームページ(https://noresoreaomoriya.jp/

ねぶた制作:竹浪比呂央ねぶた研究所(http://takenami-nebuken.com/

 

滞在スケジュール例

<1日目>

15:00 チェックイン

16:00 「青森ねぶたの間」でねぶた鑑賞

17:00 敷地内にある公園を散策

17:30 古民家レストラン「南部曲屋」で夕食「七子八珍会席」

20:00 八幡馬ラウンジで寛ぐ

21:00 露天風呂「浮湯」

<2日目>

7:00 古民家レストラン「南部曲屋」で朝食「古民家のふるさと御膳」

9:00 季節の馬車体験

10:00 チェックアウト

                                                             

星野リゾート 青森屋

のれそれ(*青森の方言で目一杯の意味)青森~ひとものがたり~」をコンセプトに、青森の祭りや方言などの文化を満喫できる温泉宿。約22万坪の敷地内には、池や古民家の点在する公園もあり、食事や多彩なアクティビティを楽しむことができる。

電話    :0570-073-022(星野リゾート予約センター)

住所    :青森県三沢市字古間木山56

アクセス  :JR八戸駅から車で約90分、三沢空港から約20分

                   (無料送迎バスあり・要予約)

部屋数   :236室・チェックイン:15:00~/チェックアウト:~12:00

宿泊料金  :1泊2食付き 2名1室利用時 1名あたり 17,000円~(税別)

ホームページ:https://noresoreaomoriya.jp/

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