戦場ジャーナリスト佐藤和孝の最新刊『タリバンの眼』 40年以上のアフガニスタン取材経験をもとに緊急発刊

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    2021年12月14日 13:20

    株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、佐藤和孝著『タリバンの眼』(定価968円・税込)を、2021年12月15日に発売します。2021年8月、アメリカ軍のアフガニスタン撤退とともに首都カブールを制圧したタリバン。イスラム過激思想の武装集団とみなされていますが、兵士たちに同行取材もしてきた著者は、「武装集団に身を投じるほかない過酷な現実を知るべきだ」と指摘します。現場目線で真実を伝えたいという思いから、緊急発刊が決定しました。

    『タリバンの眼』表紙
    『タリバンの眼』表紙

    アフガニスタンは100年前の日本だ

    タリバンが暫定政権を樹立すると、「人権抑圧」「女性差別」について欧米メディアがいっせいに批判しました。しかし著者の佐藤和孝氏は、本書で「アフガニスタンは100年前の日本だ」と述べています。100年さかのぼれば、欧米も日本も今のアフガニスタンと同様の問題を抱えていたのです。とくに本書では、幕末維新や戦時下の日本との類似点を指摘。また、アメリカはなぜタリバンに敗れたのか、アフガニスタンの人々は今後どうなるのかなど、1979年代から現地で取材を重ね、アフガニスタンの要人とも人脈を持つジャーナリストならではの視点で考察します。

    本書の内容(目次より)

    序章 コロナとアフガニスタン
    イスラム教は清潔教/ハイヒールを禁止する理由
    第1章 タリバンとは何か?
    じつは「世直し」運動だったタリバン/「ああ疲れた」/資源も産業もない
    第2章 ソ連侵攻から40年――アメリカは何を間違えたのか
    一つの文明としてのイスラム/そもそも国民意識がない
    第3章 中東は100年前の日本と同じ
    江戸時代の刑罰とどこが違う?/「男女七歳にして席を同じゅうせず」/ムラ社会と女性差別/洗脳と神風特攻隊
    第4章 ジャーナリストは抑止力である
    なぜ戦場に向かうのか/「まあ、今日生まれたと思え」 ほか

    著者について

    佐藤和孝(さとう かずたか)

    1956年生まれ。ジャーナリスト、ジャパンプレス主宰。24歳よりアフガニスタン紛争の取材を開始、その後、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、アメリカ同時多発テロ、イラク戦争などを取材する。2003年、ボーン・上田記念国際記者賞特別賞を受賞。著書に『アフガニスタンの悲劇』(角川書店)、『戦場でメシを食う』(新潮新書)、『戦場を歩いてきた』(ポプラ新書)などがある。

    著者・佐藤和孝氏
    著者・佐藤和孝氏

    書誌情報

    書 名:タリバンの眼
    著 者:佐藤和孝
    定 価:968円(本体880円)
    発 行:PHP研究所
    発売日:2021年12月15日
    仕 様:176ページ
    判 型:新書判

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    『タリバンの眼』表紙
    著者・佐藤和孝氏
    戦場ジャーナリスト佐藤和孝の最新刊『タリバンの眼』 40年以上のアフガニスタン取材経験をもとに緊急発刊 | 株式会社PHP研究所