大学セミナーハウス開館60周年記念 歴史的ユニットハウスを未来へ継承するクラウドファンディングを開始

2025-12-15 16:16
公益財団法人 大学セミナーハウス

公益財団法人大学セミナーハウス(所在地:東京都八王子市下柚木1987-1、代表:荻上紘一)は、開館60周年を記念し、1965年の開館当初から学びと交流の象徴として機能してきた歴史的価値のあるユニットハウスを復元・保存するためのクラウドファンディングプロジェクトを開始しました。目標金額は2,158,420円で、ユニットハウスの修繕・保存を通じて、同施設の開設理念を未来世代へ継承することを目指しています。

マスプロ教育への対抗から生まれた人間形成の場

大学セミナーハウスは1965年、当時の大学教育においてマスプロ教育が進み、学生と教員の間に距離が生じていた時代背景の中で誕生しました。寝食を共にしながら人格的な交流を深め、真の人間形成を支える場として、多くの大学人や財界人の支援を受けて設立されました。
多摩丘陵の豊かな自然環境に囲まれたこの施設は、建築家・吉阪隆正によって設計され、その理念が空間として具現化されました。とくに特徴的だったのは、共に生活し学ぶ学生たちのコミュニティを育むことを目的とした100戸のユニットハウス群でした。これらのユニットハウスは単なる宿泊施設ではなく、セミナーハウスの革新的な教育理念を象徴する建築として高く評価されてきました。
しかし時代の変化と共に利用者のニーズも変化し、現在では当初100戸あったユニットハウスも十数戸を残すのみとなり、しかも経年劣化による荒廃が進んでいます。数え切れない学生たちの知的交流を60年にわたり見守ってきたこれらの歴史的建築が永遠に失われる危機に直面しています。

ユニットハウス復元プロジェクトの目的と展望

今回のクラウドファンディングでは、まず6号棟の修繕工事を実施し、開館当時の状態に復元することを目指しています。この復元は単に建物の外観や意匠を再現するだけでなく、セミナーハウスの教育理念をも継承する重要なプロジェクトです。
復元されるユニットハウスは、以下のような役割を担うことになります:

  1. セミナーハウスの革新的な始まりと建築の歴史を具体的に伝える史料的価値を持つ空間
  2. セミナーハウスの原風景を未来への学びの礎とするシンボル
  3. 宿泊施設ではなく、小グループの交流スペースとして活用される新たな学びの場
    さらに、目標金額(2,158,420円)を超える3,160,000円が集まれば、隣接する5号棟、7号棟についても自主施工による修繕工事を行う計画です。

大学セミナーハウスでは「開館60周年の2025年は、大学セミナーハウスの歴史を振り返り、その教育理念を未来へと継承するために最適な機会です。皆様のご支援によって、失われつつある教育空間の歴史と価値を保存し、次世代の学びに活かしていきたい」との思いを込めてこのプロジェクトを推進しています。

プロジェクト概要

  • プロジェクト名: 大学セミナーハウス開館60周年記念 ユニットハウス復元プロジェクト
  • 目標金額: 2,158,420円(6号棟修繕工事費用)
  • ネクストゴール: 3,160,000円(5・7号棟の修繕材料費を含む)
  • 募金URL:https://congrant.com/project/cgiush/16573
  • 期間:2026年03月31日まで
  • 使途内容:
    • 当時を知る建築家による6号棟修復作業
    • 5・7号棟の自主施工による修繕工事材料費
  • 特典:
    • 当法人へのご寄付は税制上の優遇措置が受けられます
    • 領収書はPDFメール送付または郵送が選択可能です

会社概要

  • 名称: 公益財団法人大学セミナーハウス
  • 所在地: 東京都八王子市下柚木1987-1
  • 代表者: 理事長 荻上紘一
  • 設立: 1962年
  • 問合せ先: 総務部 募金担当 TEL 042-676-3081(直通)
  • E-mail: soumu-g@seminarhouse.or.jp

本プレスリリースに関するお問い合わせ先

(公財)大学セミナーハウス 総合戦略室
担当: 田邊治樹
TEL: 042-670-2731
FAX:042-676-1220
E-mail: comp1965.f@seminarhouse.or.jp