【敏感肌】ケアに役立つおすすめの新成分5選を医学博士が解説

2025-11-11 12:00
有限会社DSR

本記事では、敏感でゆらぎやすい肌に悩む方へ、医学博士が注目する5つの新成分を分かりやすく解説します。

解説:医学博士 高岡(セラミド化粧品 シェルシュール開発者)

敏感肌を整えるおすすめ成分5選

敏感肌の悩みに寄り添う5つの注目成分を、特徴や働きとともにわかりやすく紹介します。肌タイプに合わせた使い方等もお伝えします。

①クロレラエキス — 常在菌を味方に。美肌再生を期待!

常在菌を味方にするクロレラ

常在菌を味方にするクロレラ

皮膚のpHや常在菌バランスは健康に深く関わり、乱れると肌荒れ、乾燥、炎症、刺激を感じやすくなる時があります。

クロレラエキスは「プレバイオティクス」として善玉菌を育て、悪玉菌には利用されにくく、さらに抗菌活性を高め「抗炎症、細胞の再生促進」等の働きもあります。

クロレラエキスの特徴・効果

【特徴】

・善玉菌を増やし、悪玉菌は増えにくい“選択的作用”
・抗菌ケモカインを増やして悪玉菌を抑え、炎症を防ぐ
・EGF(表皮成長因子)を上回る細胞再生作用で表皮を強化
・細胞壁由来の炭水化物が主成分で、アレルギーになりにくい

【効果】

・善玉菌増加・悪玉菌抑制による炎症予防
・肌再生(EGF様作用)
・皮脂抑制・コメド減少・赤み軽減・ブルーライト保護

炎症しがちな敏感肌に

超敏感で揺らぎやすい肌や乾燥・肌荒れに悩む方は、美肌を育てる常在菌を味方にして、クロレラエキスによる善玉菌の育成で肌バランスの改善を目指しましょう。

② バリアビタミンC— セラミド増加で保湿をサポート

ニキビや脂漏性皮膚炎や酒さの症状

ニキビや脂漏性皮膚炎や酒さの症状

化粧品成分名は 3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸 です。

ビタミンC誘導体は美白、コラーゲン産生、抗酸化が基本ですが、それに加え、バリア機能改善(セラミドなどの細胞間脂質の産生促進)、神経線維伸長抑制、抗炎症効果も期待される成分です。

【効果】

  • セラミド産生促進(複数のセラミドが増加)
  • 優れた抗酸化力
  • NGF低下と炎症性物質の減少による神経線維伸長抑制

同時に敏感肌&美肌ケア

乾燥で超敏感な方で、ハリや透明感、エイジングケアも気になる方におすすめの成分です。

③ラベンダー花エキス — 香りで神経・敏感ケア

ラベンダー花エキス

ラベンダー花エキス

ラベンダー花エキスは香りだけでなく、敏感肌に有効な働きがあります。

ラベンダーの芳香は緊張やストレスを和らげ、化粧品でもよく使われていますが、ラベンダー花エキスには「 神経線維の伸長を抑制する」働きがあることが分かっています。

通常の神経線維は真皮までしか伸びてきていませんが、乾燥でバリアが損なわれると刺激が角質層内に入り、細胞からNGF(神経成長因子)が放出され、神経線維が表皮まで伸びてきます。

NGFで神経線維が伸びる

NGFで神経線維が伸びる

ラベンダー花エキスはNGFの産生を抑え、神経線維伸長を抑制するセマフォリン3Aの産生を促します。

【効果】

  • 神経線維伸長抑制
  • 神経線維伸長を抑制する物質の産生促進
  • 抗酸化作用、抗炎症作用
  • メラノサイト活性抑制(シミ抑制)
  • うるおい成分の分泌促進

超敏感肌のスキンケアに

一部の植物エキスはアレルギーや敏感肌を助長しますが、ラベンダー花エキスは逆にアレルギーや敏感肌を抑える働きが期待でき、さわやかな香りも楽しめるため、超敏感肌の方に積極的におすすめです。

どんな化粧品でもピリピリ感じやすい方にはおすすめな成分です。

※ただし、ラベンダー自体にアレルギーをお持ちの方は避けたほうが無難です。

④アゼライン酸誘導体ー炎症性の肌トラブルへの期待成分

脂漏性皮膚炎 酒さ

脂漏性皮膚炎 酒さ

アゼライン酸は、海外ではニキビ治療薬に使われており、ニキビ肌のスキンケアにとても期待される成分です。

ただし水に溶けないため、従来は「クリーム処方」が主流でした。
ニキビや酒さ、脂漏性皮膚炎でお悩みの方は、クリームなどの油分が苦手な方が多いのが現状です。

そこで、皮膚科の先生から「ローションを配合した商品の開発が出来ないか」との要望をいただいても、当時は応えられませんでした。

そこで登場したのが水溶性のアゼライン酸誘導体(表示名:アゼロイルジグリシンK)で、アゼライン酸に近い効果を持ちつつ高濃度でもローション等に配合できます。

【効果】

  • 抗炎症(炎症性サイトカインIL-6やIL-8を減らす)
  • 皮脂分泌抑制(5α-リアクターゼ活性抑制)
  • チロシナーゼ活性抑制

ニキビ、毛穴、テカリ対策

アゼライン酸は、皮脂抑制や炎症抑制、肌トーンの改善などの効果があります。

ニキビ肌、脂性肌、毛穴が気になる方に特におすすめの成分です。

⑤グリチルリチン酸ジカリウム — 抗炎症とバリア改善

グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)は古くから使われる非ステロイド系の抗炎症成分で、抗炎症作用に加え近年は敏感肌改善効果も注目されております。

ステロイドと誤解されることがあるものの全く別物で皮膚塗布での副作用はほとんどなく、「安全性の高い成分」です。

抗炎症だけじゃない効果

グリチルリチン酸が敏感肌に有効であることが分かり、角質細胞のコーニファイドエンベロープ(CE)を強化する作用があります。

また、NGF産生を抑え、セマフォリン3Aという神経線維伸長を抑制する働きや、かゆみ、痛みといった刺激性を緩和する働きがあります。

【効果】

  • 抗炎症
  • 抗アレルギー(ヒアルロニダーゼ活性阻害)
  • バリア機能改善(CE強化因子産生促進)
  • 神経伸長抑制(NGF減少&伸長抑制成分の分泌促進)
  • 刺激緩和

広く敏感肌の方に

敏感肌、乾燥肌、ゆらぎがちな肌の方におすすめの低刺激成分で、合わない方は非常に少ないです。

敏感肌を改善!注目成分5選まとめ

以上、5つの注目の成分をご紹介しましたが、気になる成分はありましたか?

① クロレラエキス:お肌の常在菌を整える
② 3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸:セラミド産生を促すビタミンC誘導体
③ ラベンダー花エキス:敏感肌を改善
④アゼライン酸誘導体 :ニキビや酒さ、脂漏性皮膚炎に期待
⑤ グリチルリチン酸ジカリウム :抗炎症+敏感肌を改善

まずは自分の肌タイプや悩みに合う成分から取り入れ、低刺激で様子を見ながら継続してみてください。

※まずは低刺激でパッチテストを行い、必要なら皮膚科へ相談してください。

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【敏感肌ナビ】

創業者/開発者 髙岡 幸二
大阪府出身。神戸大学卒。医学博士。
元神戸大学バイオシグナル研究員。
元奈良女子大学非常勤講師・バイオテクノロジーの研究員。
化粧品・健康食品の開発。
2024年10月に、サンエス石膏株式会社のグループに参画。

会社名   :有限会社DSR
代表者  :宮竹 二郎
本社所在地 :大阪府吹田市江坂町1-23-101大同生命江坂ビル13階
設立   :2002年12月4日
事業内容 :化粧品の開発、製造、販売
資本金  :300万円
URL   :https://dsr-skincare.jp/

敏感肌ナビ
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https://dsr-skincare.jp/blog/

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