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人気の謎解きイベントを全国展開するSCRAPが実践する、「謎は隠す、ワクワクは届ける」広報の取り組み

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広報業務における最大の課題は「バランス」 

──御社は非常に多くの謎解きイベントを企画・運営されていますが、広報業務において、どのような課題を感じていますか?

福島様 弊社は全国に16店舗を展開し、さまざまなイベントを実施しています。ただ、広報宣伝チームの担当部署は東京にあるため、地方展開や情報発信には苦労する部分があります。さらに、20代の若手メンバーが多い部署なので、業務経験や人脈の面でも課題があると感じています。

また、弊社の特性として「謎解きコンテンツ」を扱っているため、情報を出しすぎると”ネタバレ”になり、体験の楽しみを損なってしまいます。一方で、情報が少なすぎるとイベントの魅力が伝わらず、集客につながりません。この情報のバランスが、宣伝業務における課題だと感じています。

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バランスを意識した情報発信と地方へのアプローチ 

──御社はほぼ毎日、時には一日に複数本のプレスリリースを出されていますが、作成時には、やはり「情報をどこまで出すか」という点を意識されているのでしょうか?

福島様はい。ありがたいことに「参加してみたら面白かった」という声をいただく一方で、「何をやっているのかが分かりにくい」というフィードバックも少なくありません。
そのため、ネタバレを避けながら、参加前のお客様に"面白そう"と思っていただけるよう、中身を見せすぎずに、魅力的に伝えることを意識しています。

──ネタバレを避けつつ魅力を伝えるために、具体的に工夫されていることはありますか?

福島様 大切にしているのは、お客様が見たときに「面白そう」と直感的に感じてもらえることです。そのため、なるべく具体的にポイントを訴求するようにしています。例えば「何万人が参加した」「この規模感で実施された」といった数字的な根拠を添えることで、イベントの雰囲気を想像しやすくなるよう工夫しています。
実際に「参加前から魅力を感じられた」といった声もいただいていますので、数値や実績を交えた発信を意識して取り組んでいます。

一方で、地方への情報発信は正直まだ課題があり、模索を続けています。取り組みの一つとして、現在は地域ごとにメディアリストを作成し、そこに直接情報を届けるほか、各地の店舗には店長をはじめ現地で勤務しているスタッフがいますので、彼らが地元メディアと関係を築くようにしています。こうした現地スタッフとの連携を強化しながら、地方での情報発信力を高めようとしています。

プレスリリースを執筆するのは誰?

──多くのプレスリリースを出されていますが、作成を担当される方は何名ほどいらっしゃるのでしょうか?

福島様 広報部署には20人弱メンバーが在籍しています。弊社の各イベントには1〜2名の担当がつき、その担当者がプレスリリースも執筆します。固定の制作担当者がいるわけではなく、イベントを担当する人が自らリリースを作成しています。

──つまり、複数のイベントを担当しながら、そのプレスリリースもご自身で執筆されているんですね。ご多忙だと思いますが、幅広いご活躍には本当に感心します。

福島様はい、 基本的に複数案件を同時に担当しており、時期が重なることも多いです。そのため、並行して2〜3件のイベントを抱えながら、それぞれのプレスリリースを執筆しています。最近は人員が少し増えたことで、ようやく業務が落ち着いてきたと感じる部分もありますが、繁忙期にはやはり忙しさを感じますね。

再導入に至った理由と感じた変化

──弊社スマート配信(旧NEWSCAST)を2022年からご利用いただいておりますが、導入に至ったきっかけはご存じですか? 

福島様 当時は他社サービスを利用していましたが、以前は@Press(現・サポート配信プラン)を使っていた時期もありました。私は他社サービスを利用していたタイミングで入社したため、それ以前の詳細は把握しきれていないのですが、@Pressを利用していた当時の担当者からご連絡をいただいたのが、きっかけだったと記憶しています。

──最終的に、再度弊社サービスをお選びいただいた決め手は何だったのでしょうか?

福島様 決め手の一つには価格面があったと思いますが、それに加えてサポート体制の丁寧さが大きな要因だったのではないでしょうか。最終的には、そうした点が重なり「もう一度お願いしよう」という流れになったと思います。

実際、配信後にフィードバックをいただけるようになったことで、担当者のリリースに対する意識や振り返りの精度が上がったと感じています。弊社はイベント数が非常に多く、一日に複数本リリースを出すこともあるため、日付やスケジュールに追われ、文脈を十分に整理できないまま「とにかく出すこと」が目的化してしまうケースもありました。

ですが、フィードバックや内容の添削をいただけるようになってからは、詳細なレポートもご掲示いただけるので、1人ひとりが「自分のリリースがどのように取り扱われたのか」を振り返れるようになりました。こうした点は大きな変化だと思います。

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頼れるサポート体制が支える広報活動 

──では、ご利用いただいている率直な感想をお伺いできますか?

福島様 繰り返しにはなりますが、気軽にご連絡できる体制が整っている点は大変助かっています。イベントによっては急な変更やイレギュラー対応が発生することもありますが、その際もスムーズにご対応いただけています。やはりサポートの手厚さは大変ありがたいです。

地方発信を強化し、オリジナルイベントの魅力をさらに広げる挑戦

──最後に、今後の御社の広報活動の展開について、どのようにお考えでしょうか?

福島様 冒頭でも触れたように、地方での宣伝強化は依然として課題だと感じていますので、今後も強化していきたいです。

また、弊社イベントの特性として IP(Intellectual Property:アニメやマンガ、ゲームなどの知的財産を活用した作品やキャラクター) とのコラボ企画が多いのですが、こうしたコラボはプレスリリースでも大きな反響があり、注目を集めやすい傾向にあります。一方で、オリジナルイベントは中小規模のものが多く、どうしても数字のインパクトという点ではIPコラボに劣ってしまう部分があります。
だからこそ、オリジナルイベントの魅力をいかに効果的に伝えられるかが今後の大きな課題です。ここをしっかり工夫し、訴求力を高めていきたいと考えています。


 

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