環境対応型亜鉛めっき補修塗料 『ジンクプラスS』発売

　『ジンクプラスS』は、従来の高濃度亜鉛末塗料や亜鉛末塗料に含有されている、トルエン、キシレン、エチルベンゼンをはじめとする「特定化学物質の環境への排出量の把握など及び管理の改善の促進に関する法律」(PRTR法)に該当する化学物質を一切含有しない、環境対応型の高濃度亜鉛末塗料です。
　溶融亜鉛めっきと同などの性能を持った鉄の錆止めの補修塗料なので、溶融亜鉛めっき穴あけ箇所や、切断面の鉄素地が露出した箇所の補修にご使用いただけます。


【製品開発の背景】
　2013年(平成25年)1月、労働安全衛生法(安衛法)において、特定化学物質障害予防規則(特化則)の改正があり(※1)、従来のトルエン、キシレンに加え、エチルベンゼンが安衛法による表示対象物質、特化則の第2類物質・特別管理物質に指定されました。エチルベンゼンはキシレンの不純物として含まれており、従来の当社製品に含有しておりました。しかし、この改正によって健康障害防止措置が義務付けられ、屋内作業場にて作業する場合は、健康診断や作業環境測定などユーザー先での負担が増加し、当社にもエチルベンゼンフリーの製品に改良してもらえないかとの依頼が届くようになりました。
　通常、環境対応型の塗料の場合は、水性(水溶性)に移行することが多いですが、当社は亜鉛を使用したジンク塗料を主体としており、ジンク塗料の主原料である「亜鉛」が水と反応してしまうことから、1液型ではなく、1液1粉末形の塗料しか出来ません。従って、水性にした場合、補修塗料として不可欠なエアゾールスプレー化が出来なくなります。

　そこで当社は、エチルベンゼンなどのPRTR法に該当する有機溶剤を一切使用しない、PRTR法に非該当なジンク塗料の開発を行うことにしました。
　従来のトルエン、キシレン主体の塗料から移行するにあたり、補修塗料としての性能はもちろんのこと、作業性を重視し、乾燥時間が従来製品とほとんど変わらず、PRTR法(※2)に非該当にすることで、ユーザー先での負担を軽減し、また作業者への健康リスクを低減することを目的として開発致しました。

(※1) 最新の改定日は、2015年(平成26年)10月です。
(※2) PRTR法とは
「Pollutant Release and Transfer Register」の略
有害性が疑われる化学物質が、どこから、どのくらい、環境(大気・水域・土壌など)中へ排出されているか(排出量)、廃棄物などとして移動しているか(移動量)を把握し、集計・公表する仕組みのこと。


【製品特長】
1．PRTR法、特化則に非該当な環境対応型ジンク塗料
　労働者に健康障害を発生させる(可能性が高い)物質として定められている化学物質を一切含有しておりません。

2．乾燥塗膜中亜鉛末含有量90％
　乾燥塗膜中に90％の亜鉛粉末を含んでおり、長期防錆が可能です。

3．亜鉛粉末、亜鉛フレーク粉末、アルミ粉の併用でシルバー色の仕上がり
　亜鉛粉末と亜鉛フレーク粉末を併用し、より密度の高い緻密な塗膜を形成し、腐食の進行を抑え、さらに輝度の高いアルミ粉を使用し、乾燥塗膜中亜鉛末90％でも明るめのシルバー色に仕上げました。


【製品概要】
製品名　　　：ジンクプラスSスプレー
容量／入り目：300ml／24本入り
仕上がり色　：シルバー
消防法関連　：第4類第二石油類
販売価格　　：3,300円

製品名　　　：ジンクプラスSミニ
容量／入り目：0.1Kg／12缶入
仕上がり色　：シルバー
消防法関連　：第4類第二石油類
販売価格　　：1,000円

製品名　　　：ジンクプラスS
容量／入り目：1Kg／6缶入、5Kg／2缶入、20Kg／石油缶
仕上がり色　：シルバー
消防法関連　：第4類第二石油類
販売価格　　： 1Kg／6缶入(4,900円)、5Kg／2缶入(22,000円)、
　　　　　　　20Kg／石油缶(84,500円)


■会社概要
商号　　： 日新インダストリー株式会社
代表者　： 代表取締役社長　川西 紀哉
所在地　： 〒169-0051
　　　　　 東京都新宿区西早稲田2-15-11 イーストンビル西早稲田2F
設立　　： 1982年10月
資本金　： 1,000万円
事業内容： 溶融亜鉛めっきの補修塗料及び補修剤の製造販売
URL　　 ： http://nissin-industry.jp