報道関係者各位
    プレスリリース
    2022年9月8日 15:00
    公益社団法人全国有料老人ホーム協会

    ~老いを元気に、たくましく。今年もユニークな作品が集結~ 第22回「有老協・シルバー川柳」入選作品発表

    公益社団法人 全国有料老人ホーム協会(理事長:中澤俊勝、所在地:東京都中央区)が、毎年「敬老の日」に向け公募している「有老協・シルバー川柳」の今年の入選作品が決定いたしました。
    今年で22回目を迎えた「有老協・シルバー川柳」には、14,639句が寄せられ、下記の20作品が入選しました。応募者の男女比は男性が63.3%、女性36.3%と、昨年に比べて男性の割合がかなり増えています。長引くコロナの影響はありながら、「二刀流」「持続可能」「誤送金」といったニュースやエンタメのキーワードを詠んだ作品も多く寄せられました。(公募期間:2022年3月1日~6月10日)

    ■第22回入選作品                    

    ※順不同、敬称略
    ○実は 俺点滴、湿布の二刀流      森田昭和(佐賀県、60歳、男性、会社員)
    ○名所より トイレはどこだ バスツアー  東村雅夫(大阪府、64歳、男性)
    ○なあ息子 孫の言葉は 日本語か     ルーキー(山梨県、41歳、男性、公務員)
    ○犬猫に マイクロチップ 次は俺     角森玲子(島根県、54歳、女性、自営業)
    ○お年玉 持続可能か 聞くな孫      クマだもん(熊本県、54歳、女性、主婦)
    ○誤送金 待てど暮せど 来ぬわが家    角貝久雄(埼玉県、86歳、男性、無職)
    ○電話口 本当なんです 市役所です    イシカワ(茨城県、43歳、男性、公務員)
    ○戒名に キラキラネーム 欲しい父    安藤一明(長野県、37歳、男性、アルバイト)
    ○兄弟で ひとり薄毛の 変異株      風信子(東京都、62歳、女性、主婦)
    ○黙食と 思っていたら 寝てた祖父    だいちゃんZ!(大阪府、46歳、男性、会社員)
    ○ご飯つぶ 付いているから 食べたはず  南和男(神奈川県、81歳、男性、無職)
    ○冬の日の 一番風呂は 命がけ      くずれ荘管理人(大阪府、55歳、男性、会社員)
    ○見逃した はずのドラマに 見覚えが 瀬戸ピリカ(神奈川県、57歳、女性、POPデザイナー)
    ○どうしましょ 三個あります マヨネーズ 長﨑瑞代(高知県、68歳、女性、主婦)
    ○WEB予約 予約できたか 電話する   板垣宏(群馬県、65歳、男性、無職)
    ○知恵袋 年の功より YouTube       後藤洋子(大分県、67歳、女性)
    ○銭湯で 全裸の祖父が マスクつけ    大河増駆(滋賀県、55歳、男性、公務員)
    ○徘徊に 行ってくるぞと 言われても   越智直樹(愛媛県、68歳、男性、農業)
    ○入れ歯どこ 冷蔵庫です 冷えてます   愛植男(北海道、85歳、男性)
    ○俺を見て 御先祖様と 孫が言う     五十嵐豊(埼玉県、53歳、男性、会社員)

    第22回「有老協・シルバー川柳」概観

    ■応募状況
    <応募総数>14,639作品
    <応募者年齢>平均年齢:64.3歳 最年長:107歳(女性) 最年少:9歳(男性)                                
    <応募者男女比>男性:63.3%  女性:36.3%  性別不明:0.4%

    年代構成比において、今年は40~64歳の応募が3割を超え、対前年比で大きく増えました(+9.3%)。男女比では、男性が63.3%、女性36.3%と、昨年と比較して女性の応募割合が減少しています。40歳未満の応募者は全体の9.8%と昨年より微増して全体の一割弱を占め、シニア世代の様子を的確に表現した句が多く寄せられています。

    ■題材について
    ○時事的なキーワードをうまく織り込んだ作品も
    大リーグで活躍する大谷選手の「二刀流」、ニュースで話題になった「誤送金」「マイクロチップ」など、時事性の高いキーワードをご自身の生活に当てはめ、自虐的な笑いを引き出しています。また流行語や新しいテーマに対する世代間ギャップをうまく詠んだ作品も多く寄せられました。
    入選作:実は俺点滴、湿布の二刀流         
    誤送金待てど暮せど来ぬわが家        
             犬猫にマイクロチップ次は俺
             お年玉持続可能か聞くな孫
             戒名にキラキラネーム欲しい父

    ○「あるある」定番の物忘れ、加齢ネタも
    物忘れなど、加齢に伴う作品は、川柳の定番です。日々の生活や外出時にありがちなシーンを工夫しながら描き、「あるある」といった共感や「身につまされる」作品に仕上げています。体力や知力の衰えに対してシニカルに、あるいは親しみを込めて向き合う様子がいとおしく感じられます。
    入選作:ご飯つぶ付いているから食べたはず
             名所よりトイレはどこだバスツアー
             どうしましょ三個ありますマヨネーズ
             冬の日の一番風呂は命がけ
             入れ歯どこ冷蔵庫です冷えてます
             
    ○3年目の新型コロナウイルスで、キーワードも新たなものに
    昨年に続き、今回も新型コロナウイルス感染症にまつわる川柳が多く寄せられました。題材別データでは全体の4.9%を占め、第6位(題材1位「日常生活」、2位「肉体、知力の衰え、老化」、3位「身内、家族全般」)。自粛、マスク、オンラインといった関連語に加え、「黙食」「変異株」といった新しいキーワードが詠み込まれています。
    入選作:兄弟でひとり薄毛の変異株
             黙食と思っていたら寝てた祖父
             銭湯で全裸の祖父がマスクつけ

    会社概要
    ■商号:公益社団法人全国有料老人ホーム協会
    ■目的:有料老人ホームの入居者の保護と有料老人ホーム事業の発展に努める内閣府認定の公益社団法人
    ■設立:昭和57年2月/平成3年 改正老人福祉法に規定/平成25年 公益社団法人へ移行
    ■理事長:中澤俊勝
    ■所在地:東京都中央区日本橋3-5-14 アイ・アンド・イー日本橋ビル7階
    ■協会事業:入居者生活保証制度の運営
    有料老人ホームの入居、苦情に関する相談事業
    契約内容の適正化と入居者の保護
    職員の資質向上のための研修事業
    調査研究事業
    啓発普及事業 等
    ■URL:https://www.yurokyo.or.jp/