報道関係者各位
    プレスリリース
    2016年4月4日 16:15
    株式会社日本香堂ホールディングス、株式会社香十天薫堂

    天正年間から続く香の老舗「香十」 京都東山に新店『香十 二寧坂』4月5日オープン

    株式会社日本香堂ホールディングス(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:小仲 正克)のグループにあって薫香専門の直営店を展開する株式会社香十天薫堂(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:小林 正人)は、2016年4月5日(火)に、同グループ創業の起源をもつ京都の地に新店舗『香十 二寧坂』(所在地:京都市東山区)を開業いたします。

    香十 二寧坂 外観
    天正年間の創業時より受け継がれてきた香の伝統を礎としつつ、日本の香文化に新たな展望を開く同社のフラッグシップ店として、その発展が大いに期待されます。

    薫香専門の直営店「香十」
    http://www.koju.co.jp/


    ■京都生まれ、銀座育ちの“里帰り”
    現在、同社店舗網の中核をなす「銀座 香十」は、国内外の流行文化の発信地、東京・銀座に店を構えて半世紀余。これまで薫香・香道具類を中心に扱う専門店として親しまれる一方、香道教室や文化講座の開催等、日本の香文化普及への取組みにおいても高い評価を集めてきました。
    そこで培われた経験とノウハウを“手土産”に『香十 二寧坂』を開業。香十初代が「香十 御香所」の暖簾を掲げた創業の地・京都へ“里帰り”を果たします。


    ■『香十 二寧坂』について
    創業の原点に立ち還り、日本の香文化に新たな息吹をもたらすとの願いから生まれた『香十 二寧坂』。伝統継承と価値創造を両輪として、此処でしか味わえない、香りを通しての発見と体感をお届けする『変化のある香老舗』を目指します。
    古都の趣深く、京都観光の中心にも位置する二寧坂の立地を活かし、日本の伝統美を現代の視点からあらためて再構成した店舗空間。訪れた方は、変わらない大切さと変えていく喜びが違和なく融け合う、懐かしい出会いと新鮮な気づきに満ちた洗練の佇まいに心惹かれます。
    また、このたびの新店開業を香十440年の歴史においても特に大きな節目と捉え、暖簾に当たるロゴマークを一新。書道家・川邊 りえこ氏の手による和文・英文2種類の流麗なロゴをもって、香の老舗・香十の新たな一頁が刻まれることとなりました。

    <新しいロゴマーク>
    香十 和文ロゴ 縦
    https://www.atpress.ne.jp/releases/97190/img_97190_3.jpg
    香十 和文ロゴ 横
    https://www.atpress.ne.jp/releases/97190/img_97190_4.jpg
    香十 英文ロゴ
    https://www.atpress.ne.jp/releases/97190/img_97190_5.jpg

    <川邊 りえこ氏 プロフィール>
    美術家、書道家。日本雅藝倶楽部 主宰。雅藝日本文化交流基金 代表。
    神奈川県に生まれ、幼少より日本の伝統芸能全般を学ぶ。書は3歳よりはじめ、「日本の美の本質は総体にある」というコンセプトをもとに1995年に会員制倶楽部「日本雅藝倶楽部」を設立。1999年京都支部設立。1998年日本の素材を現代に生かす「にっぽんや工房」をオープン。2004年には雅藝日本文化交流基金を設立。各国でのワークショップや奨学生を受け入れ、日本の美を感受する「感性」を伝えている。昭和女子大学日本語日本文学科卒業。国学院大学にて神職資格直階を取得。


    ■新商品について
    1. 『香宮(こうぐう)』
    『香十 二寧坂』のオープンを記念して特別に創香された本品は、京都に「香十 御香所」の暖簾を掲げ宮中に香を献上していた往時に想いを馳せ、『香宮(こうぐう)』と名付けられました。
    仏教の伝来と共に我が国に伝わり、古くから漢方生薬として大切に扱われてきた「桂皮(けいひ)」、その独特の爽やかさを基調とし、さらには「安息香(あんそくこう)」の柔らかな甘みが織りなす気品あふれる香り。『香宮 ― 京いにしえの香り ― 』は、同店でしかお求めになれない専売のお線香です。

    2. 『匂い袋 珠衣(TAMAI)』
    我が国の文化に深く根ざした薫香の魅力を、現代の暮らしの中でもっと身近に感じていただきたいとの想いから新たに調香された『匂い袋 珠衣』。
    伝統的な香木の香りをベースとしながら、和漢薬やハーブ等こだわりの原料選定によって個性を加えた6種類の香り。さらには様々に意匠の施された生絹、麻、注染の晒等オリジナルの袋19種類を揃え、香り×袋=114種類もの組合せからお好みの匂い袋がお選びいただけます。

    3. 『WABOKU(和木)』
    我が国が世界に誇る香りの芸道「香道」。その鑑賞の対象となる香木、すなわち伽羅(きゃら)・沈香(じんこう)・白檀(びゃくだん)の品揃えも、グループの総力を注ぎ込んだ『香十 二寧坂』ならではの強みですが、一方で伝統文化に新たな風を吹き込む取組みも同店の大きな特徴といえます。そのひとつが『WABOKU(和木)』です。
    木曽産 檜・青森産 檜葉・屋久島産 楠そして杉。古より貴ばれてきた日本の名木の香りを、聞香(もんこう)の対象に加えて賞翫するという新たな試みを発信します。
    温暖湿潤なこの国の気候・風土に育まれた自然の香り、『WABOKU(和木)』。香道に親しまれた方はもとより、海外からのお客様にも体感していただきたい、『香十 二寧坂』から新たな“日本の価値”提案です。


    ■御香所「香十」の由来
    香十は、今から約440年前の正親町天皇の時代、天正年間に京都で生まれた暖簾です。
    香十初代は、清和源氏安田義定(鎌倉幕府成立時の遠江国守護)の十二代の末裔安田又右衛門源光弘といい、その頃より御所御用を務めていました。香十第二代政清は太閤豊臣秀吉公に、第四代政長は徳川家康公に召されたとされます。

    江戸時代には、第八代十右衛門が多くの銘香を創り名人と言われ、以後代々の香十主人は、十右衛門名を継承することになります。そして、光格天皇献上香「千歳」はじめ、茶道薮内へ「若草」、表千家へ「九重」の銘香を家元に納めたと記録され、香十練香の名声が高まりました。幕末期、京都の山本亡羊の学塾に長年関わり、本草学の領域に事績を遺した高井十右衛門芳正も、香十主人のひとりです。

    時代は移り半世紀余り、香十は京都を離れ東京で「銀座香十」の名で香に携わってきましたが、この度京都へ小さな暖簾の里帰りをすることになりました。
    仏教伝来と共に我が国にもたらされた天与の貴重な香木から、数々の和の香文化を創り出して一千五百年、現代の香の礎は平安京にあり、幾時代育まれてきました。その歴史の中で受け継いだ「家伝調香書」からも、現代に応える新たな創造を磨く「香十」。香のひとつに歴史を想い、清明にして深く豊かなひとときをとの願いが込められています。


    ■店舗概要
    名称  : 香十 二寧坂
    所在地 : 京都市東山区桝屋町349-8
    TEL/FAX : 075-551-0285
    営業時間: 10:00~18:00
    URL   : http://www.koju.co.jp/
    アクセス: JR京都駅206番 又は四条河原町207番 市バス
          京都市営地下鉄烏丸線 四条駅83・85・87・88C・89番 京阪バス
          清水道または東山安井下車、徒歩約5分
          タクシーでは、JR京都駅・近鉄京都駅から約15分乗車


    ■会社概要
    会社名 : 株式会社香十天薫堂
          (株式会社 日本香堂ホールディングス グループ)
    本社  : 東京都中央区銀座4-9-1
    代表者 : 代表取締役社長 小林 正人
    創業  : 天正年間
    設立  : 1985年
    事業内容: 薫物線香・香文化商材の製造販売・香道及び香文化普及事業
    URL   : http://www.koju.co.jp/