報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年11月10日 14:00
    株式会社コドモン

    ベネッセとコドモンが共同開発する保育AI「こどもストーリー」が第10回 1EdTech Japan賞「優秀賞」を受賞

    株式会社コドモン(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:小池義則、以下 コドモン)と株式会社ベネッセスタイルケアグループ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:小林仁、以下ベネッセ)が共同で開発を進める保育AI「こどもストーリー※1」が、 テクノロジーの教育利用に多大な貢献をする取り組みに贈られる第10回 1EdTech Japan賞(一般社団法人日本1EdTech協会主催)にて「優秀賞」を受賞したことをご報告いたします。

    本プロジェクトは、保育ドキュメンテーションのAI解析・要約によって児童票※2・要録※3などの振り返りを支援し、保育者の業務負荷を大幅に軽減する取り組みです。AIによって保育業務の一部を単に自動化するのではなく、保育者が子ども一人ひとりに向き合う時間を最大化し、保育の質向上に貢献することを目指しています。

    ■​1EdTech Japan賞について

    2016年6月、一般社団法人「日本1EdTech協会(英語名:1EdTech Japan Society、旧名:一般社団法人日本IMS協会)の創設を記念し、創設。国際的に評価の高い、1EdTech ConsortiumのLearning Impact Award(LIA)に基づき、テクノロジーの教育利用に多大な貢献のあった優れた挑戦に贈られる賞。技術標準の相互運用性を効果的に利用して教育デジタル・エコシステムを実現するなど、教育・学習のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現したもの、あるいは1EdTech技術標準の国内普及に貢献のあった取り組みが該当する 。

    ■保育AIサービス「こどもストーリー」開発背景と取り組み内容

    保育現場では、日誌や指導案に加え、児童票や要録といった一定期間の過去記録を振り返って、子どもの育ちをまとめ直す作業が存在します。児童一人あたりに1時間以上を要する場合もあり、保育者の負担が大きな課題となっていました。「こどもストーリー」の開発は、こうした現場の負担を解消しつつ、保育の専門性・意図を損なわない支援のできる保育AIサービスの実現を目指して始動しました。

    具体的には、コドモンが提供する保育ドキュメンテーションに蓄積された写真やコメント等の記録をAIが解析・要約し、児童票や要録の作成支援を行う「こどもストーリー」機能を、現在、実装・検証しています。AIが生成した下書きを保育者が編集・補完するワークフローにより、作業時間の短縮と記録の質向上を両立させられます。

    ▼「こどもストーリー」プロジェクト詳細
    https://www.codmon.com/column/ai_1/

    ▼「こどもストーリー」を導入した保育園の声など
    https://www.youtube.com/watch?v=iymYllOJJOw

    ■今後の展望

    コドモンとベネッセは共同検証を進め、2026年1月に「こどもストーリー」のおためし版の提供を開始します。現在、コドモン「保育ドキュメンテーション」を新たにご契約・ご利用開始いただく施設を対象に、先着200施設限定の2次募集を行なっています。(2025年11月末まで)今後も、現場の声を反映しながら機能改善を重ね、全国の保育施設での導入拡大と保育の質向上に貢献してまいります。

    ■受賞者コメント

    ベネッセスタイルケアグループ 保育ICT事業部長 鈴木聡子

    この度、「こどもストーリー」が第10回 1EdTech Japan賞において「優秀賞」を受賞できましたこと、大変光栄であり、心より感謝申し上げます。これもひとえに、日頃から本サービスにご関心をよせていただいている先生方、そして開発にご協力いただいている皆様のご支援の賜物と、深く感謝申し上げます。
    「こどもストーリー」は、AIの力を活用し、子どもたちの日々の育ちを「点」ではなく「線」でつなぎ、一人ひとりの成長の物語を紡ぎ出すことを目指しております。これにより、保育者の皆様の膨大な記録作成業務を軽減しつつ、子どもたちへのより深い理解を促し、保育の質の向上に貢献できると確信しております。AIはあくまで先生方の専門性を支え、思考を深めるためのツールであり、その協働によって、子どもたちと向き合う時間をさらに豊かにできると信じております。
    今後も「こどもストーリープロジェクト」を通じて、保育現場の皆様と共に、子どもたちの健やかな育ちを支え、保育の未来を創造してまいります。

    ■サービス提供者コメント

    コドモン 執行役員 足立 賢信

    AIの利便性が注目される時代だからこそ、私たちは「保育は人」、そして「人が中心であること」にこだわり続けたいと思います。「こどもストーリー」は、子ども一人ひとりの成長の軌跡を、先生たちの言葉とともに未来へつなぐ保育AIです。ベネッセスタイルケアグループの皆さまとの協働、そして現場の先生方の声があったからこそ、この形にたどり着くことができました。この受賞を励みに、保育という尊い営みに寄り添う技術を、これからも現場とともに育ててまいります。

    ■保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON(コドモン)」について

    保育・教育施設職員の業務を支援するICTシステムです。指導案・日誌作成、登降園管理、保育料計算、請求管理、保護者連絡等を一貫してサポートしており、先生の業務負担を大幅に省力化しながら、保育の質を高める環境づくりの支援をしています。2024年度のサービス継続率は99.8%。2025年11月時点で、全国約23,000施設、職員約46万人が利用。全国約696の自治体で導入および実証実験の導入が決定。導入施設数・自治体導入施設数・契約自治体数でシェア1位(※4)。
    https://www.codmon.com/

    ■コドモンの「保育ドキュメンテーション」とは

    「先生の負担を増やさず、ドキュメンテーションを日常保育に取り入れてほしい」という思いで、玉川大学教育学部教授・大豆生田啓友先生監修のもと、コドモンとベネッセスタイルケアグループが共同開発した機能です。園での日々の子供たちの活動を写真とコメントで記録する「保育ドキュメンテーション」は、単なる記録だけでなく、保育の振り返りや計画までを一貫して行えます。またここに記録した内容は、日誌や連絡帳などにも連携することができ、保育者間、保護者とも日々の子どもの育ちを共有することができることから、保育業務効率化と保育の質向上を両立できる仕組みとして、多くの園で活用されているサービスです。

    ■株式会社コドモンについて

    株式会社コドモンは、「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」というミッションを掲げ、業界シェアNo.1(※4)の保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON(コドモン)」 を提供しています。園児/児童情報と連動した成長記録や指導案のスマートな作成、登降園管理、保護者とのコミュニケーション支援機能などを通して、先生方の業務負担を省力化。これにより、こども施設で働く職員と保護者の方々が子どもたちと向き合うゆとりをもち、より質の高い保育ができる環境づくりを支援しています。

    また、ICTによる支援だけでなく、保育施設向けECサービス「コドモンストア」、すべてのこども施設職員が利用可能な優待プログラム「せんせいプライム」、保育施設向けオンライン研修プラットフォーム「コドモンカレッジ」も展開しています。これらの多角的な取り組みを通じて、「子どもの育ちや学びを社会全体で支えられる世の中へ」というビジョンの実現を目指しています。

    ※1:「こどもストーリー」はベネッセの登録商標・特許出願中
    ※2児童票:保育の質向上に向けて、年間を通して作成される、定期的に児童一人ひとりの状況や育ちを記録する書類
    ※3要録:年に1度作成する、児童一人ひとりの総合的な成長過程を可視化する記録書類
    ※4:「SaaS型業務支援システムの導入園調査 2024」 株式会社東京商工リサーチ(2025年1月)

    ■株式会社コドモン 会社概要

    ◆所在地:東京都品川区西五反田八丁目4番13号 五反田JPビルディング10階
    ◆資本金:6,825万円
    ◆代表者:代表取締役CEO 小池 義則
    ◆設立:2018年11月
    ◆事業内容:保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」の運営、写真販売サービスの運営、決済代行サービス、採用支援・園児募集支援事業「ホイシル」、保育施設向けECサイト「コドモンストア」の運営、オンライン研修事業「コドモンカレッジ」、こども施設職員への福利厚生サービス「せんせいプライム」の運営等。

    <<お問い合わせ・ご質問等>>

    株式会社コドモン 広報
    TEL :080-7303-6026 / 080-4466-6738
    MAIL :press@codmon.co.jp