プレスリリース
ビーマー社、自動運転車向け「ML-Safe」最適化で20〜50%のデータ削減と高精度検知を同時実現
RF‑DETRによる最新ベンチマークで mAP 0.96/mIoU ≈0.97 を達成し、信頼度も高相関を維持
2026年1月29日 ― ジャパン・トゥエンティワン株式会社(本社:愛知県豊橋市、以下 J21)は、国内展開を支援するビーマー社(Beamr Imaging Ltd.、NASDAQ:BMR、以下 Beamr)が、自動運転車(AV)向け映像データの「ML-Safe」圧縮アプローチにおいて、20〜50%のファイルサイズ削減と、物体検出・物体位置推定・信頼度にわたる高い再現性を示した最新ベンチマーク結果を発表したことをお知らせいたします(※1)。本検証は、コンテンツ適応型ビットレート(CABR:Content-Adaptive Bitrate)技術により、既にエンコード済みのAVデータセットに対する再エンコード最適化でも、ML(機械学習)モデルの出力と高い一致を保てることを確認したものです。
※1 https://blog.beamr.com/2026/01/05/deep-dive-managing-the-petabyte-scale-av-video-data-bottlenecks/

背景:ペタバイト級データ時代の制約(スケール/忠実度/将来互換)
自動運転車開発では、1社あたり数十〜数百ペタバイト規模のマルチカメラ映像が継続的に蓄積され、ストレージ・ネットワーク・計算資源に重大なボトルネックが生じています。一般的な固定パラメータや一律圧縮は、過小圧縮による無駄または過剰圧縮による精度劣化を招き、
・スケール(増大するデータの管理)
・忠実度(MLに必要な情報保持)
・将来互換性(モデル進化に耐える再利用性)
という制約を悪化させます。BeamrのCABRはフレーム内容を解析し特徴量を保護しながら動的にビット配分することで、ML精度とデータ削減の両立を図ります。
ベンチマークの設計と方法
・対象データ:NVIDIAが公開した物理AI AVデータセット(既にエンコード済みの動画、※2)
・サンプル数:ランダム抽出した600本の動画
・モデル:RF‑DETR(Medium)(トランスフォーマーベースの最先端物体検出器、※3)
・評価タスク:COCO評価プロトコル(※4)に準拠した物体検出
・フレーム選定:計算効率と時間的一貫性を両立するため、各動画の4フレーム毎を評価
・擬似GT(Pseudo-GT):データセット側の推論出力を基準とし、CABR動画の出力一致性を検証
・信頼度フィルタ:両者とも信頼度0.5未満の検出は除外
※2 https://huggingface.co/datasets/nvidia/PhysicalAI-Autonomous-Vehicles
※3 https://github.com/roboflow/rf-detr
※4 https://pypi.org/project/pycocotools/


主な結果(要点)
・ファイルサイズ削減:20〜50%
・検出一貫性(mAP、mean Average Precision:平均適合率):0.96([IoU 0.50–0.95 | area=all | maxDets=100])
・位置推定一貫性:バウンディングボックス差分(Δx/Δy/Δw/Δh、IoU)の分布は中心化・狭幅で、画素レベルの偏差は極めて小さい
・信頼度一貫性:信頼度スコアは高相関。特に0.8以上の高信頼領域で分散が極小、体系的劣化は観測されず、差分は主にランダム要素
・総合所見:mIoU ≈0.97/mAP 0.96、約20万件の検出オブジェクトにおいて、既存エンコード映像と最適化後映像の差異はごく僅少
考察:MLパイプラインにおける実務的インパクト
・コスト最適化:ストレージ・転送・計算負荷の直接的削減
・開発スループット:データ搬送と学習サイクルの短縮
・リスク低減:固定パラメータ圧縮に比べ、シーン複雑度と物体重要度に応じた動的配分により、知覚・構造的手掛かりを保持
・将来互換性:決定論的・一貫的・スケーラブルなCABR最適化により、モデル進化にも耐えるデータ基盤を構築
今後の展開・面談のご案内
Beamrは、AV・ADAS開発におけるデータ最適化ワークフローを、PoCから本番運用まで段階的に導入できるテンプレートとして提供します。
CABRの動作原理、ML精度維持メカニズム、既存パイプラインへの統合方法、および、再エンコード最適化の実務運用(対象選定・評価設計・モニタリング)について、Beamrエンジニアと個別にディスカッションいただけます。面談のご予約は、オンラインフォーム(※5、※6)より受け付けております。
※5 英語:https://meetings-eu1.hubspot.com/mbecker1/av-meeting
※6 日本語:https://www.japan21.co.jp/products/beamr/#form
J21では、今後もBeamrの革新的な技術を国内企業の皆様に安心してご利用いただけるよう、支援を続けてまいります。
ビーマー社製品Web:https://www.japan21.co.jp/products/beamr/
EC・ソフトウエア事業Web:https://www.japan21.co.jp/products/#ec-software
ビーマー社(Beamr Imaging, LTD.)について
イスラエルのヘルツェリアに本拠を置くNASDAQ上場企業で、コンテンツアダプティブビデオソリューションの世界的リーダーです。「テクノロジー&エンジニアリング・エミー賞2021」や「Seagate Lyve Innovator of the Year 2021」を受賞、53件もの関連する取得特許に裏付けられた同社の軽量化技術は、視覚的品質を維持したまま最大50%のビットレート削減を可能にします。
Web:https://www.beamr.com
ジャパン・トゥエンティワン株式会社について
1992年9月に創業し、世界中のイノベーション商材を通して社会課題を解決することを理念に掲げ、イスラエルを中心に世界最先端のハイテク企業とパートナーシップを結び、日本市場における技術や製品のビジネス開発と販売を行っています。主な取り扱い製品には、自動車の後付け衝突防止補助システム「モービルアイ」、衛星画像データを活用した水道インフラ管理・更新のための「アステラ製品」などがあります。「モビリ ティ事業」「スマートインフラ事業」「EC・ソフトウェア事業」「ヘルスケア事業」の4つを事業領域として展開しています。
Web:https://www.japan21.co.jp/
お問い合わせ先
ジャパン・トゥエンティワン株式会社
東京本社:東京都渋谷区神宮前6-19-13 J-6ビル4F
Tel:03-6775-7450
E-mail:beamr@japan21.co.jp
Web:https://www.japan21.co.jp/products/beamr/
※ 製品名、サービス名などは一般に各社の商標または登録商標です。
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