報道関係者各位
プレスリリース
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2016年2月5日 18:30
シンガポール国立芸術評議会
新時代を切り開く シンガポールのコンテンポラリー・アーティストの祭典
芸術を通して日本とシンガポールの50年にわたる交流をお祝い
実験的なショーケース、前衛的なアート・インスタレーション、示唆に富むレクチャー。これらは、シンガポールの現代芸術が国際舞台芸術ミーティング in 横浜(TPAM)で提供するプログラムです。
Bunny by ダニエル・コックとルーク・ジョージシンガポール国立芸術評議会(NAC:National Arts Council)は国際舞台芸術交流センター(PARC)と協力し、TPAMのディレクション・プラットフォームの下でシンガポール・フォーカスのプログラムを上演します。2016年2月6日~14日に開催されるTPAMは、日本と海外からプロフェッショナル・アーティスト、コンテンツ・プロデューサー、バイヤー、観客が集まり、情報交換、議論、交流を行う絶好の場です。
シンガポールの劇作家でありプロデューサーでもあるタン・フクエンの監督の下、今回初めて上演されるシンガポール・フォーカスのプログラムでは、先見的で創造性あふれる5組のシンガポール・アーティスト(チョイ・カファイ、ダニエル・コック、ホー・ルイ・アン、タラ・トランジトリー、ジ・オブザバトリー)を紹介します。この若く伸び盛りのシンガポール人クリエーターたちは、異なるジャンルで革新的な探求がなされ、規範的な芸術作品が広がりつつあるシンガポールの現状を端的に示す存在です。
NACの最高経営責任者(CEO)であるキャシー・ライはTPAMでのシンガポールによる上演について次のように述べています。「シンガポールは今回の文化的な実践とアイデアの交流を通じて日本社会とのきずなを引き続き深めていきたいと考えています。PARCとの協力により、シンガポールの舞台芸術シーンの認知と露出を広げ、さらにシンガポールと日本、国際舞台で活躍する芸術家を結ぶネットワークを構築することを喜ばしく思います」。
アジアにスポットライトを当てる
TPAMは2015年以降、アジアに焦点を当て、この地域で生まれる新しいトレンドを紹介する方針により、タン・フクエンが2015~2017年のTPAMプログラムのディレクターに就任しました。
今年はシンガポール育ちのアーティストにスポットライトを当て、5組のアーティストがそれぞれ独自の芸術作品を披露する予定です。「Solar: A Meltdown」という題目でレクチャー・パフォーマンスを上演するホー・ルイ・アンは次のように述べています。「これまで、主にビジュアル・アート・シーンで活動してきました。今回、前衛的劇場のコンテクストの中でパフォーマンスを披露する機会を得たことに興奮しています。今回のステージのために自分のパフォーマンスを再構成する作業は、あらゆる点で素晴らしい経験となっています。横浜で上演することも非常に嬉しく思います。日本で私の作品が知られるのは今回が初めてであり、作品が新たなコンテクストや観客と出合う機会となります」。
「Bunny」と題するダンス作品を上演する予定のダニエル・コックは以下のように述べています。「自分にとって日本は常にインスピレーションを引き出してくれる豊かな源泉です。日本の哲学、風景、建築物、ダンス、劇場はいつも、自分の作品をよりシンプルな優雅さに向かわせる原動力となっています。今回TPAMで『Bunny』を上演することにより、引き続き自分の作品を日本の舞台芸術シーンと共有し、日本と構築してきた関係をさらに発展させることができると考えています」。
今年、シンガポールと日本は国交樹立50周年を迎えます。TPAMディレクション・プラットフォームの下で行われるシンガポール・フォーカスのプログラムは、両国の新たな交流の始まりを告げる素晴らしい行事となります。さらに、次のような活動も今後予定されています。
・T.H.Eダンス・カンパニーが2016年横浜ダンス・コレクションでショーケースを上演(2016年2月10日~11日)
・シンガポール大学付属ヨン・シートウ音楽院がサントリーホールで演奏会を開催(2016年6月)
シンガポール国立芸術評議会(NAC:National Arts Council)について
国立芸術評議会はシンガポールの芸術の発展を目的とした団体であり、卓越した創造性を育み、観客動員の面で幅広い支援を行うことにより、シンガポールを芸術面で世界に冠たる都市に発展させることを目標としています。当評議会は伝統を認めつつも未来に目を向けており、優れたアーティストと意欲的な企業を育成しています。当評議会の芸術支援活動は、助成金やパートナーシップから関連産業の整備、制作スタジオに至るまで、広範に及んでいます。当評議会は個人や企業が芸術への支援(芸術を通じた支援も含む)を広げることを歓迎しており、それぞれの支援活動が協力することで、芸術をすべての人の生活の一部に組み込むことができると考えています。評議会のミッションと計画に関する詳細はwww.nac.gov.sg.をご参照ください。
TPAMについて
TPAMは、1995年に「東京芸術見本市(Tokyo Performing Arts Market)」としてスタートし、今回で20回目を迎えます。2011年より横浜市が推進する「創造界隈」の拠点となる文化施設を中心に、多様な演目の公演や舞台芸術に関する国際会議を多数開催しています。そこでは、世界中からアーティスト、フェスティバルディレクター、劇場プロデューサー、ファシリテーター、カンパニーの制作担当者、プレゼンター、その他舞台芸術を創造するプロフェッショナルが集まり、情報交換、議論、交流を行います。
2011年には、「TPAM」の「M」を「Market」から「Meeting」に改め、対象を同時代の舞台芸術作品にして、より明確なブランディングを行いました。以降、アジアで最も影響力のある舞台芸術プラットフォームのひとつとして国際的な地位を確立しています。詳細は、www.tpam.or.jp をご参照ください。