報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年9月3日 16:30
    学校法人近畿大学

    Google Cloudとの包括連携協定で「AIネイティブ大学」の実現へ 学生・教職員約2万人超へ「Google AI Pro for Education」を導入

    近畿大学長 松村到(左)、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 執行役員 和泉綾志氏(右)
    近畿大学長 松村到(左)、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 執行役員 和泉綾志氏(右)

    近畿大学(大阪府東大阪市)は、令和8年(2026年)9月2日(水)、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社(東京都渋谷区、以下、Google Cloud)と、AI人材育成モデルの確立、ならびに生成AIを活用した学生支援、大学運営、研究支援の高度化に向け、包括連携協定を締結しました。
    本協定に基づく具体的な取り組みとして、全16学部の1・2年生 19,033人及び教職員 2,105人、合わせて21,138人を対象に、教育機関向けGeminiアプリケーションの有償版である「Google AI Pro for Education」のライセンスを導入します。また、令和8年度(2026年度)後期の授業開始に合わせて、生成AI技術を活用した学生支援窓口のオンライン化に向けたトライアルを開始します。本学の大規模かつ多様な教育・研究環境と、Google Cloudが提供する生成AI、クラウド、データ分析などの技術を組み合わせ、教育、学生支援、大学運営、研究の各領域を横断した「AIネイティブ大学」の実現をめざします。

    【本件のポイント】
    ●近畿大学がGoogle Cloudとの包括連携協定を通じて、生成AI活用を大学全体の変革へと発展
    ●全16学部の1・2年生 19,033人及び教職員 2,105人、合わせて21,138人を対象に、教育機関向けGeminiアプリケーションの有償版である「Google AI Pro for Education」のライセンスを導入
    ●「AIネイティブ大学」の実現に向け、AI人材育成、学生支援、大学運営、研究支援の4領域で取り組みを推進

    【本件の内容】
    近畿大学ではこれまで、「ChatGPT Edu」の試験導入などを通じて、学生及び教職員による生成AIの活用方法や導入効果を検証してきました。学生の学修支援に加え、教職員による文書作成、要点整理、議事録作成、規程・マニュアルの検索・要約など、さまざまな場面で生成AIの活用を進めています。
    また、学生支援では、チャットボットやオンライン問い合わせフォームを活用し、対面とオンラインを組み合わせた相談・問い合わせ体制の検証にも取り組んできました。
    今回のGoogle Cloudとの連携により、これまで進めてきた生成AI活用を大学全体の変革へとつなげていきます。
    本学がめざす「AIネイティブ大学」とは、単に生成AIサービスを導入するだけではなく、学生、教職員が生成AIを日常的かつ適切に活用し、教育、学生支援、大学運営、研究の仕組みそのものを継続的に改善していく大学です。
    本協定を通じて、AI人材育成、学生支援、大学運営、研究支援の4領域で生成AIを活用した具体的な取り組みを進めます。これらの取り組みで得られた知見をもとに、国内の高等教育における新たなAI活用モデルの構築をめざします。

    【近畿大学がめざす4つの領域】
    <AI人材育成モデルの確立>
    近畿大学の教育環境とGoogle Cloudの生成AI・クラウド技術を組み合わせ、学生が生成AIを適切に活用し、専門教育や研究、制作活動などに応用できる力を身につけるための全学的なAI人材育成モデルの確立をめざします。
    全16学部の1・2年生 19,033人及び教職員 2,105人、合わせて21,138人を対象に、教育機関向けGeminiアプリケーションの有償版である「Google AI Pro for Education」のライセンスを導入します。
    さらに、令和9年(2027年)4月から全学部で情報リテラシー関連科目を必修化し、生成AIの仕組み、ファクトチェック、著作権、情報セキュリティ、学術公正などについて学ぶ教育を全学的に推進します。これらを通じて、学生が専門教育や研究・制作活動において、Geminiなどの目的に応じて生成AIを適切に活用できる力を育成します。

    <AIネイティブ大学運営モデルの共同構築>
    既存業務に生成AIを追加するだけではなく、問い合わせ、申請、決裁、文書作成、情報検索、会議運営などの大学業務について、生成AIの活用を前提に業務プロセスを再設計し、次世代の大学運営モデルを構築します。
    また、複数のシステムやデータを横断して処理する業務や、複雑な判断・手順を伴う業務、学内LMSの活用などについて、Gemini EnterpriseのAIエージェント機能を活用した自動化・高度化の可能性を検証します。

    <AIを活用した「24時間学生支援モデル」の構築(学生支援窓口のオンライン化)>
    令和8年度(2026年度)後期の授業開始に合わせて、AIチャットボット、オンライン問い合わせフォーム、予約制相談を組み合わせ、学生支援窓口のオンライン化に向けた移行トライアルを開始します。学生が時間や場所を問わず必要な情報にアクセスできる環境の構築をめざし、FAQ、学内規程、手続案内、シラバスなどを活用した検索・回答支援の充実を図ります。
    また、問い合わせ内容の把握、担当部署への振り分け、職員への引き継ぎなど、複数の業務をつなぐAIエージェントの実現可能性についても検証します。

    <研究者とAIが協働する「次世代研究支援基盤」の構築>
    Gemini EnterpriseやBigQueryなどのGoogle Cloudのサービスを活用し、論文・研究情報の収集、先行研究の整理、研究データの分析、共同研究者の探索などを支援する全学的な研究支援基盤の構築をめざします。

    【近畿大学長 松村到のコメント】
    生成AIは、知識を得るためのツールにとどまらず、私たちの思考を広げ、学びを深め、新たな価値を生み出す大きな可能性を持っています。一方で、AIが示す答えをそのまま受け入れるのではなく、情報の正確性を確かめ、自ら考え、判断し、責任を持って活用する力が、これまで以上に重要になります。
    今回のGoogle Cloudとの包括連携は、単に新しいAIサービスを導入するものではありません。Google Cloudが持つ生成AIやクラウド、データ活用に関する技術・知見と、本学の大規模かつ多様な教育・研究環境を掛け合わせ、両者が共に新しい大学のあり方を創り上げていく取り組みです。約2万人の学生・教職員への「Google AI Pro for Education」の導入を一つの起点として、教育、学生支援、大学運営、研究の各分野において、生成AIの活用を前提とした「AIネイティブ大学」の実現をめざします。
    近畿大学はこれまで、社会の変化を先取りし、実社会の課題に向き合う「実学教育」を大切にしてきました。生成AIが社会に広く浸透する時代だからこそ、学生にはAIに使われるのではなく、AIを使いこなし、人にしかできない発想や判断、対話を通じて、新しい価値を生み出せる人材へと成長してほしいと考えています。
    令和9年(2027年)4月から全学部で必修化する情報リテラシー関連科目などを通じて、AIの可能性とリスクの双方を正しく理解し、実践的に活用する力を育んでまいります。さらに、学生支援や大学業務、研究支援にもAI活用を広げ、大学全体の仕組みそのものを進化させていきます。
    Google Cloudとの共創を通じて、学生、教職員、研究者が安心・安全にAIを活用し、新しい価値を生み出し続ける大学へ。近畿大学はこれからも、実学教育を進化させながら、これからの高等教育の新しい姿を切り拓いてまいります。

    【グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 執行役員 パブリックセクター & ヘルスケア・ライフサイエンス 事業本部長 和泉綾志氏のコメント】
    先進的な教育を常に牽引される近畿大学様との包括連携協定の締結を、大変光栄に思います。
    Google Cloudは最先端のAI技術であるGemini、クラウド基盤そしてセキュアなデータ基盤などを提供することで、学生の皆様がこれからの時代に求められるAIスキルを実践的に学べる教育・研究環境づくりを全面的に支援いたします。
    また、教職員の皆様の校務、教務等の業務環境DX、AX推進を支え、より質の高い学習体験を提供できる基盤づくりに貢献してまいります。
    Google Cloudの技術を活用いただくことで、近畿大学様の実学教育による次世代のAI人材の育成に貢献してまいります。

    *Google Cloud、Gemini、Gemini EnterpriseおよびBigQueryは、Google LLCの商標です。

    【関連リンク】
    近畿大学
    https://www.kindai.ac.jp/