プレスリリース
「AI逆張り企業」Ayasan、東京にオフィス開設 英語対応の家事代行を本格展開
AI全盛の時代に「人」へ投資

日本と東南アジアで家事代行・生活支援サービスを展開するAyasan Holdings(アヤサン・ホールディングス https://ayasan.jp)は、東京にオフィスを開設した。これまで本社を置く横浜市を拠点にサービスを提供してきたが、需要の大きい東京都内でも本格的な営業を始める。在日外国人を主な顧客層に、英語で対応できるワーカーが訪問する定額制の清掃サービスを広げる。
生成AIへの投資が世界的に加速するなか、同社は人が現場に出向く「ブルーカラー」領域にあえて資源を集中させる。AIに代替されにくい生活密着型のサービスを押さえ、そこにテクノロジーを重ねる——いわば「逆張り」の戦略だ。
同社が日本で運営する「Ayasan.jp」は、月額制(サブスクリプション)の清掃サービスを柱とする。英語を話すワーカーが訪問するため、日本語での細かなやり取りが難しい在日外国人の利用が多い。英語対応のアプリから3回のタップで依頼が完了する手軽さも支持を集めており、リピート利用につながっているという。
国内には同社が顧客層と位置づける外国人が約50万人おり、この数は年15%以上のペースで増加している。都市部への集中が続くなか、東京での拠点開設によって対応エリアと稼働体制を拡充し、需要の取り込みを急ぐ。
Ayasanの特徴は、システム開発から人材の採用・教育・管理までを自社で一貫して手掛ける点にある。登録者を仲介するマッチング型のサービスが多いなか、同社は研修と品質管理を内製化することで、サービス水準の均一化と稼働率の安定を図ってきた。海外での運営で培ったオペレーションのノウハウを、日本市場にも移植する考えだ。
現在は日本、タイ、インドネシア、ベトナム、ラオスの5カ国で事業を展開している。今後はマレーシア、シンガポール、フィリピン、カンボジアへの進出を進め、9カ国体制への拡大を目指す。あわせて、各国の人材を国境をまたいで融通できるプラットフォームの構築も計画しており、労働力不足が深刻化する日本市場での供給力確保につなげる狙いがある。
家事代行市場は共働き世帯の増加を背景に拡大が続く一方、担い手の確保が課題となっている。多言語対応と自社育成の体制を強みとする同社が、東京でどこまで存在感を高められるかが注目される。