報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年11月20日 08:00
    有限会社DSR

    【肌のバリア機能】は角層だけではない!TJ・CEについて医学博士が解説

    お肌の潤いを守り、外部の刺激から体を守っている肌の機能が「バリア機能」です。

    最近では、バリア機能には角層でのセラミドが重要だということが認知されてきているように感じますが、実は角層以外にも重要なバリアがあります。

    本記事では、お肌のバリアに重要な「TJ」と「CE」について、医学博士がわかりやすく解説します。

    解説:医学博士 高岡(セラミド化粧品 シェルシュール開発者)

    皮膚バリアの基本:角層とその役割

    まずは基本として、皮膚のバリア機能について簡単にお話します。

    皮膚は外部刺激から身体を守り、内部の水分蒸散を防ぐバリア機能を持っています。

    最外層の角層は、天然保湿因子・角質細胞間脂質・皮脂膜で保湿バリアを形成します。

    これが正常であれば、ゆらぎのない健やかな潤い肌になります。

    このバリアが弱ると、ゆらぎやすい敏感肌や乾燥肌になりやすくなります。

    TJ:タイトジャンクションとは

    タイトジャンクション(TJ)とは、角層の下の顆粒層にあり、隣接する細胞の隙間を埋める細胞接着装置です。

    細胞同士を強く接着させることで、外部からの刺激の侵入や内部の水分・保湿成分の蒸散を防ぎます。

    【タイトジャンクションの役割】
    1.外からの異物の侵入を防ぐ
    2.ターンオーバーの正常化
    3.神経線維の異常な伸長を抑える
    4.内部の水分喪失を抑える

    CE:コーニファイドエンベロープとは

    コーニファイドエンベロープ(CE)は、角質細胞の周りを覆う膜状のたんぱく質構造です。

    これにより、角層内の水分の過剰な喪失を抑え、膜が未熟だと刺激物が入りやすくなり、角層細胞が乾燥して肌荒れを招くことがあります。

    「ターンオーバー」と「コーニファイドエンベロープ」の関係

    表皮では基底層で細胞が生まれ、有棘層・顆粒層へと上がるにつれて徐々に細胞は成熟していきます。

    一般的にこれをターンオーバーと言います。

    生まれたばかりの細胞はコーニファイドエンベロープ(CE)が未熟で、周囲の構造がもろく不完全です。

    細胞が表面に近い角層に移っていくにつれて徐々に成熟した状態、すなわち強固な構造体になっていきます。

    コーニファイドエンベロープ(CE)を十分に成熟させることは、バリア機能を向上し、皮膚を正常に維持するために重要です。

    TJとCEを強化する!オススメ成分

    ・タイトジャンクション(TJ)→カルシウム

    タイトジャンクション(TJ)を維持するために必要なのがカルシウムです。

    カルシウムを補うことでタイトジャンクション(TJ)が強化され、バリア機能の向上や敏感さの軽減が期待できます。

    食事での摂取も有効ですが、全身に分配されるため肌へ直接届けるには肌に直接塗った方が効果的です。

    化粧品での表示名は「ホスホリルオリゴ糖 Ca」配合の製品をご使用ください。

    ※食品を肌に直接塗るとアレルギーや炎症の原因になるため避けてください。

    コーニファイドエンベロープ(CE)→グリチルリチン酸2K

    グリチルリチン酸2Kは「抗炎症成分」として知られており、コーニファイドエンベローブ(CE)を強化する因子を増やす働きもあります。

    まとめ:肌バリアを支えるTJとCEとは

    お肌のバリア機能は角層の保湿バリアだけではありません。

    「TJ」や「CE」といった別の構造も肌を守る役割を果たしています。

    【TJとCEまとめ】
    ・タイトジャンクション (TJ)→顆粒層で細胞の隙間を埋めバリアを作る(カルシウムで強化)
    ・コーニファイドエンベロープ(CE)→角質細胞を膜で覆いバリアを作る(グリチルリチン酸2Kで強化)

    特に敏感肌の方はバリア機能が弱くなっている可能性があります。

    あらゆる方向からバリアを整えることが、ゆらぎのない健やかな肌を目指すことが大切です。ゆらぎの少ない健やかな肌を保つ手助けになると考えられます。

    他の敏感肌改善に役立つ情報を「敏感肌ナビ」で投稿していますので、良ければご覧ください。

    創業者/開発者 髙岡 幸二
    大阪府出身。神戸大学卒。医学博士。
    元神戸大学バイオシグナル研究員。
    元奈良女子大学非常勤講師・バイオテクノロジーの研究員。
    化粧品・健康食品の開発。
    2024年10月に、サンエス石膏株式会社のグループに参画。

    会社名   :有限会社DSR
    代表者  :宮竹 二郎
    本社所在地 :大阪府吹田市江坂町1-23-101大同生命江坂ビル13階
    設立   :2002年12月4日
    事業内容 :化粧品の開発、製造、販売
    資本金  :300万円
    URL   :https://dsr-skincare.jp/

    敏感肌ナビ
    敏感肌,脂漏性皮膚炎,酒さ,ニキビのスキンケア情報を発信
    https://dsr-skincare.jp/blog/

    DSRオンラインショップ
    敏感肌のためのセラミド化粧品「シェルシュール」、敏感肌がときめくセラミド化粧品「ノーブルヒル」の2つの自社ブランドを販売
    https://www.dsr-co.jp/

    【DSR公式Amazonストア】
    シェルシュールやノーブルヒルの一部商品を取り扱い
    https://www.amazon.co.jp/stores/page/B3C6F6FF-A393-4A53-811D-8FB66F5A0AAA