報道関係者各位
    プレスリリース
    2008年7月7日 15:00
    株式会社K&F Computing Research

    KFCR社、PCI Express開発支援業務を開始--- 業界初、Altera社 Arria GXでの8レーン実装技術など

    株式会社 K&F Computing Research (本社:東京都調布市、代表取締役:福重 俊幸、以下 KFCR社)は、PCI Express規格に関連する開発技術の支援業務を開始しました。

    PCI ExpressはPCと周辺機器をつなぐインタフェース規格として近年急速に普及してきました。PCI Expressは従来のPCIやPCI-Xといった規格に比べ高い通信性能や柔軟性をもちますが、その高機能性ゆえに制御回路は複雑かつ大規模なものとならざるを得ず、これを自社開発することは容易とは言い難いのが実状です。

    このような現状をかんがみ、KFCR社ではPCI Express関連の開発業務を強力にバックアップするPCI Express IPコア「GPCIe」を提供しています。
    GPCIeは、ユーザの設計した回路に対してPCI Expressインタフェースの制御機能を提供する回路モジュールです。GPCIeをユーザの設計した回路へ組み込むことにより、ユーザはPCI Express規格の詳細に立ち入ることなしに、他のPCI Expressデバイスへのインタフェースを実現できます。回路はすべてVHDLで記述されており、ユーザ独自の改変や機能拡張をおこなえます。GPCIeはAltera社のFPGA上で動作し、現在、Arria GXおよびStratix II GXで8レーンおよび4レーンをサポートしています。

    ※GPCIeの利用条件等はKFCR社 Webサイトをご参照ください。

    KFCR 社はこのたび上記GPCIeを用いたPCI Expressインタフェース開発支援業務を開始いたしました。支援業務は主に以下の3つからなります。

    1)開発サポート
     PCI Expressインタフェースの開発を技術的な側面からサポートします。
     年間契約費378,000円。

    2)PCI Expressインタフェース受託開発
     お客様のニーズに則したカスタムPCI Express インタフェースの受託開発を行います。

    カスタマイズの例
    ・接続先デバイスの特性に合わせたチューニングによって、より高いデータ転送速度を得る。

    ・回路資源節約のためにエラー検出機能を省略する。

    3)PCI Express インタフェース評価ボードの販売: 開発した回路を組み込んで機能評価をおこなうための、8レーンPCI Expressカードです。Altera社製FPGA(Arria GXまたはStratix II GX)と外部メモリ(DDR2 288MB)を搭載しています。価格は199,500円から。

    ■株式会社 K&F Computing Research 概要
    株式会社 K&F Computing Researchは先進的なコンピュータハードウェアおよびソフトウェアの開発を行っている企業です。特にハイパフォーマンスコンピューティング分野 (数値計算向けの高速演算回路、高速通信機器、高速アルゴリズム等)の設計開発を得意としています。2006年にはKFCR社製品を用いた天体物理学シミュレーションが、ハイパフォーマンスコンピューティングの世界におけるもっとも権威ある賞の一つであるゴードン・ベル賞の、最終候補に選出されました。

    URL: http://www.kfcr.jp/